期待してていいよ!
似たようなタイトルがあったようで、また変更しました。すみません。。
アクセス、ブクマ数も増えてすごく嬉しいです!
ぜひリアクションをお願いします!
ークロ〜!ビーちゃん〜!お肉あったよ〜!
ーお肉食べちゃうよー!
一体どこ行ったの。念話を送っても送っても、一向に返事がない。
食に貪欲な相棒たちが、極上のお肉より他を優先するとは思えない。
ギル兄の部屋に入ったところまでは確かに一緒だったのに。
……あれ、ここどこ。
気づけば見知らぬ道に立っていた。
そういえば、ギル兄の部屋からここまで誰ともすれ違っていない。
デカ過ぎる家にぽつんとひとり。
「誰かー!来てー!迷子がいるよー!」
声を張りあげるも、やっぱり誰もこない。
泣かないもん。
わたしは、上を向いて目を瞑る。
選択肢は3つだ。
『戻る』→まっすぐ歩いてきたかわからない→なきそう
『進む』→正解の道がかわからない→なきそう
『飛ぶ』→……。
創造とはいえ、魔法でお空を飛ぶなんてできるのだろうか…?
わたしは、側にある窓の冊子にそっと手をかけた。
つもりだった。
ふん!ふんぬぅううっ!!
何この硬さは!誰よ、閉めたのは!
ぷにぷにの可愛いもみじの手が赤くなっちゃったじゃないの!
なんとか開いた隙間に身体を捻じ込み、下を覗く。
うーん、初めての飛行に10メートルはムリだねぇ…
落ちたらただじゃ済まない。
足をバタバタして、戻ろうとするもなかなか地面が遠い。
まったく幼女の身体は不便だ。
あともうちょっと!と、顔を上げたときだった。
視界を塞ぐ眩しい光と爆風で、身体が後ろに吹っ飛び尻もちをついた。
いたたたたっ!
ー危ないのー!
ー危ないだろ!
ーもう!どこ行ってたの!バカバカバカー!
わたしは潤んだ目を隠すように相棒たちを抱きしめた。
「ーーでね、肉泥棒はギル兄だったの。いっぱい触ってきてね、変態なの!」
わたしは、再びクロに跨って裏門前のリアカーに無事戻った。
そして現在、みんなに事の顛末を話している。
上手く伝わるかなぁ。
「私の天使を勝手に触るなんて…許すまじ!城内を水浸しにしてやる!!」
「お、お、落ち着いて、アクア。水は、乾いて、しまうわ。火魔法で、燃やしましょう」
アクア姉はさておき、ジェシカ姉?もしや怒ってる?
誰か止めてー!と年長者を見遣ると、何やらこちらは2人の世界。
誰も邪魔など無粋な真似はいたしません。
どうぞそのまま続けてください。
ジン兄、ベル姉、後でじっくり聞かせてもらうからね。
「ギルバード様って、才色兼備で有名なんだけどなぁ。本当に本人?」
「間違いないの!お腹が真っ黒なの!真っ黒黒なの!」
物知りなテオ兄は、そうかなぁと首を傾げる。
ギル兄は見た目は美少年なんだよ、見た目は。
あと10年、いや数年したら、数多の女を侍らすに違いない。
「真っ黒だなんて心外だなぁ、悲しいよ…」
げっ。
振り向いたら、奴とアル兄。
その後ろでは、院長が苦笑いしている。
心外だの悲しいだの、ギル兄の気持ちなど知らん。わたしは事実を言ったまでよ。
それよりだ、今からここでお肉パーティーをやるんだから。
罰しない代わりに、大いに利用してやるんだから。
「みんな!お肉!お肉を食べるよ!」
こーんな大っきいのあったんだから!と、両手を目一杯広げる。
途端、ギラギラと輝く双眼に四方を囲まれた。
まるで鳥のお母さんになったみたい。
腹ペコの雛たちよ、お母さんが美味しいの作りますからね。
「期待してていいよ!」
わたしは、腰に手を当てて、まだ膨らみがない胸を張るのだった。
幼女を偽る必要がなくなったため、ミアの会話言葉が漢字になりました。
「面白かった!」「続きが気になる!」「続き早く!」「タイトル回収まだ?」「ミアちゃんかわいいー!」などなど、思って頂けましたら、リアクションをいただけると幸いです。
今後、作品を作っていく上での糧になります!
どうぞよろしくお願いします!




