レベリング
レベリング回です。
霞と蘭の受験が終わり、無事二人とも同じ高校に合格したその日の夜、俺達はLTOにログインしていた。
「霞そっちに二匹送るぞ。」
「うん。大丈夫だよ。」
俺達は俺と楓、霞と蘭のパーティーを組んで鉱山エリアのボスと戦闘をしていた。理由は霞と蘭のレベリングである。霞が現在49、蘭が65となっている。レベルの上限まであげてから、パーティーを組んで第二エリアのボスを倒しに行く予定なのだ。その為、雑魚mobが複数出る鉱山エリアのボス周回をしている。
「蘭まだ倒すなよ。霞が後50は倒してからだ。それまで耐えろ。それぐらい最前線のメインタンクなら出来るだろ。ポーションいくらでも使っていいからな。楽な仕事じゃねぇか。」
「結構こいつ攻撃重たいからしんどいんだけど!受けるだけなら楽だね!誰もこいつに攻撃しないぶんヘイト計算しなくていいし!倒すときは兄さんが一撃で倒してくれるしね!しかも兄さんの作った装備とアクセかなり凄いからあんまりダメ喰らわないし!」
こいつらには俺の作った武器とアクセ、蘭には全身鎧を渡している。蘭のアクセは、細いシルバーチェーンのリングを、霞には何処にでも売っていそうな、インゴットを腕輪にした感じの物にゴールデンスパイダーの糸と蘭に作ったアクセの余った細いパーツを使って模様を着けている。効果は俺達と殆ど同じだが、二人は生産をしないので、戦闘系の獲得経験値二倍で作成している。このパーティーの構成としては、メインタンクが蘭で、メインアタッカーが俺。魔法アタッカーが楓でバッファー兼ヒーラーが霞だが、霞は攻撃系のスキルも持っているので今はバフを掛けてさらに対応出来る範囲のmobを俺が渡している。霞が常に掛けているのは、蘭にガードアップ、自分にスピードアップとアタックアップ、ガードアップの4つだ。俺と楓はそのままでも大丈夫なので掛けていない。おっとそんなことを考えているうちに霞が50体目を倒し終えた用だ。
「蘭下がれ。もうこいつに用はない。次に行くぞ。三ノ型岩切!」
一撃とかつまんないよなぁ。
「相変わらず凄い火力ですね、先輩。」
「楓がやってもこれくらいは行くはずだぞ。」
俺の場合は斬撃がボスの持つ耐性なので、それにより、幾らか火力が落ちているが、楓が炎魔法を使えば、これ以上のダメージを与えられるだろう。
「さて、今のお前たちのレベルは幾つだ?」
「僕は70行ったよ。」
「私は55ですね。後15レベもあげないと何て。」
「そのレベルなら許容範囲だな。よし、お前ら今から俺らとパーティー組むぞ。後一回それでボス行けばレベルも上限に行くだろう。」
「そんな簡単に行きます?」
「今のお前たちの経験値にプラス9倍だ。上がらなかったら、上がりきるまで俺が付き合ってやる。まあ俺と楓は明日も学校あるから、そんなに遅くまでは出来ないが、後三時間は大丈夫だな。そんだけあれば余裕で上がる。雑魚無視でワンパンのみで狩るぞ。上がりきったら教えてくれ。」
「それってパワレベなんじゃ……」
「ボス周回をしてるだけだ。何もパワレベじゃない。ただ攻撃する前に死んでるだけだろ?」
そう。これはただの周回なんだ。絶対にパワレベじゃない。それにレベル的にはもう初心者って言えるレベルじゃないし、低レベルでもないから、パワレベって言葉は使えない。
「さあ、行くぞ。」
結果として、周回は三回で終わった。あっけ無さすぎだが、ドロップは美味しかったので、これで二人の装備を更新してやろうと思う。まだ専用装備を作ってやった訳じゃないからな。
「お前ら金はいくらまで貯まってる?」
「僕は5Mかな。」
Mはミリオン。つまり500万だな。
「私はまだ50万程ね。今日一日もぐってお金を稼いだけどまだまだね。」
「そうか。じゃあ蘭は2M、霞はいまあるぶんとボスのドロップ鉱石で、専用装備を作ってやる。」
「でも掲示板では先輩の装備2Mは下らない装備だって。そんなの貰えないです。」
「ボスの鉱石は1つ50万だ。それを4つ貰う。そしたらそのぶん安くするから、10万って所だな。」
「そ、それなら、お願いします。一応4つは有るから。」
「任せとけ。明日作ってやる。今日は町に戻ってログアウトだな。蘭、ちゃんと霞を守ってやるんだぞ。気持ち悪い奴はアホほどいるからな。実際楓は三回ぐらいそんなやつに絡まれてる。そんな奴には全財産を掛けて決闘を申し込んでやれ。金があれば恐らくだが、乗ってくるはずだ。その前にGMコールは忘れるなよ。」
「分かったよ、兄さん。霞ちゃんは僕が守って見せるよ。」
「じゃあおやすみ。蘭、霞、楓。」
「おやすみ。煉君、蘭ちゃん霞。」
「「おやすみ。二人とも。」」
こうして、蘭と霞のレベリングも終わり、俺達はログアウトしていった。
いずれ、四人のステータスを乗せたいと思います。今は整理中なので。




