第33話 拠点のお引越しと家づくり
【異世界生活 9日目 19:00】
一通り作業も終わり、日も暮れてしまったので、休憩がてら、夕食を食べる。お昼ご飯が遅かったので、少しだけつまむ感じだ。
「明日乃、干し肉干しは終わった?」
俺は明日乃に聞く。
「うん、終わったよ。りゅう君の方はどんな感じ?」
明日乃にそう返されるので、
「黒曜石の加工もだいたいできたかな? 人数分槍もできたし、石包丁もいくつかできたし、石斧は急ぎではないし、暇な時に加工する感じかな」
俺はそう言う。
「黒曜石の矢もできたぞ」
一角が自慢げに言う。
「カミソリになりそうな黒曜石はできたけど、剃る時の泡、石鹸が欲しいかな?」
真望は残念そうに言う。
「石鹸は欲しいね」
明日乃もそう言って頷く。
「そうなると生石灰作りの為に貝拾い?」
麗美さんがそう聞く。
「それと石窯は必要ね。貝を高温で焼かないといけないし、石窯は乾かす時間も欲しいし、早めに作って置きたいわね。その後は木炭作りかな?」
鈴さんがそう言う。
「やる事いっぱいだな。拠点の強化もしたいし」
俺はそう言う。
「まあ、拠点は、ほどほどでいいんじゃないかな? 将来的には引っ越ししてツリーハウスみたいな安全性高い拠点にするんでしょ?」
明日乃がそう言う。
「そうなんだよな。ここって、泉もあるし、竹も採れるし、海も近いし場所的にはありなんだけど、ツリーハウスが作れるような大樹がないんだよ。バナナやヤシの木ばっかりだし、大きな木を求めて森の奥まで入っちゃうと逆に見晴らし悪くなって危険そうだしな」
俺はそう言う。
「そういえば、昨日、黒曜石を拾いに行った帰り道にあった森はどうだ? あそこなら泉や竹林に近いし、ここにも森を突っ切れば30分くらいで来れるからバナナもヤシの実もとれるんじゃないか?」
一角が思い出したようにそう言う。
「ああ、あそこなら高台だし、高波とか洪水の心配もなさそうだし、大きな木が草原のすぐそばから生えてて見晴らしもよかったし、海も近かったね」
明日乃も思い出してそう言う。
「確かこの拠点から真西くらいのところだっけ? 森を突っ切ればここも泉もそばか。悪くはないよな」
俺も思い出して結構理想的な拠点な気がしてきた。
「じゃあ、引っ越ししちゃう? 河原が近いなら石窯そっちで作りたいし、ここで石窯作るの大変そうだし」
鈴さんがそう言う。
結局みんなで討論した結果、明日の午前中、石窯を作る石を河原に拾いに行くついでに、そこに寄って、建築知識もある鈴さんに見てもらい、判断してもらうことになった。
そして、よさそうなら、そこに石を置いて、午後から拠点づくり、明日以降、引っ越しをしてしまうことになった。
「人数も増えたし2~3日したら7人目もきそうだし、よい場所そうだったら、より安全なツリーハウスを作っちゃっていいんじゃないかな? 建築にも詳しい鈴さんも来てくれたし」
明日乃がそう言って、みんなも賛成する。
そんな感じで、明日は、新拠点の下見と石窯の石拾いに行くことになった。
とりあえず、今日は、日課のお祈りをして寝よう。
【異世界生活 10日目 4:00】
「おはよう、りゅう君」
明日乃が起きてきて俺に挨拶をする。
昨日は俺が後半の見張りだったので、たき火の前で見張りをしながら荒縄を作ったりして時間をつぶしていた。
「おはよう、明日乃。早起きだな」
俺も彼女に挨拶を返す。
「だって、りゅう君が見張りに出ちゃってから、寂しくって寝られなかったんだもん。少しゴロゴロしたんだけどねられないから結局起きちゃった」
明日乃が可愛らしいことを言ってくれる。
