1回目のリバイブ
俺らは、5機それぞれ散っていった。
俺の方には、青白黄を使った3色の機体がいた。後ろには100は超えるだろう機体がこちらに向けて構えていた。差出型の杭、剣、斧、槍、アサルトライフルを持っている。
ただこちらに攻撃してくる様子はない、何故だ?
すると3色機体がこちらに言葉を投げかけてくる。
「そこを退いてもらおうか、亡霊」
俺は無言で右手を喋る奴の腹に向けた。
コックピットは胸の位置にあり硬い装甲に守られているが壊れないわけじゃない。
相変わらず変わらない正義感漂う奴だ。自分の中で別段助けたいわけじゃないのに助けたりしたな。
こいつとも、10年目になるのか。
「退かないと言うのなら、倒すまで! 放……」
ガキンッ!
そう言い切る瞬間に彼は貫かれる、俺が射出した二の腕によって。腕は爪の様に鋭く的確にコックピットを貫いていた。
全員がその出来事に一瞬怯んでいた、機体をブーストさせスライドと共に大きな砂埃をあげ。素早く距離を取った。
「呆気ないものだ」
「少佐、少佐返事してください!? 貴様……殺してやる!」
俺の呟きによって正気に戻った、副隊長機だろうか。俺に、ブーストかけて突っ込んでくる。横に振られた細身の剣を連続で振るうが、俺はそれをスライドで避けながら。
右手を飛ばし、機体を唖然としてる敵を掴んでは投げ、突く。左手は敵を盾の様に、攻撃を全て受け流した。
「化け物が!」
「なら、どうする? そのまま死ぬか?」
「ぐっ!?」
俺は副隊長の腹に足底を思い切り入れる、その瞬間に足を射出して吹き飛ばす。それを戻しながら迫り来る敵に、腕で攻撃を加えていく。
すると、攻撃が止んだ。全員撤退していく、俺は逃がさない……しかし、上から小さな光が見え。止まった瞬間。
その時、上から高速に落下する物体が降り注いだ。
ズドンッ!
轟音と共に俺の機体が貫かれていた。爆風はかなりの範囲まで吹き荒れ、副隊長を飛ばした距離まで丸ごと……敵ごと貫いていた。
俺の意識が消えていく。
ドクン……、ドクン……。
心臓が鳴っていた、その瞬間微弱電流の様な物で、暗転した意識を強制的に戻された。
周りは何か叫んでいるのが分かる、俺は土に塗れの中から這い上がる。右肩から右腕の二の腕まで、デカい杭が刺さっていた。
俺はそれを勢い良く引き抜いた。
「1回目……」
電気流れる様にビリビリという音、共に機体が悲鳴を上げている。背中から3つに別れているポットが開かれる。
2つの腕だ。俺の呟きに答える様に生えた。
「まだ、死ねねぇもんな……どうせ死ぬなら全てを終えてからだ……」
俺は体から血を流していた。機体のフィードバックを受けたせいだ。そのせいで、多少とも感覚がない場所もある。
機体の碧く光っていた光は。紫色の禍々しい色が灯っていた。
敵が数十……ここからなら距離は一瞬だ。
「フェニックス……俺の相棒、行こうぜ」
急発進と共に、煙が上がる。
無事な左腕で、敵機体を貫く。その直後に右肩から先を切り落とす。右肩から生えたワイヤーでそれの繋目に繋ぐと、電気と共に引き寄せた。
もう2機がバラバラに突っ込んでくる。それを新たな、背腕を射出して突く。死亡した機体を敵に向かって投げ込む。
副隊長が向かってくる。
「亡霊! 貴様は何故こんな無意味な戦いをする!」
「無意味? それはお前の主観だろ? 俺はこの場に居る意味があるから居るんだ」
剣を振り回し斬りつけてくる。それを片手でいなし、受け止める。
周りの敵は、射出くる杭を飛ばしてくるが。俺はブーストで避け、突き刺さった杭飛ばした腕で引っこ抜く。
それを敵に投げる、他にガラクタの様に置いてある武器を掴みは投げる。
更に奥から援軍が迫ってきていた。
次は、敵視点