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初デート

初デートです。作者がこういうデートがしたいわけでは有りません。

土曜日の午前8時、俺と楓は電車に揺られていた。

「煉君今日は何処に行くの?」

「まずは神社に行く。二人の合格祈願のお守りを買いにな。そのあとはデパートに行って、服とかを見ようかなって考えてる。時間は有るから、ゆっくり見ていこう。」

「うん。デパートかぁ人多そうだね。はぐれないかなぁ。」

「手繋いでればいいだろ。お昼もデパートでとる予定だし、晩御飯は手頃な店を予約してる。今回のデートの為に、日払いの作業系のバイトしたんだ。予算は10万あるから好きなもの買えると思うぞ。今回行くデパートは安いのに質がいいって評判だからな。」

「そうなんだ。でも自分のくらい自分で買うよ?」

「初デートなんだ。これくらいさせてくれ。てかそうしないと俺がバイトした意味が無くなる。楓の為にバイトしたんだから。まあ気にするなら、次回からは折半でもいいけど、たまには俺に格好つけさせてくれ。」

「煉君。分かったよ。今日は煉君の奢りね。うんと楽しんじゃうんだから。」

「ありがとう。目的の駅だし降りるぞ。……ほら、はぐれると俺が困るから。」

そういって俺は楓に手を差し出す。

「うん。」

楓も繋ぎ返してくる。……手汗掻いてないかな。

神社で二人の合格祈願のお守りを買って時刻は午前10時。今はデパートで楓の服を見ていた。

「煉君これどうかな。おかしくない?」

楓が着ているのは、白のセーターに、グレーのGパンだった。

「うん、似合ってる。もうちょい派手でも楓は似合うと思うけどな。あんまり派手なのは嫌いなんだろ?」

「うん。なんか周りの人がこっち見てくるから。」

「それだけ楓が綺麗ってことだ。まあ今は俺の(・・)楓だがな。周りのやつにはやらん。」

「私の服はこれでいいから、次は煉君の服を見に行こう。」

「そうだな。あまり派手なのは選ばないでくれよ。出来れば暗い色がいいな。」

「私が白系だから、反対だね。頑張って煉君に似合うの選ぶね。」

「頼んだ。俺のみたら次はアクセ見に行こう。」

「分かった。」

あっさり俺の服を選んだ俺たちは現在アクセを見ていた。

「ペアで買うなら、此方などいかがですか?当店の人気商品となっております。」

店員にシックなペアアクセのおすすめを聞いているのだが……

「派手じゃないですかね。もうちょい地味で目立たないのがいんですけど。」

店員勧めて来るのは目立つアクセばかりなんだが、これはどうしたらいんだろうか。

「お客様達は随分と目立ちますので、あまり地味な物にしては余計目立つと私は思うのですが。」

「わかりました。もう少し二人で相談して見ます。ありがとうございました。」

「いえ。何かありましたら、何時でもご相談下さい。」

そういうと店員さんは他の客の所に向かっていった。

「どうする?これはかなり派手だと思うんだか、楓はどれがいい?」

「う~ん。これかな。あまり派手でもめだたなさそうだし。」

そういって指差したのは月がモチーフのネックレスだった。

「そうだな。これを買うなら霞と蘭には太陽のペア買ってやるか。あいつらもペアのアクセ欲しいって言ってたし、受かったらプレゼントしてやろう。」

「それなら私も半分出すよ。太陽の方だけだから、月の方は煉君が買って?」

「そうだな。あいつらのペアアクセは二人からの合格祝いってことにするか。あ、お金は後で良いからな。」

「うん。じゃあ会計お願いね。外で待ってるね。」

「ああ。すぐ買ってくる。ちょっと待っててくれ。」

俺が、アクセの会計を終えて外に出たとき、楓はナンパされていた。

「ねぇねぇきみ。暇なら俺らとちょっとお茶しない?奢るからさ。」

「いえ。彼氏が会計を終えてすぐ来ますので。」

「そんなこと言わずにさぁちょっとだけだから。ね、俺らとお茶したあとは気持ちよくしたげるからさ。」

「待たせた。いこうか。」

「あ?テメェ誰だよ。今此方が話してんだけど。」

「彼氏だが何か?一方的に話しかけて何処に連れこもうとしてたんだ?オドレなにしとったんか分かっとんのか?アァ?」

「俺らはただお茶の誘いをしてただけだぜ?なんも変なことはしてねぇよ。」

「ほぅ。じゃあこれは何だ?