「朝から、イチャイチャお盛んなことで」
一角が嫌味を言いながら起きてくる。
「おはよう、一角ちゃん。もう少し寝ててもよかったのに」
明日乃が少し不貞腐れる。二人っきりの時間を邪魔されたからな。
「私も起きてはマズかったか?」
鈴さんも起きてくる。
「おはよう鈴さん。いや、そんなことないよ。というか、鈴さん、家はどうしたの? 作っていた雰囲気なかったけど」
俺は気になって聞く。
「ああ、家作るのが面倒だったから、麗美さんの家に一緒に寝かせてもらった。真望でもよかったんだけど、真望は前半の見張りだから交代の時に起こしちゃいそうっていわれてね」
鈴さんがそう答えてくれる。
まあ、あの家、狭いように見えて二人くらいなら余裕で寝られる大きさだしな。
「まあ、引っ越しすることになるんだったら二度手間だしな」
一角がそう言う。
「そうだ、みんなが起きてくるまで時間あるし、流司、昨日の変幻自在の武器ってやつ貸してくれないか?」
鈴さんが思い出したようにそういう。
「いいけど、どうしたの?」
俺は気になって鈴さんに聞く。
「ああ、今日から石拾いするし、引っ越しもあるでしょ? だから、竹で背負子を作ろうかなって。竹も荒縄も結構あるみたいだし」
鈴さんがそう言う。
背負子。要は、日本の昔話に出てくるような薪を担ぐときに使う背負う為の道具だな。
「それはいいね。俺も手伝うよ」
俺も賛成して手伝うことにする。人数分あればいろいろと便利そうだしな。
結局、明日乃が朝食を作り、俺、一角、鈴さんが背負子づくりをすることになった。
みんなが起きてきて、レオも家から出てくる。俺が見張りだったから寝たふりしてたな。まあ、レオと二人っきりなんて気まずくて俺も嫌だけどな。
そしてレオはそのまま得意の枯草集めと薪拾いだ。この間の雨も落ち着いて、薪や枯草も乾いてきたからな。
ただ、背負子づくりの作業だが、道具が一つでやることもなく、手伝いは一角に任せ、結局俺は明日乃に聞きながら、枯れ草で草履みたいな靴を1足作った。
鈴さん、裸足だったの気づかなかった。
ちなみに、真望は明日乃が気づいて靴を作ってくれていたらしい。
こういう気遣いも必要だよな。俺は真望の靴にも鈴さんの靴にも気が回らなかったことを、気づくのが遅かったことを反省する。
「みんな、朝ごはんできたよ」
そう言って、明日乃が朝食を出してくれる。今日は熊の干し肉を水で戻して山菜と煮こんだ鍋だな。
「私は先に竹の切断をやってしまうよ。竹の部品がそろっていれば他の人でもくみたてられるだろうし、見本があれば竹の切断も他の人が代われるからね」
鈴さんはそう言って作業を続ける。
「じゃあ、先にいただこう。食べ終わり次第、鈴さんと変われば効率よく作業できそうだしな。鈴さん、ごめんね。先にいただくよ」
俺はそう言って、明日乃と一角と先に朝食をいただく。
そして、食べ終わり、鈴さんと作業を変わる。切られた竹のパーツの組み立て方や長さを聞いて、俺がさらに竹を切る役、一角が出来上がっているパーツを荒縄で組み立てる役をする。
「それと、鈴さん、これ。靴がないと、裸足だと怪我するかもしれないから」
俺はそう言ってさっき作った靴を渡す。まあ、靴というより草履だけどね。
「ああ、ありがとう。大切に履くよ。実はみんなが履いているのを見て少し欲しかったんだよね」
鈴さんがそう言って喜んでくれる。
まあ、もしかしたら、ものづくりのプロの鈴さんの方が上手く作れるのかもしれないけどね。
鈴さんが朝食を食べだすと麗美さんも起きてくる。
「おはよう、みんな。いい匂いしてきたから起きちゃった」
