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神様と作ろう新世界 〜ケモミミ世界で純愛ラブコメ異世界リアルサバイバル〜  作者: 河合 翔太
第1章 改訂前作品(改訂終わったら消します)
58/244

第57話 ダンジョン攻略、3階のボスを攻略する

【異世界生活 28日目 15:00】


 俺達は、現在ダンジョンを攻略中。

 ダンジョンといっても神様が魔物狩りの練習用に作った演習場だけどな。

 現在3階層のボス部屋前、ボスを倒しこの部屋を通過すると4階層への挑戦権が得られる。


「いるな」

「ああ、変なのが1体いる」

俺と一角いずみはボス部屋を覗きながら会話する。


 俺は『鑑定』のスキルを使う。


 ワーラビット

 レベル15

 凶暴な人型をしたウサギ。武器を扱う

 レベルが上がるとどんどん素早くなる。

 それを模して神が作ったウッドゴーレム。

 額にある赤いコアを壊すと停止する。


「なんか、シロに似てるな」

一角いずみがぼそっと漏らす。


「言うな。俺もちょっとそう思った」

俺はそう答える。

 確かに、この間仲間になったばかりのシロと外見は似ている。ただし若干大きい。100センチくらいか?

 そしてウッドゴーレムなので木製で、関節は球体関節だ。

 

「なんか、鎧着てるね」

明日乃あすのも覗きながらそう呟く。

 皮製の胸当て、篭手、脛あてを着けている。そして武器は粗悪な青銅の斧っぽいものを持っている。両手に1本ずつ、二刀流だ。

 木製のウッドゴーレムが革製の鎧を着て何か意味があるのだろうかと疑問に思ったがまあ、あの神様がすることだからとスルーすることにした。


「レベル15はヤバそうね」

麗美れいみさんがそう言う。


「2階のときと同じでいいか? 俺がボスを抑えるからみんな1対1で対峙し、倒せなかったら、麗美れいみさんが助けに入ってどんどん倒していく感じで」

俺はそう提案する。


「まあ、補助魔法ありで1対1なら倒せるだろ?」

一角いずみが余裕な口ぶりで言う。


「私はどうすればいい?」

明日乃あすのが俺に聞いてくる。


明日乃あすのも補助魔法で1体相手してくれ。倒せなくてもいいから麗美れいみさんが倒し終わるまでの時間稼ぎでいい。多分、結界魔法使っても、部屋が広いから距離置かれて時間稼ぎされそうだしな。あと、全体的に不利そうになったら結界魔法を張ってくれ」

俺は明日乃あすのにそう答え、明日乃あすのが頷く。


「予備の槍は床に置いちゃうよ? 持ったままじゃ戦えなそうだし」

明日乃あすのがそう付け足し俺が頷く。

 今までは、非戦闘員の明日乃あすのが予備の槍を2本、計3本持って戦闘に参加していたが、今回は前線で戦うので予備の槍は放置だ。それに、すずさんに作り直してもらった柄が太く硬い槍は結構丈夫でなかなか折れないみたいだしな。


「みんな、槍の調子が悪そうだったら今のうちに交換しておいてくれ」

俺はそう言うと、一角いずみ麗美れいみさんが明日乃あすのの持っている予備の槍と持ち替える。


「ああ、それと、明日乃あすの明日乃あすのの聖魔法、ステータスを上昇させる『祝福ブレッシング』だっけ? あれを俺にかけてくれ。ボスとレベル差があるから念のためにな」

