10.悪夢の行進 Ⅲ
▽ケイ▽
「そうか……大体はわかったよ。彼女の様子は突然変わったんだね」
「はい」
「だから、あれ程言っておいたのに……いや、それにしても……」
「あの!ラーラットは大丈夫なんですか?」
「ん、あぁ、大丈夫だよ。やっぱり渡しておいて正解だったね」
「そうですか……目の色が変わったらって言ってましたが、まさか本当に変わるとは思ってませんでした」
「ははは、驚いただろう。まぁ、あんな体質だからね。悪く思わないでやってくれ」
「なんとかならないんですか?」
「体質の事かい?ん〜大体ね。彼女が無駄使いしなければ良いだけの話なんだ。いつも言ってるんだけどね……」
「でも、彼女が無駄使いしたのは彼女の様子が変わってからですよ」
「うん、そこなんだよね。因子の暴走による精神の異常、では順序が逆だ。デート中彼女の様子、何処か変じゃなかったかい?」
「そう……ですね。ずっとテンションは高かったと思います」
「ははは、なるほど!そうかそうか……目覚めてからが楽しみだよ」
「???」
「いや、こっちの話。あぁ、またそれちゃった。体質だったかな?因子自体が結構最近の話だからね。よくわかってないことの方が多い。改善しようにも仕方がわからなければ無理だよ。今の段階では薬で少し下げるのが限界じゃないかな。まぁちょっと、活性率が下がりにくい、ってくらいならまだましだよ……」
「そうですか……」
「そんな落ち込むことはない。さっきも言った通り無駄使いしなければ良いんだ。君がしっかり手綱を握ってやってくれ」
「は、はい」
「さぁ、君ももう休め。明日から忙しくなるぞ」
「わかりました」
「あぁ、最後に、人の定義って何だと思う?」
「随分と難しい話をしますね………」
「今は答えられなくて良い。これはいつかまでの宿題だよ。じゃ、おやすみ」
△ △
皆様ご機嫌麗しゅう。
カワウソです。毎度ありがとうございます。
最近よくお腹を下します。びっくりするくらいどうでもいいですね。ではまた次回お会いしましょう。




