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5日目 7時から8時 呪われた勇者

「あ、お目覚めになられましたか」

「心配かけたな。済まなかった」


 目が覚めたら知らない場所で寝ていたのでびっくりしたが、部屋の外に出てみれば兵士がいてエリノスの所へと案内してくれた。どうやら牛型の魔物を倒した後、レベル酔いで気を失っていたらしい。


「大丈夫そうで何よりです。イーナさんより事情は伺っています」

「ああ、彼女が連れて戻ってくれたのか。はは、レベル上げも中々難しいものだな。でも、お蔭でかなりレベルは上がってことか」

「そうですね。とりあえず朝食をご用意させますので、その前にどのくらいレベルが上昇したか確認してみませんか」

「そうだな。そういえば、ダンジョン攻略中は一度も確認してなかったっけ」


名前:アキラ=オクムラ

レベル:43

称号:呪われた勇者、愛妻家、親バカ、社畜、ストイック、訓練バカ、現実主義、剣豪、炎術師

物理攻撃力:6434(+3200)

魔法攻撃力:5974(+2900)

物理防御力:6006(+3000)

魔法防御力:5862(+2900)

敏捷性:6385(+3100)

スキル:言語理解5、成長補正10、親和性4、忍耐5、剣術5、体術3、回避4、火魔法6、水魔法3、風魔法5、光魔法2、毒耐性3、麻痺耐性3、混乱耐性3、精神耐性6、身体強化5、魔力操作5、付与4、神聖術3、裂破4、思考加速3、並列思考3、呪耐性1、切断2、斬撃補正4、


「何だこれは!!」


 俺は思わず食堂のテーブルを力強く叩いた。エリノスはびくりと身を縮こまらせ、ステータスにかかれた称号を見て声を失った。


「呪われた勇者っていうのはどういうことだ」

「それは……」

「魔力回復薬で呪われるってのは聞いたけど、俺は飲んでないからな。何かしたのか? まさか俺の食べ物に何か混入したのか」

 

 エリノスの肩をつかんで揺さぶると、彼女の侍女と護衛が駆け寄ってきた。


「その手を放せ」


 剣を抜こうとする護衛に、エリノスが手を出して制止を掛ける。


「待ってください。アキラ様も落ち着いてくださいませ」

「俺は落ち着いている!!」


 自分でも驚くくらいの声を上げてエリノスを突き放した。彼女の座っていた椅子がガタンと大きな音を立て、彼女の体は侍女が受け止めた。


「私たちがアキラ様に危害を加えることはあり得ません。命をかけて誓います。ですので、席について落ち着いて話をしましょう」

「あ、ああ」


 俺が席に着くと侍女がすぐにお茶を用意してくれた。護衛の騎士たちはピリピリとした様子で伺っている。俺が何かをするとでも思っているのか。無性に腹の中がぐるぐると不快感が渦巻いている。まあ、こんな風に疑われれば、イラつくのが普通なんだろうが。


「アキラ様がどのようにして呪われたか、いまその理由をお応えすることはできません。私にも理由がわからないのです。ですが、呪いに有効な薬というものがございますので、まずはそれをご用意いたします」

「治せるのか」

「いえ、症状を緩和することし――」

「治せないのか!!」


 俺はまた机を思い切り叩いた。


「落ち着いてください」

「これが落ち着いてられるか」

「アキラ様……」

「悪いが一人にしてくれ」


 俺は逃げ出すようにして部屋を出ていった。


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