表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/48

解決策を考えた

お読みいただきありがとうございます!

ブックマーク嬉しいです!

ーははーん。さてはお前、精霊の赤ん坊だろ。だからちんちくりんなんだな。あははは!

ーちんちくりんじゃないもん!ひどい!ミア〜この猫こらしめて〜!


クロ!ビーちゃん!仲直りできないならお昼ご飯なし!



一喝して静かになったと思ったら、次は睨めっこが始まった。



今はそれどころではない。

院長曰く、この国には、孤児に支援制度がないという。


なんてクズな国なの!わたしが変える!みんなはわたしが守る!!


ふんす!と鼻息荒く拳を握りしめて、院長に詰め寄った。



「しゅうにゅうは、あるの?」

「週に数回、王都の治療院でお手伝いをしているわ。子ども達は、イザベルが私の伝手で、ジンがギルドの依頼を受けて、あとの子は、内職で小銭を稼いでいるのよ。」


どう考えてもマイナス家計じゃん…。

根本的な解決案が思いつかない…。



「みんな、まほうつかえる?」

「ええ。属性は、確かジンが風、イザベルとジェシカが火、アクアが水で、テオとロッテが土よ」


この世界の人はみな、属性を持って生まれる。

属性には、風、火、土、水、光、無の六つがあり、二つは持てない。

魔力量や鍛錬によるが、習得できればハイレベルの魔法が使えるという。


最強の属性は、無。

滅多に保有者が現れないということもあるが、創造できればどんなものでも発動するからだ。


ちなみに、ミアと猫はこの属性の保有者であるが、当人たちは最強であることを知らない。



「でもね、みんな初歩魔法のレベル1しか使えないの…。」

「な、な、な、なんですと?!」


まさかの言葉に、わたしはふらりとその場でよろけた。


適正はあっても、初歩しか使えないって…。

なんで…。



ん?ちょっと待って。

魔力を底上げできれば、すべて解決するのでは?!


「いいことおもいついた!クロ!いくよ!」

「いいこと??」



にやける顔を抑えて、わたしは子供たちがいるキッチンへと走った。





「ジンにぃ〜?」


扉から、顔だけ覗くように出して、目当ての人物の名前を呼ぶ。


目を潤ませて、甘え声を出すなんて、普段なら恥ずかしくてできない。

でも、この身体(ミーリアちゃん)なら楽々だ。



「ミア?どうした?院長と話しは終わったか?」

「…うん。あのね、こっちきて〜」



広い場所まで手を引っ張って、こっち!と先導する。



なぜジン兄だって?一番強そうだから。

本人に言うと、天狗になりそうだから言わないけど。



「ジンにいは、つよくなりたい?」

「当たり前だろ!」

「なんで?」

「そりゃぁ、みんなを守りたいからだ。今はまだ初期魔法しか使えないけど、いずれーー」

「ごうかく〜!」


満点〜!

強くなりたい理由が大事!

特別にクロから直に魔力解放する権利を与えましょ!



「クロをだっこして!」

「?いいぞ!」


ジンは言われるがまましゃがんで、クロを抱きあげる。


ークロ!マックスパワーで!

ー倒れても知らんぞ。

ーオッケー!オッケー!やっちゃって!



返事と同時に、クロから勢いよく雷みたいな電流が落ちた。


改稿してレベル設けました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