4日目 16時から19時 休息
ギガートンとの戦闘の後、使い果たした魔力を取り戻すべく休息を取っているところだ。数時間休めば魔力ある程度回復するだろう。全快まで回復させなくてもオーク程度なら問題はない。
それにここに来た目的は、訓練の課題を見つけること。そして、その課題はすでに見つかったといっていい。
過剰な力をコントロールすることだ。
「それほど難しく考える必要はないと思いますよ。アキラ様は急激に成長をしてしまいました。そのせいで、ステータスが示す能力値と感覚が一致していないのだと思います。ですので、より多くの経験を積むことが重要ではないかと」
気持ちが流行り過ぎているということか。
奏の元に戻るために最短を目指しているが、そればかりじゃダメということだろうか。急がば回れというし、焦っていい事など何もないことくらいわかっている。
だが……。
「剣一本に絞るというのはどうかな。魔法も剣も両方鍛えるのは、限られた時間を有効に使っているとは言い難いし、剣であれば周りを巻き込む心配もないだろう」
「そうかもしれませんが、それでは大勢の敵に囲まれたときどうするのですか」
「敵は魔王一人じゃないってことか」
「ええ、魔王以外を我々が引き受けるということもできるかもしれませんが、実際の戦闘時にどうなるかはわかりません。使えて無駄な能力はないと思います」
「確かにな」
馬鹿と鋏は使いようとは言うけど、使えない馬鹿もいるもんだな、と上司はよく言っていたが、無駄なものがないというのは一理も二理もある。剣だけを鍛えていれば、おそらくギガートンは倒せなかった。そう考えれば、やはり魔法を鍛えるのも重要ということだろう。
「ジャグリング以外にも魔力操作を鍛える方法ってあるのか」
「ど、どうなんでしょう。アキラ様のジャグリング? は相当優れた魔力操作の技術だと思います。イーナさんも真似しようとして失敗していましたし」
「だが」
操作は問題ないのか。
確かにギガートン戦の時、俺たちは魔法に対する妨害を受けていた。そのせいでどのくらいの力を注げばいいのかというのが明確にわからなかったという点はある。
それでも一度、小さな火の玉を出したことである程度の基準はあったはずなのだ。それでも過剰な結果を生み出したということは、やはり操作する技術に問題があるのだろう。
ジャグリングよりももっと細かく正確に魔力をコントロールする。
その方法を見つけようと、俺は悶々として過ごすのだった。