そう言って笑う麗美さん。微妙に寝坊助だよな。麗美さん。
真望は前半の見張りだったからギリギリまで寝ているだろうな。
その後、鈴さんも麗美さんも朝食を食べ終わり、背負子づくりを手伝い始める。
俺は、鈴さんに竹の切断を任せ、切り終わった竹の組み立てや、荒縄づくりを手伝う。特に背負う為の肩紐は幅広の特注製の荒縄だ。
「まあ、人数分あれば十分だよね? 背負子」
鈴さんがそう言って作業にきりをつける。
「そうね、だれかしら拠点を守らないといけないから探索で一度に人数分使うことはないだろうし、レオとかこれから増える予定の眷属? の分とかは貸し借りで何とかなるかしらね」
麗美さんがそう言う。
とりあえず、鈴さんは人数分の竹の切り出しが終わったので組み立ての方に加わる。
しばらくすると、6時になり、真望も起きてくる。
「なに、この大騒ぎ?」
真望がそこら中にならぶ背負子や背負子の材料を見て驚く。
作り過ぎたかもな。
明日乃が朝食の温め直しをして、真望が朝食を食べる。
その間も作業を進め、真望が食事を終えるころには背負子が7個出来上がる。
【異世界生活 10日目 8:00】
作業も終わり、真望の朝食も終わったので、休憩しながら、今日の打ち合わせ、その後、日課の剣道道場をやって、今日の作業、河原に石拾いと新拠点の下見に行く。
参加するのはお留守番の麗美さんとレオ以外、俺、明日乃、一角、真望、鈴さんの5人だ。というか、麗美さん、本当に物事に興味ないな。というか、動くの嫌いだな。
今回は海沿いを歩かず、西にある小さな森を横切り、直接黒曜石があった河原に向かう。その途中で新拠点候補地を見る感じだ。
俺が先頭になって少し道のようになっている獣道を変幻自在の武器をナタにして、草や低木を薙ぎ倒しながら進んでいく。一角と鈴さんが、左右を警戒、明日乃と真望が真ん中で守られるようにして後方を警戒する。
「イノシシくらい出てきて欲しいんだが」
一角がそう言って、周りを見渡す。
こいつは、改良した矢、黒曜石の鏃のついた矢を試したいのだろう。
「この道があるなら、拠点を移す事になっても引っ越しは楽そうだね」
鈴さんがそう言う。
「あとは、泉や竹林までの道もあれば理想的な拠点かもね」
俺は期待を込めてそう言う。
警戒しながら、イノシシを期待しながら森の中を横断したが、結局、何も出なかったけど。
「確かにいいんじゃない?」
鈴さんが新拠点の候補地を見てそう言う。
「だよね。ほどほどに見晴らしもいいし、木の太さも十分なツリーハウスを作るのにちょうどよさそうな木が点在してるし、行こうと思えば、バナナやヤシの実を採りに戻れるし、海だって近いし、河原には石もあるし、少し川を上れば黒曜石も拾える」
俺も改めて、新拠点候補をみるといい感じだ。防衛的にもよさそうだし。
「他のみんなはどう?」
俺は明日乃や一角、真望にも聞いてみる。
「私はいいと思うよ。安全なツリーハウスが希望だし」
明日乃は賛成のようだ。
「まあ、いいんじゃないか? 今の拠点より島の中心っぽいし、これから魔物狩りに行くなら橋に近い方がいいだろうしな」
一角がそう言う。賛成という事だろう。
いや、橋に近いのは逆にマイナスポイントだと思うぞ。
「私はどこでもいい。とりあえず、布の服が作りたいから落ち着ける場所が欲しいわ」
真望はどうでもいいらしい。
まあ、ツリーハウスなら落ち着いて布も作れるだろう。
「それじゃあ、ここに拠点を移す感じかな? 流司何から始める? とりあえず、石窯の石拾いは後でいいよ。ただ、ツリーハウスよりは先に作りたい。時間かかりそうだしね」