俺は明日乃あすのにそうお願いし、明日乃あすのが魔法習得し、魔法を唱える。


「それじゃあ、行く?」

麗美れいみさんがそう聞き、俺が頷き、みんな、補助魔法を唱え、ボス部屋に飛び込む。


 ヤバイ、俺、速すぎた。

 俺は部屋に飛込んだ時の余りの速さに焦る。自分の補助魔法と明日乃あすのの補助魔法でステータスが1.5倍以上になっている。

 思わず、一角いずみより先行してしまう。


 ただ、問題はなかったようだ。敵のボスも似たようなスピードで部屋の中央に飛び出してきて、部屋の真ん中で俺とボスのウッドゴーレム(ワーラビット)がぶつかり合う。


「くそっ、速い。しかも手数が多すぎるだろ」

俺はボスの速さと二刀流の連撃に押される。

 槍の柄で、右左右左と交互にボスの青銅の斧を受ける。

 これは長槍だと苦戦しそうだ。


 俺が防戦一方で苦戦している中、俺の右を一角いずみが通り過ぎ、その先を真望まもが通り過ぎ、左からは麗美れいみさんと明日乃あすのが少し遅れて通り過ぎていく。


 ボスに押されっぱなしじゃないか。


 俺はボスウッドゴーレムの隙を突いて、槍の柄で跳ね飛ばし、逆に、槍の柄と穂先で、左右交互にボスを責めたてる。

 そして、俺に隙ができると、ボスが逆に攻めに回る。

 そんな攻防を繰り返していると。


流司りゅうじクン、終わったわよ。手伝う?」

麗美れいみさんが横から声をかけてくる。


「お願い、こいつ、手数も素早さも半端ない。麗美れいみさん、とどめ刺しちゃって」

俺はそう答える。


「しょうがないわね」

麗美れいみさんが俺をからかう様にそう言うと、槍を大きく振りかぶり、斜めに振り下ろす。

 ボスウサギの首がきれいに空に舞う。

 そして動かなくなる体の部分。


明日乃あすのちゃん、とどめ刺しちゃっていいわよ」

麗美れいみさんがそう言い、床に転がったウッドゴーレムの首、額にある赤い宝石のようなコアを槍で一突きし、とどめを刺す。


「経験値280かぁ。結構大きいわね」

麗美れいみさんが明日乃あすののステータスを確認しながらそう言う。

 さっきまで相手をしていたツノウサギ型のウッドゴーレムが経験値25だから5倍どころか11倍か。これは強いだけあって経験値も美味いな。


「いそいで、ドロップアイテム拾って次の階層いくよ。魔法が切れないうちに下の階層の1体出るエリアは一掃したい」

俺はみんなにそう声をかけ、ウサギの皮やら角やらを回収する。宝箱はお約束の粗悪な青銅の斧だった。

 そして、ボスのドロップは皮のブーツだった。なぜかボスにとどめを刺した明日乃あすののサイズにピッタリだ。


 俺達は急いで、北のエントランスに出て、階段を一つ下り、第4階層に。

 そして飛び込むように4階層の入り口をくぐり、そこにいたレベル15のウッドゴーレム(ワーラビット)をさっきのように、俺が抑えて、麗美れいみさんが首を落とすやり方で倒し、そのまま、1体ずつ、2体目、3体目を倒し、魔法が切れる。

 とどめを刺した明日乃あすの麗美れいみさん、俺の経験値が格段に上がる。そして、麗美れいみさんがレベル13に、明日乃あすのがレベル12になる。


 そしてドロップアイテムは基本、粗悪な青銅の斧か皮の防具、そしていつものウサギの毛皮の三択らしい。青銅の斧2本と俺のサイズに合った皮の胸当てが手に入る。


「これからどうするの?」

麗美れいみさんが聞く。

 さすがに3階の作戦、明日乃あすのの結界魔法で敵を逃げさせてボス部屋前に行ったとしても、レベル15のウッドゴーレム4体の連続攻撃にはすり潰されそうな気がする。


麗美れいみさんは行けると思う? 4階攻略?」

俺は麗美れいみさんに意見を聞いてみる。


「うーん、ボスまで倒すのは無理かもしれないけど、ボス部屋前まで走って経験値稼ぎぐらいはギリギリ行けるんじゃないかな? ただし、全員に補助魔法プラス明日乃あすのちゃんの補助魔法、全員がけ?」

麗美れいみさんがそう答える。


「補助魔法全員掛けだと、1回、お祈りポイント3000かぁ。経験値から考えると悪い手ではない気もするんだよな」

俺はそう答える。


流司りゅうじクンと私に補助魔法2重掛けでとりあえず、ウッドゴーレムを倒していって、2体出るエリアになったら一角いずみちゃんにも2重掛け、3体出るところになったら真望まもちゃんにも2重掛けみたいに段階的にしていったらいいかも? それで、ウッドゴーレムが逃げるようなら追っかけまわしてボス部屋前で全員補助魔法2重掛けをして戦う感じかな」

