秘密の交換
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「カ、カンナさん、その、ミアのステータス、秘密でお願いできませんか?」
お願いします!と、ベル姉が深々と頭を下げるので、わたしもそれに倣う。
ちらっと頭を上げると、猛禽類みたいにギラギラした目のカンナさん。
「秘密にするもなにも、こりゃあたまげた!目玉が飛び出すかと思ったさね!エリザさんとこは、みんなうちの専属!いいさね?!」
ベル姉とわたしは、ぶんぶんと高速で首を縦に振った。
専属だなんて願ってもない!
カンナさん最高〜!次はもっとお野菜もってくるね!
「でも、これじゃあフェアじゃないさね…。」
そう言ってカンナさんは、鑑定器に自分の手をかざした。
■ 鑑定対象者 カンナ・トレッド 45才
■ 適性 水魔法 レベル5
■ 称号 元辺境伯令嬢、元冒険者、サブギルドマスター
情報が多すぎて頭が付いてこないのだが。
幻覚でも見えたかな。
目をこすって、もう一度見る。
間違いない。
ベル姉を見上げると、え?レベル5?元辺境伯令嬢?元冒険者?サブギルドマスター?なにそれ…などと呟いて、当惑している。
「秘密の交換さね!」
カンナさんは、ばちんとウインクを決める。
肝っ玉が強そうな見た目とは裏腹に、波瀾万丈な人生を送ってきたようだ。
「はい!わたしも秘密の交換します!」
ようやく正気に戻ったベル姉が、声を張り上げた。
え?ベル姉、秘密あるの??
なんだろう。ステータスによからぬものはなかったはず。
「ベルちゃんの秘密?!聞きたいさね!」
カンナさんも興味津々だ。
「えっと、実は、、私の夢は、、、」
顔を赤く染めて、もじもじするベル姉が言いにくそうに口を開く。
まさかとは思うけど、ジン兄以外に好きな人がいるとか?
ごくっ。
シーンと静まり返る中、唾を飲み込む音が響く。
「ジンのお嫁さんになることなんです!」
「「!?」」
わたしとカンナさんは、盛大にずっこけたのだった。
カンナ「ベルちゃん、それ秘密じゃないさね!」
ミア「…ベルねえ、それ、みんなしってる。」
ベル「え?!みんなにバレてるの?!嘘だと言って!」
どうしてバレてないと思ったんでしょうね!
ちなみにカンナさんは、冒険者時代Cランクでした。
外伝描きたいなぁ!




