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2日目 1時から2時 合流そして再出発

 ダンジョンを出てから30分ほど待ってようやく城の連中が戻ってきた。


「あれ、イーナさん? あなたは降りるんじゃなかったの」

「うぅ。出来ればボクはそうしたかったんだよ。でも魔導士長がチームを分けるなら、あなた一人に負担がかかるわけじゃないからいいでしょ。って」

「やる気のないやつはいらないんだけどな。まあ、いいか。それでどんな編成になったんだ」


 改めて周りを見てみれば、最初のダンジョン攻略とは比較にならない人員が引き連れられていた。馬車も三台増えて従者や兵の数も多い。もっとも勇者としての俺をサポートしながらダンジョンに潜るのは数名に限られるようだが。


「えーと、不本意だけどボクから説明すると、第一チームは初心者ダンジョンに潜ったメンバーで、第二チームに宮廷魔導士からは第17席のエルオン先輩に騎士団のホルバートさん、それから神官のネネさんです。それから休息中の見張りを担当する第三チームという感じで行くようにと。ただ、戻ったのが深夜だったのもあって、集めることが出来たメンバーもメンバーなので後々交代するかもです。というか、ボクは真っ先に交代するから。いまも無茶苦茶眠たいのに」

「イーナさん!! 言葉遣い!!」

「ああ、いいよ。別に俺を敬う必要はないさ。そういう意味では、俺だって王女様に対する言葉づかいじゃないしな」

「それは、問題ありません。アキラ様は勇者なのですから」


 きっぱりと言われても少々困る。一応、年上には敬語を使うつもりだけど、少なくともサポートメンバーに年上はいないみたいだしな。


「まあ、メンバーはわかったよ。新しく来たみんなもよろしくな。それじゃあ、レグザントの地下迷宮に向かって出発しようか」

「あー、そっちも変更になったみたい。ちょっと遠くなるけど『幽遠の尖塔』の方がいいだろうって」

「幽遠の尖塔……難易度が跳ね上がりますが、なるほどそういうことですか」

「どういうところなんだ」

「遥か昔にあったベルドラン帝国の象徴と言われる尖塔でして、国中のどこからでも見えると言われるほど高く聳え立ち階層は100を超えると言われていますが、いまだに踏破されたことはありません。ここダンジョンは5階層ごとに転移陣があって入り口と行き来が可能なんです。ですけど……」

「転移結晶を大量にもらってきたから大丈夫」

「そういことですか。チームを分けても全員でぞろぞろとダンジョンに入っていては、交代要員も休む暇がありませんが、幽遠の尖塔でしたら交代もスムーズに行えそうです」

「なるほど。そこまでは考えが足りてなかったな。よし、そうと決まれば早速出発しよう」

「はい」


 いまだに踏破されていないダンジョンということは攻略難易度が高くレベルも上限まで目指せるということだろう。俺は用意された馬車の中のベッドにもぐりこむと、突然消えた俺のことを心配しているだろう嫁のことを想いながらまどろみに身をゆだねていった。

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