麗美れいみさんがそう言う。


「それで行ってみるか。お祈りポイントも40000以上あるし、今日は大盤振る舞いって事で」

俺はそう言い、麗美れいみさんの作戦にのる。


「皮の防具も魅力的だしな」

一角いずみがそう言う。


 とりあえず、俺と麗美れいみさんに補助魔法の2重掛け。素早さが1.5倍近くなる。


 そして前に進むと2体出てくるエリアに入ってしまったようで、急いで一角いずみに補助魔法をかけて3人で戦う。

 俺と一角いずみで敵を抑えて、麗美れいみさんが横から首を落とす。そして落ちた首のコアを俺、一角いずみ麗美れいみさんで順番にとどめを刺していく。


 そして、2体の組を4組倒し、俺と一角いずみのレベルが13になる。

 とりあえず、目標は俺と一角いずみ麗美れいみさんがレベル15になる事。多分だが、レベル15になれば補助魔法2重掛けが1重、明日乃あすのの補助魔法がなくても戦えるようになるような気がする。そうすれば、もう少しお祈りポイントの消費が減り、効率が良くなりそうだしな。

 

 魔法が時間切れになりそうになったので、少し来た道を戻って休憩をする。後ろから追われることはあっても前から追われることはないようなので少し落ち着いて休憩できるようだ。

 まあ、敵としたら、3体で戦えるところを、俺達を追って、わざわざ2体で戦うエリアに入る意味はないから追ってこないのだろう。

 そんな感じで、交代で見張りをしながら水を飲み休憩する。多分、次は3体出てくるエリアでの戦いになると思う。


「3体出てくるエリアでもう少し戦って、俺と、一角いずみ麗美れいみさんがレベル14になったら帰ろう。4体出てくるエリアまで行くと真望まも明日乃あすのがちょっと対応できなくなりそうだしな。真望まも明日乃あすのが次回、レベルを上げてレベル13以上になれたら、この階の4体出るエリアを挑戦しよう」

俺はそう言って撤退を予告する。


「だったら、今から私と明日乃あすのちゃんがとどめを刺しまくって、レベル13になれば、4体もいけるんじゃない?」

真望まもがそう提案する。

 それも悪くないか。


「とりあえず、3体出てきたら麗美れいみさんと真望まもがペアを組んで、麗美れいみさんはなるべく早く魔物対峙するウッドゴーレムを倒してあげて。で、真望まもがとどめをどんどん刺して、レベル13になったら次は明日乃あすのがとどめを刺す感じで」

俺はそう提案し、みんなが頷く。


 明日乃あすのが自分以外に補助魔法をかけて、明日乃あすの以外は各自補助魔法をかけて、補助魔法を2重掛けし、ダンジョンを進む。


 次に現れたウッドゴーレム(ワーラビット)は予想どおり3体、さらに難易度が上がった。


 予定通り、麗美れいみさんと真望まもが一緒に戦い、麗美れいみさんがいち早く真望まもの対峙するウッドゴーレムの首を落とし、落ちた首のコア真望まもが突き刺し疎止めを刺す。


 次に一角いずみが対峙していた敵の首を麗美れいみさんが槍で落とし、真望まもがとどめを刺す。そして、真望まものレベルが12になる。

 その勢いのまま、俺の対峙していたウッドゴーレムも真望まもがとどめを刺す。


 次の3体の組も真望まもが全部とどめを刺すがギリギリ経験値が足りない。

 ここで、明日乃あすのにも補助魔法2重掛けをし、明日乃あすのにも参戦を促す。


 その次の3体は1体目を真望まもがとどめを刺し、レベルが13に。明日乃あすのが残り2体のとどめを刺す。明日乃あすのもレベル13になり全員がレベル13になった。


 次も3体。今度は俺と一角いずみ麗美れいみさんが順番にとどめを刺し、3人ともレベル14になる。

 完璧な経験値コントロールだ。


 ここで、10分経過、また補助魔法が切れたので全員にかけ直す。このまま、4体出てくるエリアに入る予定なので明日乃あすのにも2重で補助魔法をかけてしまう。


 ここからは、俺、一角いずみ麗美れいみさんがレベル15になるのをめざして、敵を倒し、全員レベル15になったら、真望まもをレベル15にあげ、上がったら明日乃あすのを15に上げる。そんな流れだ。


