第60話 畑作りとダンジョンでレベル上げ(スキップ回)
ダンジョンのレベルアップが同じことの繰り返し作業になってきたので今回はスキップ気味で進みます。
【異世界生活 30日目 19:00】
「ただいま。一角、レオ。もしかして1日中塩作ってたのか?」
俺は留守番をしていた二人に挨拶をして鍋を囲んで麻の繊維を叩いている二人を見て呆れる。
「お土産はあるんだろうな?」
一角が俺をにらみつつそう言う。
「ああ、川魚も捕ってきたし、野菜もあるぞ。あと、イノシシの肉と、イチゴだ」
そう言って荷物を下ろす。
「イチゴ!?」
一角もさすがに女の子だ。イチゴに反応する。
「ちなみに練乳や牛乳はないからな。砂糖で我慢しろ」
俺はいつもわがままな一角に先手を打つ。
とりあえず、一角がイチゴを食っている間に、荷物の整理と、イノシシ肉の処理を始める。
「麗美さん、鈴さん、暗いところ悪いんだけど、海水を汲んできてくれるかな? シロも松明係でついていってくれると助かるな」
俺がそう言うと3人は了承してくれる。
「そうだ、パパ。私、光魔法なら少しだけ使えるんだよ。精霊にマナの力を借りるから1日に少しだけだけどね」
シロがそう言って、明日乃の魔法と同じような光の玉をふわふわと出す。
「そうなのか? レオはそんなこと一言もいってないぞ」
俺はシロにそう答えて、レオの方を向く。
「オレは主が馬鹿だから魔法は使えない」
レオが俺を馬鹿にするようにそう言う。
「ああ、明日乃ちゃんのINTが高いからシロちゃんは魔法が使えるのね。私の眷属も期待大じゃない?」
麗美さんがそう言って少し嬉しそうな顔をする。
高INT不遇説が流れつつあったからな。まあ、見た感じINTが高いと魔法の効果が高かったり、継続時間が長かったりするっぽいけどな。
そんな感じでシロの明かりを頼りに土器を持って海岸に海水を汲みに行く。
結構シロ便利だな。
俺と明日乃と琉生はイノシシ肉の赤身をスライスしていく。
一角が腹減ったとうるさいので、俺は油の多い部分を串に刺してたき火で焼いてやる。
海水を汲んできた麗美さんと鈴さんも肉の加工に加わり、急いで作業をする。夜も遅くなりそうだし。
そんな流れで、イノシシ肉を汲んできた海水に塩を入れたものに浸けて、川魚を干し、作業終了。
遅い夕食を食べる。今日の献立はとってきた野菜、キャベツ、ニンジン、玉ねぎとイノシシ肉で野菜炒めを明日乃が作る。
いつものことだが、脂身の多い部分は干し肉にならないのでそこを先に焼いて食べる感じだ。
燻製の機会があれば燻製やベーコンにできるらしいんだが。
「やっぱり、燻製窯を作ろうかしら。ツリーハウスはお休みして」
鈴さんがそう言う。
「いやいや、折角だから、ツリーハウスを完成させようよ。それからでもいいし」
俺はそう言う。色々手を出すとすべて中途半端になりそうだしな。
「それもそうね。今はツリーハウスの完成をめざしましょ」
鈴さんも納得してくれたようだ。
「真望、今日は川遊び楽しめたか?」
俺はそう聞いてみる。
「全然、ダメよ。今度は流司も泳ぐんだからね」
真望には不満だったようだ。
「今度行くときはビーチベッドみたいな椅子とか、日よけのテントとかも作りたいわね」
鈴さんがそう言って色々思いを馳せる。
「もう少し暖かくなって、生活も落ち着いたらまた行こう」
俺はそう言って、締めくくる。
日課のお祈りをして、歯を磨いて、就寝。今日は少し遅くなってしまったので、明日は7時起きくらいかな?
