ギル兄の分?ないよ
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メニューは、こんがりめに焼いたコッペパンに、ウーシーのお肉と甘藍を挟んだ、ホットドッグ風に決めた。
どうやらこの世界にはないらしい。
片手で食べられるし、野菜も取れるのに、なぜない!
後でカンナさんにレシピを持って行って、買ってもらう!儲けるぞ!作るからには儲けるぞ!
ちなみにパンは、商店街のパン屋さんの素朴なコッペパン。
このパンだからこそ極上肉を引き立てるのだ。
焼いて、熱々をはふはふしながら食べるの。
もちろん甘藍は我が家の畑のもぎたて。
生でも美味しいけれど、今回は火を通して、しんなり時々シャキッとした歯触りにする。
そうすると、お肉とのバランスが抜群になるの!
キレイな黄緑色も見た目が良いしね。
何故ここに、パンと甘藍があるかって?
それはね、ジン兄とベル姉が、家と商店街までおつかいに行ったからなの。
ジン兄がまだ告白してないからね!
どこまでもポンコツだから、こうやって二人の時間を作ってあげてるの。まったく困ったものだ!
「パンを焼くのは任せて!」
「、、わたしは、 甘藍を、カットして、、焼く、わね」
「うん!パンが焼けたら、切り込みを入れて欲しいの〜」
ベル姉とジェシカ姉に任せたわたしは、お肉の調理に取り掛かる。
極上のお肉だけど、今回は透き通るくらい薄切りにカットしてもらった。
薄いほうがタレが絡みやすいし、早く焼けるからね。
厚切りステーキは後日のお楽しみ!
わたしは、ひとりにやにやしながら、上機嫌でお肉を鉄板に広げたのだった。
♢
「何を作ってるの?」
変態王子が、お肉の焼ける音につられて近寄ってきた。
わたしは、振り向くと同時に、テオ兄特製のフライ返しもどきを奴の顔に向ける。
何を隠そう、変態王子は距離が近すぎるのだ。
セクハラ撃退のためだから、不敬にはならない。(たぶん)
おっと!と言いながら、ギル兄は避けるよう一歩引く。
肉泥棒の件は許してないから。
一生、許さないから。
わたしは、フライ返しもどきを向けたまま答えた。
「あっちいって!お肉は焼いて、パンに挟むの」
「へぇ〜、それは美味しそうだね!」
「美味しそうじゃないの!美味しいの!」
「あははっ。そうだね、美味しいね。僕の分はお肉多めがいいな」
「はえ?」
思わず変な声が出た。
なんで食べれると思ってるの?誘ってないよ?
「ギル兄の分?ないよ。だいたい王子は、毒味が必要でしょう?」
わたしは、断れよ?絶対断れよ?と想いを込めて、アル兄の瞳をじぃっと見遣る。
ちらっではなく、じいっとだ。
お願いするときは「瞳をじいっと」が要だと、処世術の一環で習った。
めんどくさいな、処世術とやらは。
この可愛い身体にはそんな術不要だけど、念の為…!
アル兄は、ほんのり赤くなった後、コホンと咳払いをして口を開いた。
「ギル様、私の毒味が終わるまで待ってください」
おかしいぞ!処世術がまったく効かないぞ!
誰だ考えたヤツは!!
わたしは、心の中で叫んだのだった。
お肉が食べたい…焼き肉行きたい…
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