鈴さんが俺にこれからの行動を聞いてくる。
「とりあえず、仮の家と防護柵は作りたいから、竹を採りに行こうか? で、柵ができたら、荷物を全部運んじゃって、拠点を移動、そのあと本格的に竹を運んで仮の家作りかな?」
俺はそう言う。
「そうだね、それでいいんじゃないかな? 早く引っ越しすれば、麗美さんとレオも動けるようになるし」
明日乃も賛成し、みんなも賛成する。
そんな感じで、新拠点づくりと引っ越しの開始。
明日乃と一角が拠点に戻り荒縄や使えそうなものを採りに行く。
俺と真望と鈴さんはここから森を北東に進み、竹林と泉につながる道を開拓する。
運よく、獣道のような道が泉と竹林までつながっており、少し草や低木を狩りながら進めば泉と竹林に着くことができた。
「それじゃあ、持てるだけの竹を切って、さっきのところに戻ろう」
俺はそう言って、竹をどんどん切っていく
俺と真望が石斧で竹を切り倒し、鈴さんが変幻自在の武器をのこぎりにして丁度いい長さに切っていく。ものにより、地面に打ち込みやすいように斜めに切るなど色々考えて切りそろえてくれているようだ。
「まずは、これくらいでいいかしらね?」
鈴さんがそう言う。
1回の運搬では柵を作り切れなそうなので、一度さっきの場所に戻り、明日乃と一角と合流してもう一度竹を採りに来る感じだ。
「せっかくだから水浴びしたいな」
真望がそう言う。そう言えば真望はまだ、水浴びしてないもんな。
「今は人手がたいりないけど、柵作りと引っ越しが一段落したら、陽が落ちる前に、竹取ついでに水浴びに来よう」
俺はそう言い、真望は「絶対よ?」と言って納得する。
とりあえず、持てるだけの竹を持って、さっきの場所に帰ると、明日乃と一角が大量の荒縄を持って待っていた。
そのまま、竹林にトンボ返りし、俺と明日乃と鈴さんで竹を切っている間、真望、一角は水浴びをしてもらう。
道具も時間もないからな。明日乃も水浴びしたがったので、真望と一角の水浴びが終わってから二人と交代して水浴びをする。
いい感じで竹を沢山切ることができた。
明日乃が水浴びを終え次第、みんなで竹をもう一度運ぶ。
これだけあれば簡単な柵と家の骨組みくらいにはなるだろう。
その後は分担作業。
鈴さんと一角が新拠点に残り、柵を作っていく。
俺と明日乃、真望は元の拠点に戻り引っ越しを始める。
【異世界生活 10日目 12:00】
元の拠点に帰ると丁度お昼だったので、明日乃に食事を作ってもらい、真望は休憩、俺と麗美さんで土器や干し肉といった荷物を運ぶ。レオはとにかく元の拠点の防衛だ。
そして、往復すると丁度昼御飯もできていたのでみんなで食べる。
昼食後は、俺、真望、明日乃で引っ越し。神様に貰った魔法の箱も俺と真望で運ぶ。
新拠点に着くと、俺と明日乃と真望は柵作りを代わり、一角と鈴さんが元の拠点に戻り、昼食、その後引っ越しの荷物を運んでもらう。
それで一応必要なものは運べたみたいで、一角、麗美さん、鈴さん、レオが荷物を持って、新拠点に全員集合する。
「私の知識の石板作り、本格的に始めなくてよかったわ。本格的にやって石板の枚数が多かったら、乾燥も運搬も大変なことになっていたわ」
麗美さんがそう言う。
「確かに、まだ荷物が多くなかったからよかったけど、次引っ越すことになったら大荷物かもしれないから、なるべく、ここに定住がいいけどね」
俺はそう言う。
「あと、粘土とか、薪とか、生活用水の水瓶とか、急ぎ必要でないものは置いてきちゃったから、明日以降取りに行かないとね」
鈴さんがそう言う。
確か石窯作りにも粘土必要だったんだよな?