【異世界生活 31日目 7:00】
今日はいつもより遅めの起床。
イノシシ肉の油の多い部分を朝食で食べて、麗美さんの剣道教室、9時から軽く作業をする。イノシシ肉も干さないとダメだな。
俺と一角と琉生はシロとレオを連れて拠点から西に少し歩いた、拠点からも見える範囲の草原に家庭菜園を作る。
当初は前の拠点の草原に畑を作る予定だったが、無人の時にイノシシに野菜を荒らされたら悔しいので拠点から見える範囲に小さい畑を作ることにしたらしい。
琉生が変幻自在の武器を鍬や鋤に変化させて、地面を掘っていく。シロとレオは雑草を抜く作業。雑草は乾かして焼いて肥料にするらしい。焼き畑農業ってやつか?
肥料もまだできていないので、とりあえず、昨日採ってきた未成熟の野菜や苗を植えて、肥料ができたら別の場所を耕して植え直すみたいな作業を繰り返すらしい。小規模な農業だ。
俺と一角は竹林に行き、石斧で竹を切り運んできて畑のまわりに獣除けの柵作りをする。
【異世界生活 31日目 12:00】
2時間ほど作業をして、お昼休み。昼食を食べて、午後からはダンジョンでレベル上げをする。
今日は琉生が農作業をしたいらしいので、メンバーは俺と、一角と麗美さんと明日乃と鈴さんだ。
今日はあくまでもレベル上げで無茶な戦闘はしないので、変幻自在の武器は琉生に貸して、俺は普通の青銅の穂先のついた槍で戦う。4階まででレベル上げだ。
とりあえず、鈴さん以外、かなりレベルも上がっているので余裕もあり、1階から順番に攻略していって、鈴さんのレベルを上げる。
2階のボス部屋をクリアして、鈴さんがレベル12に、3階のボス部屋をクリアした時点で、鈴さんがレベル13に、明日乃もレベル17になる。
4階からは俺のスパルタに変わる。なんか一角が楽しそうだ。
麗美さんがレベル20になったので4階の1体しかウッドゴーレムが出ないエリアまでは補助魔法無しでも余裕で進めるようになった。
その先は、俺が補助魔法を使い、敵が3体になると一角が、4体になると明日乃が補助魔法をかけて何とか対応できるレベルだ。
4階の敵が3体出るエリアを越えた時点で俺のレベルが20になり、そこからは鈴さんの育成に戻り、レベル15のウッドゴーレムを20体、鈴さんにとどめを刺させることにより、一気にレベル17まで上がる。
4階の経験値効率はやっぱりいいな。
「これ、4階のボス部屋とか5階の最初の部分もいけるんじゃない?」
麗美さんがまた、魅惑の言葉を漏らす。
「たぶん、行けるだろうね。全員補助魔法かけて、俺が補助魔法2重掛けでボス抑えればいいし」
俺はそう答える。一昨日とは違う、少し余裕をもって答えられる。
なんせ、俺がレベル20になったしな。
「じゃあ、さっさと倒して、5階の1体ずつ出るエリアで2組倒して撤退でいい?」
麗美さんも自信ありげにそう俺に答える。
「ああ。それと、一角、これからお前のスパルタだからな。俺と麗美さんで、レベル20のウッドゴーレムの首落とすから、とどめ一角が刺せよ」
俺は一角に仕返しとばかりに悪い顔をして言い返す
そんな感じで、明日乃が俺に聖魔法の補助魔法をかけ、各自、自分の補助魔法をかけ準備完了、ボス部屋に飛び込む。
俺も腐っても鯛、AGI寄りのステータスだから、補助魔法さえかければレベル20のボスウッドゴーレム、人型ウサギにも対応ができるようになっていた。
しかも今日は変幻自在の武器ではなく、普通の木の槍だ。
柄と穂先を交互に上手く使い、ボスウッドゴーレムをいなしていく。
「流司クン、終わったわよ」
麗美さんが俺にそう声をかけ、
「じゃあ、これも倒すか」
俺はそう言って、ボスウッドゴーレムの首を槍で突き刺し、動かなくなったところで横に払い、首を跳ね飛ばす。