(動画)」

俺は楓を連れていこうとしていた瞬間の動画を見せた。

「チッそれがなんだってんだよ。」

「君。ちょっといいかな。」

そこにいたのは一人の警備員だった。

「んだよ。なんかようか。」

「事務所で話をしたいんだけど。」

「此方は忙しいんだ。話しかけんな。」

「ただのナンパなら此方は放置したんだけど、少し前に君が女の子と行った喫茶店から女の子の様子が入る前と出るときで様子が変だったと聞いてね。君に話を聞きたかったんだよ。」

警備員がそのナンパ男を引き留めているうちに俺たちはその場を後にした。

「楓大丈夫だったか?すまない。一緒にレジに行くべきだった。」

「ううん。煉君が見えてたから、何かあればすぐ煉君が助けてくれるのは分かってたから。大丈夫だよ。」

「それでもすまない。」

俺は再度謝った。その度に楓は大丈夫だと答えているが、体が少し震えていた。やはり怖かったのだろう。ゲームでの事からそんなに日がたっていないのだ。当然忘れられる訳がない。「………とりあえず昼にしよう。そのあとはカラオケでストレス発散しよう。」

「うん。お昼何処にする?」

「すいてる所で良いだろ。………お。彼処空いてるな。すいません。二人行けますか?」

「どうぞ。」

「ありがとう。」

「お冷です。ご注文が決まりましたら、ベルでお呼びください。ごゆっくりどうぞ。」

「何にする?俺はカルボナーラのパンセットで。」

「じゃあ私はナポリタンのパンセットかな。」

ーピンポンー

「はい。ご注文お伺いします。……………カルボナーラとナポリタンのパンセットですね。ドリンクはどうされますか?」

「俺はコーヒーで。楓は?………ミルクティーで。両方ホットで、ミルクティーは、少しミルク多目で食後でお願いします。」

「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ。」

「昼食べたら姫路に帰ろうか。夜予約してる店は駅前の俺達が初めてあった日に行った店だしな。」

「そうなんだ。カラオケは駅の所にあるやつかな。」

「そうだけどぶっちゃけ俺の歌えるレパートリーが少ない。10曲も無いんだ。」

「私もそれぐらいかな。あんまり歌とか聞かないから、正直な所どうしよっかなって思ってた。」

「まあ今から帰るだけでも一時間はかかるし、そういうのはまた今度かな。」

「そうだね。じゃあゲームセンターで時間潰そうよ。私マ○オカート得意な方なんだよね。」

「奇遇だな。俺も得意な方なんだよ。」

「じゃあ勝負しようよ。負けた方がジュース奢りね。」

そんなたわいもない話をしていると、注文していた料理が届いた。美味しかったよ。それ以外に語ることはない。

会計を済ませ、電車に揺られて姫路に帰ってきた。さあ向かうはゲームセンターだ。時間的に三時間ほどゲームセンターに入れることになる。「楓、大体三時間ほどしたら、予約してる時間だから、それまでだな。」

「分かった。じゃあ早速勝負だね。」

俺はコインを二枚投入し、ゲームを開始する。そして、ばれないように(・・・・・・・)慎重に手を抜いて、楓に負けた。本当ギリギリの所で負けたので、中々危なかった。危うく勝ってしまうところだった。

「負けたぁ中々悔しいな。まあ約束だし、ジュース買いにいくか。それとも他のゲームをしてから買うか?」

「後で良いよ。それより、他のゲームしよ。あのリズムゲームとかいんじゃない?」

そんなこんなで楽しむこと二時間半そろそろ店に行かなくては。

「楓、そろそろいくぞ。」

「最後にこれだけしない?彼氏が出来たらこれはしてみたかったんだ。」

「プリクラか。いいぞ。ただ、俺は使ったことないから楓が設定してくれよ。」

「わかってるよ。………設定したから入ろ。」

パッパととって、パッパとデコって夜ご飯です。美味しかったよ。

今現在は楓を自宅に送っている最中だ。

「今日は楽しかったか?」

「うん。凄く楽しかったよ。ちょっと怖いことも会ったけど、ゲーム以外で煉君と長く入れたのは凄く嬉しかった。でも今日は疲れちゃったよ。ログインは出来ないかも。」

「今日は俺もインするつもりはないからゆっくり休め。明明後日からは学校があるから、迎えに来るよ。一緒に登校しよう。」

「うん。楽しみだなぁ煉君と登校。」

「俺も楽しみだよ。っと着いたな。じゃあまた明明後日な。」

「うん。またね煉君。」

こうして土曜日の夜は更けていく。

霞ちゃんに蘭君受かるといいですね。

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