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談話室を出て、柊先輩の後について歩き生徒会室へとやってきた。
「失礼しまーす」
「失礼します」
生徒会室の中には1人の女子生徒がいた。
「あれ? 志保ちゃんじゃん。やっはろ~」
「にゃんぱすー」
こらこら!
てか、この人もか。
「それで志保ちゃん。今日はどうしたの?」
「部活動を作ろうと思って」
「じゃあ、これにそれっぽいこと書いて出してくれる?」
「わかった」
え? マジ?
部活ってそんな適当に作っちゃっていいの?
「ところで志保ちゃん。横にいる人はどなた?」
「私の眷族だ」
「違いますよね」
「ちなみに後6人集めるつもりだ」
「もういいです。 …一年の千葉悠真です」
「あー、千葉カス君ね」
「いや、その呼び方は…」
「じゃあ司波君ね」
「それはさっきやりました」
「そっかー。まぁどうでもいっか」
そうですか…まぁいいですけど。
「えっと、私は会長の小鳥遊 真琴です。よろしくね」
「よろしくお願いします」
普通の自己紹介でよかったー。
「ちなみに未来人と超能力者と宇宙人には興味ないから」
「それは助かります」
「あ、でも上井草さんには会ってみたいな」
「あれは人間です。後、安易に名前出すのはちょっと…」
「Yes my Lord」
多分わかってないな、この人。
「それにしても災難だね。入学初日から志保ちゃんに捕まっちゃうなんて」
「ホントですよ」
災難の中には、あなたも含まれてますけど…
「よし、書けたぞ」
「じゃあ、もらっとくね」
柊先輩は、小鳥遊先輩に部活動の申請書類らしきものを渡した。
そして、小鳥遊先輩はその書類にざっと目を通した。
「部活名が未定ということですが、何か仮の名前でも付けておいてもらえますか?」
「そうだなー……じゃあ『なんでも部』で」
それ、さっき却下した僕の案だよね。
「わかりました」
それでOKなの?
顧問は大丈夫なの?
そもそも、その先生は実在してるの?
その辺大丈夫だよね?
てか、僕は部員になっちゃったの?
もう疑問しかないよ。
※予想通り部員にされていたようです。