 次も3体で、その次が4体になる。全員で対峙し、麗美れいみさんは明日乃あすのと組み、急いで明日乃あすのの対峙しているウッドゴーレムの首を落とし、真望まもの対峙するウッドゴーレムの首を落とし、一角いずみ、俺の順で麗美れいみさんがフォローする流れだ。

 とどめは麗美れいみさんが2体、俺と一角いずみが1体ずつだった。 


明日乃あすの、大丈夫か?」

俺は心配になって彼女に声をかける。


「だ、大丈夫だよ。麗美れいみさんがすぐ倒してくれるし。でも一人だったら多分無理かも」

明日乃あすのが自信なさそうな声でそう答える。


 明日乃あすのが何とかなりそうと確認ができたので、そのままもう一組倒す。さっきと同じように、とどめは麗美れいみさんが2体、俺と一角いずみが1体ずつ、そして俺と麗美れいみさんがレベル15になる。


 その勢いでもう一組、1体目を明日乃あすのにとどめを刺させ、2体目を真望まもが倒し、3体目は一角いずみが倒し、一角いずみのレベルが上がりレベル15、4体目はもう一度真望まもが倒し、真望まももレベルが上がってレベル14になる。


「魔法がギリギリ持ちそうだ。もう一組いくぞ」

俺はそう言い、次の敵に飛び込む。


 1体目を明日乃あすのが、残り3体を真望まもがとどめを刺す。明日乃あすのがレベル14になった。


明日乃あすの、結界魔法だ。みんなの強化魔法が切れる」

戦闘終了後、俺は慌ててそう叫ぶ。

 最後の1組は、俺達が前の組を倒したと同時に飛び掛かってくる。

 明日乃あすのが慌てて結界を張り、4体のウッドゴーレム(ワーラビット)の二刀流でどんどん結界の耐久力が減っていく。


「全員補助魔法のかけ直し急げ。明日乃あすのは自分と真望まもにだけ補助魔法の2重掛けを」

俺は的確に指示し明日乃あすのがそれに従い真望まもに補助魔法をかける。みんなも自分に補助魔法をかける。レベル15になった3人にはさすがに1重の補助魔法で何とかなるくらいのステータスアップが得られたからな。


「りゅう君、結界壊れちゃうよ」

明日乃あすのが泣きそうな声でそう言う。

 さすがに手数の多いワーラビット型のウッドゴーレムだ。4体の同時攻撃によりわずか15秒ほどで結界がはがされそうになる。


明日乃あすの以外、ウッドゴーレムを足止めして。明日乃あすのは自分の補助魔法がかけ終わったら、麗美れいみさんと交代。そしてその後はいつもの流れで」

俺がそう叫ぶと明日乃あすの以外の4人が結界から飛び出し、ウッドゴーレムと対峙、明日乃あすのは急いで自分に補助魔法の二重掛けをして、結界を解除すると、麗美れいみさんが足止めしていたウッドゴーレムを攻撃する。