4階のボスもまわりが静かになれば、1対1になれば対応できるくらい俺は強くなった。
「一角、さっさととどめを刺せよ。5階も待ってるからな」
俺は一角にそう言い、一角がしぶしぶ地面に落ちたウッドゴーレムの首にある核を槍で突き刺しとどめを刺す。
そして、ドロップアイテムを回収し、いつもの木箱も開け、急いで5階に進み、レベル20のウッドゴーレムを勢いで3組、3体倒す。
そして、一角がレベル19になり、みんなの補助魔法も切れる。
「これ、もう3~4戦いけるんじゃない?」
麗美さんがもう少し欲を出す。
「いや、止めておこう。2対2なら確かに俺と麗美さんの補助魔法2重掛けで行けそうなきもするけど、不測の事態が起きた時に対応できないし。補助魔法かけていない他の子が襲われたときが怖いし」
俺はそう言って、これ以上の無理は避ける。
「そうだね。別にダンジョンが逃げるわけじゃないんだし、明日またがんばろ?」
明日乃が俺と麗美さんに声をかけて、今日のダンジョンでのレベル上げは終わる。
ドロップアイテムは数え切らないほど手に入ったし、多少サイズは合わないが、全員が革の防具をひと揃えできるようになった。
今日の魔法で使ったお祈りポイントは3800ポイント、1日のお祈りで6000ポイント回復するので、今日は赤字ではないと言えば赤字ではない結果となった。
みんなレベルが上がったからだいぶ余裕は出るようになったな。
いつものように、ドロップアイテムを竹林にある臨時倉庫に移し、皮の防具や青銅の武器を持てるだけ持って拠点に帰る。
「そういえば、麻の茎回収に行かないと腐り過ぎちゃうんじゃない?」
帰り際、明日乃が思い出したように言う。
言われてみると、琉生に魔法をかけてもらい腐らせていた麻の茎が昨日の時点でいい感じなはずだ。明日、琉生と回収に行かないとな。
【異世界生活 31日目 18:00】
「ただいま」
拠点に帰ると琉生の作っていた畑がなんかいい感じの家庭菜園ぽくなっていた。
シロとレオが頑張ったらしく、周りの柵も結構立派で、もう少し作業すればイノシシくらいなら入ってこれなそうな柵になりそうだ。
畑も全部ではないが少し耕されていて、昨日採ってきた未熟な野菜や苗が植えられていた。
「ここを畑にしたのは結構正解かもね。少し歩けば川もあるし、飲み水には使えない水だけど、畑作業には十分な綺麗さだし。土も思ったより悪くなかったよ」
琉生が嬉しそうにそう言う。
「シロもよかったな。これで、自分の食料も自給自足できるな」
俺はそう言って、シロの頑張りを褒めるように、頭をぐりぐり撫でる。
「うーん、あくまでも、未熟な野菜や苗の移植だから、自給自足はまだ先かな? 種を取って種を蒔いてもっとたくさん野菜が獲れるようになったら? 今は、野菜を食べつくしたら、また、北の平原に取りに行かないとダメな感じだからね」
琉生がそう言う。
あくまでも野菜の保存手段としての家庭農園らしい。
【異世界生活 32日目 4:00~12:00】
次の日も同じように、軽作業とダンジョン攻略。
とりあえず、予定通り、作業に入る前に麻の群生地に俺と一角と琉生で、麻の枝の回収に行く。
琉生の話では2日で魔法が切れるらしく、多少放っておいても麻の茎が腐り過ぎることはないようだ。まあ、いつもよりちょっとよく腐っている感はあったが。
新しい麻を腐らせてから、拠点に戻る。
午前中の作業で、ツリーハウスの3軒目が完成、午後の作業は琉生の農作業にシロとレオをとられてしまってツリーハウスが作れない。と、鈴さんはダンジョン攻略に参加する。
真望はマイペースに麻糸作りだ。
