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「それで柊先輩はどうして僕をここに呼んだんですか?」
「それはだな…部活を作ろうと思ったのだよ」
そう言って人差し指を立てた。
「はぁ部活ですか」
「そうだ」
「それで何ていう部活にするんですか?」
内容によっては入ってもいいが、どうせろくでもない部活なんだろうな。
それに名瞭高校は、部活動が活発で、メジャーな部活はほとんど存在する。
「…それを今から2人で決めようじゃないか!」
「決めてないんですか!」
こりゃダメだ。
それにこのままだと自然とメンバーにされかねない。
「やっぱり隣人部とかがいいわよね」
「却下です。そもそも、あれ、部活っていうより喋ってるだけじゃないですか」
「そうね。じゃあ奉仕部とか」
「それも却下です」
「やっぱり語尾に『部』ってついてるのがいけないと思うんだよね」
すごい考え方だな。
「言っときますけどSOS団もダメですからね」
「ダメなの?」
「当たり前です」
「マジかー」
いや、そんな頭抱えるほどじゃないだろ。
それに分かってたでしょ。
「じゃあ少し長いけど、極東魔術昼寝結社の」
「却下!」
「そんなー」
「てかパクリじゃないのでお願いしますよ」
「じゃあ思い切って、生徒会執行部とか」
思い切ったな
「でもそれだと、なんだかパッとしないわね」
この人は一体何がしたいんだ。
「やっぱりいろいろなことがやりたいわよね」
「そうですか」
「となると万事屋とか…」
またか…
「じゃあもう、なんでも部とかでいいじゃないですか」
「いやよ! ダサすぎじゃない!」
ひどいな。
てか、先輩の意見よりまともだと思うけど。