明日乃あすのちゃん、いい感じよ」

麗美れいみさんがそう褒めて、そのまま、明日乃あすのが抑えるウッドゴーレムの首をはねて、その首に明日乃あすのがとどめを刺す。


 2体目と3体目は真望まもがとどめを刺し、レベルが15に。最後の1体は明日乃あすのにとどめを刺させるが、経験値が微妙に足らずレベル14止まりだった。



【異世界生活 28日目 16:00】


「さすがにボス部屋は厳しいよな」

俺達はボス部屋前に到達する。補助魔法も残っているので行けないこともない気もするが。


「覗いてみるだけ覗いてみれば?」

麗美れいみさんがそう言うので、扉を少し開けて部屋を覗く。


 ボス部屋の中には、ワーラビット型のウッドゴーレムが5体静かに立っている。

 俺はその中でも少し大きい、ボスらしき個体に『鑑定』スキルを使う。


 ワーラビット

 レベル20

 凶暴な人型をしたウサギ。武器を扱う

 レベルが上がるとどんどん素早くなる。

 それを模して神が作ったウッドゴーレム。

 額にある赤いコアを壊すと停止する。


「レベル20はヤバいわね」

麗美れいみさんも俺の後ろから覗き、鑑定をしたようで、そう呟く。


「たぶんですが、素早さのステータスだけでも現在のリュウジ様の倍以上あると予想されます」

秘書子さんがそう教えてくれる。


「秘書子さん曰く、ボスの素早さは今の俺の倍以上だってさ。補助魔法の2重掛けをしても1.5倍、俺一人で抑えられるかも怪しいな」

俺はみんなにそう伝える。


「一番素早さが高い、りゅう君でそれだったら、他の子達じゃ手も足も出ないんじゃない?」

明日乃あすのが心配そうにそう言う。

 まあ、麗美れいみさんは武術があるから何とかなるかもしれないけど、麗美れいみさんでも厳しい事には変わらないだろうな。


「ボス1体と私たち5人なら何とかなるかもしれないし、結界で誤魔化しながら倒せるかもしれないけど、取り巻きもいるからね。5体相手じゃクマのようにはいかないわよ」

麗美れいみさんがそういって諦め顔で笑う。


「お祈りポイントも今日だけで15000ポイント以上使っちゃったし、とりあえず、もう少しレベルを上げてからボスに挑もう。とりあえず、目標の3階攻略して4階に入る権利は手に入れたしな」

俺はそう言って、撤退を促す。


「それじゃあ、明日から流司りゅうじをスパルタしてレベル20にするか? そうすればボスを抑えられるようになるぞ」

一角いずみが本気か冗談か分からないような事を言う。

 俺としては御免だが、一理あるような気もして冗談とも言い切れない感じだ。


「まあ、お祈りポイントも30000くらい使うつもりでいたし、それが半分で済んだ上に、4階層もここまでこられたのなら上出来よね。また明日頑張りましょ?」

麗美れいみさんがそう言い、みんなも頷く。


「というか、もしかして、明日も私がダンジョン入るの?」

真望まもがそう言って少し嫌な顔をする。


「いや、一角いずみもレベルが上がったし、補助魔法の癖も理解したみたいだし、明日やる事があるなら琉生るうすずさんに代わってもらってもいいけどな」

俺はそう言う。まあ、琉生るうや鈴さんに変わるなら1階と2階と3階でスパルタしてから4階って感じだろうけどな。


「じゃあ、私は麻糸作りや麻布作りするわ。ウサギの毛皮をパッチワークして寝るとき用の毛布作りたいし、麻布作って下着もつくりたいしね」

真望まもがそう言う。

 確かに真望まもの裁縫の仕事も大事だしな。ちょっと寝るとき用の毛布は魅力的な響きがあった。

 そんな感じで、今日は4階ボスの攻略を諦め、撤退、拠点に帰ることにした。


 本日のドロップアイテム


 ウサギの毛皮 たくさん(持てない分はエントランスに放置)

 ウサギの青銅の爪 たくさん(同上)

 ウサギの青銅の角 16本(同上)

 粗悪な青銅の斧 22本(同上)

 皮の靴 4

 皮の胸当て 3

 皮のグローブ 4

 皮の帽子 3

 

 皮の防具シリーズ、特に皮の靴は日常でも使えて重宝しそうなドロップアイテムだ。

 ワーラビットのサイズではなく倒した人のサイズというのもありがたい。ただ、そのシステムだと、皮の胸当てあたりが色々トラブルを起こしそうで心配にはなった。

 そして、ウッドゴーレムは頭に何もかぶっていないのに皮の帽子がドロップ。意味不明だし、ウッドゴーレムがつけていた防具とドロップする防具のデザインも微妙に違うのも謎だ。


 ちなみに、秘書子さんの話では、ドロップアイテムは、ダンジョン内ではもちろん、エントランスに放置しておくと毎朝6時のウッドゴーレムの再配置と同時に無くなってしまうらしい。


 とりあえず、竹林に倉庫代わりのシェルターを作って急ぎ必要でない物はそこに一時保管することにした。


 明日乃あすのが水浴びをしたがったので、交代でその倉庫で作ったり、ドロップアイテムをそこに移動させたりしながら交代で水浴びをし、暗くなるギリギリで拠点に着くのだった。


 次話に続く。

 寝落ちしました。更新遅れてすみません。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一角ちゃん良いこと言いますね。竜司君のスパルタ特訓自分がやらせたいので、転生させてくださいw
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