今日のダンジョンは一角をレベル20まで育成、終わったら明日乃をレベル20まで育成、残りは鈴さんの育成といった感じだ。今日も変幻自在の武器は琉生の農作業に貸している。
今日も昨日と同じようなダンジョンでレベル上げ。3階のボス部屋前で、一角がレベル20になり、鈴さんもレベル18になる。そこから、明日乃の育成に変更。
3階のボス部屋は明日乃にとどめを刺させる作業をし、4階は明日乃のスパルタだ、俺も麗美さんも一角もレベル20になったので4階でも補助魔法無しで戦えるようになった。
そして、4階では途中、明日乃がレベル20まで上がり、鈴さんに育成を変え、鈴さんもレベル20に。そこから麗美さんをレベル21にする作業に移る。
レベル21からはランク3と、ランク自体も上がるので必要経験値が10倍近く跳ね上がる。ここからが苦しい戦いになりそうだ。
4階のボス部屋も、もう、ボス以外楽勝になってしまった感じだ。
俺だけ、補助魔法二重掛けをし、ボス部屋に挑む。
昨日同様、ボスを倒し、麗美さんがとどめを刺し、そのまま、5階に突入、3戦して補助魔法が切れて休憩する。
「これ、さすがに、5階のボス部屋前まで行けるよね?」
麗美さんがそう言い、俺も頷く。
「お祈りポイントも潤沢にあるし、みんなレベル20になったし、今日は5階もボス部屋までいってみるか」
俺はそう言い、もう一度、明日乃にお願いして補助魔法2重掛けをする。
そろそろ、ウッドゴーレム2体のエリアに入るので麗美さんにも2重掛けだ。
一応、不測の事態も考え、対応できるように一角にも補助魔法を2重掛けする。
「あれ? 結構あっさり、レベル21になっちゃったわよ」
麗美さんが2体出てくるエリアが終わるころにしれっとそう言う。
「マジ?」
俺は驚いて、麗美さんのステータスを『鑑定』スキルで見るが確かにレベル21になっていた。まあ、5階のレベル20のウッドゴーレムは1体倒せば500の経験値がもらえるから25体倒せばレベル上がる計算だし今までの蓄積した経験値も考えるとなくはないはなしだが。
4階と5階の経験値効率ヤバすぎるな。
「すごいよ。麗美さん。もしかして魔法とかも増えた?」
明日乃がそう聞くと。
「ええ、中級魔法? 魔法が増えたみたいね。氷矢の連撃? 氷の矢の複数の敵に攻撃できる強化版みたいね。あとは氷の壁? 防御魔法かな? それと、水の刃? 高圧の水流で物を切り裂く魔法だって。あと、生活魔法に氷を出す魔法が加わったわね」
麗美さんがそう言う。ちなみに氷を出す魔法は量に応じてお祈りポイントやマナがどんどん消費されるらしい。
「中級魔法、使ってみたいけど、1回でお祈りポイント1000ポイント使うみたいね。1000円はちょっと高いわね」
麗美さんがそう付け足す。
「まあ、魔物退治が始まったら使わなきゃいけない状況になるのかもね。魔物に囲まれる可能性もでるし」
俺はそう答える。
「そうならないことを期待するわ」
麗美さんがそう言って笑う。
とりあえず、少し休憩してからレベル上げを再開する。次は一角のレベル上げらしい。本人が魔法を使いたくて仕方ないからのようだ。
ウッドゴーレムが3体出るエリアになったので、俺、一角、麗美さんに加え、鈴さんにも一応補助魔法を2重掛けして不測の事態に対応してもらう。
途中2度ほど補助魔法が切れて、魔法のかけ直し。
一角がレベル21になったが補助魔法が勿体ないのでそのまま戦闘継続。次は俺がレベル21をめざす。
敵が4体になったところで明日乃にも一応補助魔法を2重掛けする。
そして、ボス部屋の前まで到達し、少し休憩をする。
「おい、私の魔法への質問は無しか?」
一角が休憩に入った途端、キレだす。魔法の事を聞いて欲しかったらしい。
