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ギル兄の分?ないよ

アクセス、ブクマ数も増えてすごく嬉しいです!

ぜひリアクションをお願いします!

メニューは、こんがりめに焼いたコッペパンに、ウーシーのお肉と甘藍(キャベツ)を挟んだ、ホットドッグ風に決めた。


どうやらこの世界にはないらしい。

片手で食べられるし、野菜も取れるのに、なぜない!

後でカンナさんにレシピを持って行って、買ってもらう!儲けるぞ!作るからには儲けるぞ!


ちなみにパンは、商店街のパン屋さんの素朴なコッペパン。

このパンだからこそ極上肉を引き立てるのだ。

焼いて、熱々をはふはふしながら食べるの。


もちろん甘藍(キャベツ)は我が家の畑のもぎたて。

生でも美味しいけれど、今回は火を通して、しんなり時々シャキッとした歯触りにする。

そうすると、お肉とのバランスが抜群になるの!

キレイな黄緑色も見た目が良いしね。


何故ここに、パンと甘藍(キャベツ)があるかって?

それはね、ジン兄とベル姉が、家と商店街までおつかいに行ったからなの。

ジン兄がまだ告白してないからね!

どこまでもポンコツだから、こうやって二人の時間を作ってあげてるの。まったく困ったものだ!



「パンを焼くのは任せて!」

「、、わたしは、 甘藍(キャベツ)を、カットして、、焼く、わね」

「うん!パンが焼けたら、切り込みを入れて欲しいの〜」


ベル姉とジェシカ姉に任せたわたしは、お肉の調理に取り掛かる。


極上のお肉だけど、今回は透き通るくらい薄切りにカットしてもらった。

薄いほうがタレが絡みやすいし、早く焼けるからね。

厚切りステーキは後日のお楽しみ!


わたしは、ひとりにやにやしながら、上機嫌でお肉を鉄板に広げたのだった。





「何を作ってるの?」


変態王子(ギル兄)が、お肉の焼ける音につられて近寄ってきた。


わたしは、振り向くと同時に、テオ兄特製のフライ返しもどきを奴の顔に向ける。


何を隠そう、変態王子(ギル兄)は距離が近すぎるのだ。

セクハラ撃退のためだから、不敬にはならない。(たぶん)


おっと!と言いながら、ギル兄は避けるよう一歩引く。


肉泥棒の件は許してないから。

一生、許さないから。


わたしは、フライ返しもどきを向けたまま答えた。


「あっちいって!お肉は焼いて、パンに挟むの」

「へぇ〜、それは美味しそうだね!」

「美味しそうじゃないの!美味しいの!」

「あははっ。そうだね、美味しいね。僕の分はお肉多めがいいな」

「はえ?」


思わず変な声が出た。


なんで食べれると思ってるの?誘ってないよ?


「ギル兄の分?ないよ。だいたい王子は、毒味が必要でしょう?」



わたしは、断れよ?絶対断れよ?と想いを込めて、アル兄の瞳をじぃっと見遣る。

ちらっではなく、じいっとだ。


お願いするときは「瞳をじいっと」が要だと、処世術の一環で習った。

めんどくさいな、処世術とやらは。

この可愛い身体にはそんな術不要だけど、念の為…!



アル兄は、ほんのり赤くなった後、コホンと咳払いをして口を開いた。


「ギル様、私の毒味が終わるまで待ってください」



おかしいぞ!処世術がまったく効かないぞ!

誰だ考えたヤツは!!



わたしは、心の中で叫んだのだった。



お肉が食べたい…焼き肉行きたい…


「面白かった!」「続きが気になる!」「続き早く!」「タイトル回収まだ?」「ミアちゃんかわいいー!」などなど、思って頂けましたら、リアクションをいただけると幸いです。

今後、作品を作っていく上での糧になります!

どうぞよろしくお願いします!

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