ちなみに、今回、急遽引っ越しということで、石板と半乾きの土器は、麗美さんの水を操る魔法で乾燥させて運ぶことになった。乾燥に使った魔法はお祈りポイントをMPとして使った。お祈りポイントも仲間が増えてだいぶ貯金もできてきたし、少しならいいだろう。
【異世界生活 10日目 15:00】
それから、陽が落ちるまでは、ひたすら竹運びだ。
俺と鈴さんのコンビがひたすら竹を切り倒し、長さを整える。
それを一角と明日乃とレオのトリオ、麗美さんと真望のコンビが拠点防衛(休憩を含め)と竹の運搬を交代でしながら2往復、最後に、俺と鈴さんも拠点に帰りながら竹を運び、3往復。
そして、かなりの量の竹が集まった。
【異世界生活 10日目 18:00】
陽が落ちても、家がまだできていない。
とりあえず、採ってきた竹で家を作る。鈴さんの話では、あくまでも臨時の家なので、ツリーハウスができてきたら、解体して別のツリーハウスの材料にする、そんな流れらしい。
家を作る前に、とりあえず、魔法でたき火を起こし、明日乃は夕ご飯づくり。
家を作るところにかがり火を焚いて明かり代わりにする。
今回はAフレームシェルター(三角錐の柱に葉っぱを乗せる)ではなく刺し掛けシェルターという形だ。要は柱となる竹二本を垂直に立て、その間にもう一本竹を横に橋がけする。その橋がけした竹に縦に割った竹を裏表交互に乗せていく感じだ。裏表交互に重ねることで、とたん板の構造のようになって雨もりがしなくなる作りらしい。
あとは壁代わりに、同じような縦半分に割った竹を刺し掛けシェルターの横に裏表交互に刺していく。ここも交互にすることで隙間風を減らす。
前の部分にも入り口を残して壁を作る。最後に可動式の竹の扉をつけて出来上がりだ。
今回、屋根が100%竹で少し重そうだったので、柱と横に橋がけする竹はそれぞれ2本の計6本、2倍にした。
「なんか、本格的な家だね。これなら雨風完璧に防げそうだよ」
明日乃が出来上がった家を見て感心する。
「2人ずつで寝るにしても、あと、3つは作らないとね」
鈴さんがそう言う。4つ作って2人ずつで使う感じらしい。
「とりあえず、夕食できたから、みんな食べよ」
明日乃がそう言って夕ご飯に誘う。今日は熊の干し肉を水で戻したものと山菜のスープだ。最近はこれが定番になってきた。というより、今ある食材で熊の干し肉を美味しく食べられる唯一の手段な気がする。
「猪肉と熊肉が交互とはいえ、肉は飽きてきたな。落ち着いたら魚でも取りに行くか」
一角がそんなことを言う。
「朝食はバナナとかにした方がいいかもね」
明日乃も少し飽きたのかそう言う。
食後はみんなで分担して、鈴さんに作り方を聞きながら家を作っていく。
家が4つ出来上がったのは23時過ぎてからだった。
日課のお祈りをして、飲み水と噛み潰した枝で歯磨きをして、寝ることにする。
見張りは前半、明日乃で後半一角、真ん中はいつものレオだ。
家の割り当ては、お約束の俺と明日乃のペア、一角と真望のペア、そしてレオが残りの家で寝る。もう一人仲間が来たら、一角がレオと寝ると言い出した。まあ、本人がいいならそれでいいが。
でも、今日はみんなが、かなり頑張ったおかげで立派な新拠点ができた。建築の知識と技術もある鈴さんが合流してくれたおかげもあるな。しかも、あくまでも仮の家で、将来的にはさらに家がツリーハウスになる予定だ。だいぶ安全度は高くなるかな。
まあ、これから、ツリーハウスはもちろん、柵も簡単に作っただけなのでもっと強化が必要だし、石窯作りに、はた織機づくり、麻糸づくりも始めないといけないし、毛皮の服も作りたい。やる事が山積みだな。
次話に続く。
寝落ちしました。更新遅れてすみません。