「悪い悪い、流れが切れると補助魔法とか無駄になりそうだったから、な? それに、一角も落ちつたところで話がしたかっただろ?」
俺はなぜか、一角をなだめる役をやらされる。
「で、一角ちゃん、新しい魔法覚えられそう?」
明日乃も気を使ってそう聞く。
「ああ、私も、麗美姉と同じような魔法構成だな。『風刃の連撃』複数相手の攻撃魔法に『風の壁』飛び道具を逸らす防御魔法みたいだな。広範囲で防御力は低め、麗美さんの『氷の壁』とはまた違う使い方っぽいな。あと初級魔法に『疾風』? が加わってるな。素早さをさらに上げる魔法みたいだ」
一角が自慢げに自分の魔法を解説する。
「魔法、勝手に使うなよ」
俺は念を押しておく。こいつは、気を許すと勝手なことしそうだしな。
「で、ボス部屋どうするの?」
麗美さんが俺に聞いてくる。
「覗くだけ、覗く?」
俺はそう答え、麗美さんが頷く。
とりあえず、ボス部屋を覗いてみる。
うーん、みんなレベル20のワーラビット型のウッドゴーレムだな。行けそうな気もするが。
「なんか、嫌な予感がするから今日はやめとこうか。明日もう一度来て、俺と明日乃がレベル21になってから挑もうよ。明日乃の魔法も気になるしな」
俺はそう言う。
まあ、無いだろうけど、クリアしたらダンジョン無くなるみたいな仕掛けだと、レベル上げが中途半端になるしな。
「そうだね、4階のボスで初回ひどい目にあったし、今日は慎重にいこうよ」
明日乃も同意し、一角は少し不満そうだったが、とりあえず、今日は退却することにする。
とりあえず、入り口に戻り、いつものようにエントランスに放置しっぱなしのドロップ品を外の倉庫に運び出す作業をし、泉で水浴びをしてから帰る。
俺が水浴びしている間に、みんなは下流で洗濯をしているようだ。俺も洗濯してしまおう。
さすがに交替で水浴びをすると出るころには真っ暗になってしまう。
明日乃の光魔法を頼りにドロップ品を抱えて拠点に帰る。真っ暗な中を水着と下着姿で洗濯ものや皮鎧を抱えて歩く怪しい集団だ。
【異世界生活 32日目 19:00】
「おかえり。みんな。みてみて、畑、完成したんだよ」
琉生が迎えてくれて、そう言ってはしゃいでいる。
明日乃の光魔法を頼りに畑を見ると、小さな畑だが、竹で作った柵も綺麗に仕上がっており、クマでも出ない限り守りも万全そうだ。
「あと、竹、いっぱい使っちゃったから、明日採りに行くね。ごめんなさい」
琉生がそう言って頭を下げる。
ツリーハウス用に集めた竹を結構使ってしまったようだ。
「まあ、柵が中途半端でイノシシとかに野菜食べられちゃうよりはいいしな。俺も明日の午前中手伝うよ」
俺はそう言って琉生を慰める。シロのご飯が無くなるのも困るしな。
「じゃあ、ご飯食べよ? 琉生ちゃんの畑のおかげで野菜も継続して手に入りそうだし。肉や魚だけの生活から抜け出せそうよね」
明日乃が嬉しそうに笑ってそう言い、助け舟を出してくれる。
拠点に戻って、夕食の準備を始める明日乃。俺も手伝い、夕食を作る。
確かに毎日、ニンジンや玉ねぎ、キャベツ。そして時々レタスやキュウリが食べられるのはありがたいな。
今日はネギや玉ねぎ、キャベツなど野菜たっぷりの熊肉鍋。野菜が入るとさらに美味しくなるな。
「白菜だったらもっと旨いな」
一角がいつもの余計な一言を言う。白菜は冬の野菜だろ?
そんな感じでわいわいと夕食を食べ、日課のお祈りをして、就寝する。
やっと俺と明日乃にもツリーハウスができたし、今日はゆっくり寝られそうだ。
次話に続く。
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