ダンジョンに向かうための準備
改めて午後から準備しようと思ったけどよくよく考えたら俺の店雑貨屋だから、冒険者が使う道具も置いてある事を思い出したので特に買いに行かなくてもいいよなと考える。
でもある事を思い出す。
店の商品あんまりなかったから結局どっか買いに行かないといけないなということをだ。
「というわけで、ハルヤの店には殆ど商品がなったのは知っているから、私達も手伝うからアイテム買いに行くぞ」
「なる程、わかったわ。それなら大型のアイテム量販店に行くのがいいかもしれないわね。そこで〈ポーション〉以外の物を買って行きたいと思っているわ」
レイナとソルがそう話しているとルージュも何かを話してくる。
「そういえば、前の大きな騎士像との戦いで手に入った時間停止がついているアイテムバックをダンナに渡したから、大量の食料も買って行きたいぜ」
その言葉を聞いた幼馴染二人とエルの目が輝く。
ただ、コイツらが食べる量の食料を買い込むのは相当苦労しそうなのだが気のせいだろうか?
そう考えつつ、ソルがさっき喋った大型のアイテム量販店に向かう。
少し歩いて到着して、三階建の大きな建物の前に到着したので、中に入るとそこそこの人が買い物にきている。
なので、俺達は邪魔にならないようにしながらダンジョンに潜るためのアイテムを探す。
といっても俺は赤オーガの時と最初にダンジョンとはわからなかったスートルの鉱山の二回しか入ってないから、ここは冒険者の幼馴染達に買い物は任せて俺とルージュは適当に回る。
「しかし、雑貨屋店員で商人の俺がまたダンジョンに入るとは思ってもいなかったな」
そう呟くと横にいるルージュがある事を言う。
「俺様からしたら雑貨屋の店員で商人なのが謎に見えるぞ。後ダンナは色んな才能があるのにそれを使わないもったいない人に見えるぜ」
「そう言われてもな、俺は基本ほのぼの暮らしたいタイプだからこんな能力はあんまり要らなかったけどな。でも回復魔法のおかげで昔からレイナとソルの怪我を治していたから悪くはないけどな」
ルージュと話しつつ長イスがあったのでゆっくり座らながら喋る事にした。
「しかし、ここは広いな。それに何があるか分からないから看板を見落とさないといけないし大変だな」
「そうだなダンナ。それなら歩くときは俺様と手を繋がないか? それならそう簡単にははぐれないと思うぜ」
確かにここで迷子になったら厄介だし、レイナ達には買い物が長くなるから、アイテムを買った後は俺の雑貨屋に向かうと言っていたから、それもありだな。
「それならイスから立った時につないでいいか?」
そう発言するとルージュが小さくガッツポーズしているので頭に?が浮かぶ。
その事はさておき、他にも少し話した後イスから立って手を繋いだ後何があるかをみる。
すると、前使った事のある魔水晶の見つけて、その値段を見てやはり高いなと思い結局何も買わず外に向かう。
しかし、冒険者の人達を見ると悩んでいる人が多かったので、色々大変だなと感じつつレイナ達もこうやって考えているんだな。
まぁ、俺はそれよりも何が売れ行きがいいのかを見て雑貨屋でも販売しようかなと思い観察したかったが、ルージュが飽きてきたと言ったので切り上げる事にした。
外に出て、どうしようかと考えていると、そういえば元爺さんの部屋に新しい家具を買わないといけないなと思い出す。
「なあルージュ。少し力を借りたいのだからいいか? これからベッドなどの家具を買いたいのだけど俺一人だとキツイから手伝って欲しい」
これでスルーされたらしんどいな。
だがルージュはすぐに答えてくれた。
「家でダンナに甘えてもいいなら余裕で受けるぜ。それでいいならベッドくらい軽く運んでやるぞ」
なんか怖いが生活に困るから少しぐらいはいいだろう。
「わかった。ただあんまりキツイのはやめてくれよ」
そう言うとルージュが喜んでいるので、俺は少し放置しておく。
そんなこんなで歩いて家具屋に着いたので、必要な組み立てベッドと布団などを二セット購入して、ルージュに持ってもらって家に帰る事にする。
ただ、ルージュが持っている組み立てベッドは結構重いので、周りの人は少し驚きながらこちらを見てくる人もいるので早く家につきたいなと思う。
そして、やっとのことで家に到着すると、元爺さんの部屋に組み立て用ベッドを二つ置いて少し休憩しようと話す。
一回に降りてソファーでもゆっくりしているとルージュがこっちを見てきた。
「なあダンナ。ご褒美はなんだ。俺様的には美味しくいただきたいんだが」
そういえば、ご褒美の事を忘れていたな。
どうしようかと悩んでいると、ルージュがソファーにきて、横に座った後抱きついてきた。
前をみるとヨダレを垂らしているルージュがいて、これはマズイなと思う。
その後は熱いキスをされた後、膝枕を要求されたのですると、さらに耳かきをしてくれと言われたので、前にソルにしたようにする。
「気持ちいいぜ。ダンナは色々出来るから凄いな。俺様は基本戦う事しか出来ないから羨ましいぜ」
「なら、ルージュも色んな事をやってみればいいさ。分からない事があれは俺達に聞いたりすればいいと思うぞ。後俺は器用じゃなくて器用貧乏だ」
そう言いつつ。他の人から見えるだけで実際はそこまでだけどな。
俺は今までの巻き込まれた事をルージュに話したりした後、眠くなってきたので俺達は寝る事にする。
床にシートを敷き、布団を二つ用意したのでそのままルージュと二人中に入って爆睡しました。
その後、夕方ごろに起きると幼馴染二人とエルも同じく布団を敷いて寝ていたので、少し放置して夜ご飯を作るために、冷蔵庫と前に手に入れた時間停止のアイテムバックの中身を見て食材は足りるなと確認する。
なんとか今日まではなんとかなるな。でもこいつらの食べる量はかなり凄いからこれからどうしよう。
そう頭を抱えているとソルが目を覚ましてこちらを見てきた。
「ハルヤおはよう。それで何をしているかのかしら?」
「それは今日の夜ご飯を考えているんだよ。でも料理が出来るソルが起きてくれてよかった。エルはともかくルージュは出来ないと言っていたし、レイナは前にとんでもない事になったからな」
レイナが前とんでもない物を作り出したので、もう料理を作らせないと誓ったのを思い出す。
ソルもその事で顔面蒼白になっているので、俺達のトラウマになっている。
作り出した物に関してはコメントを控えさせてもらう。
その事を思い出しつつ、二人で大量のご飯を作ったので寝ているレイナ達を起こす。
その時に少しハプニングがあったけど、なんとか起こせたので良かったと思う。
「ハルヤ君とソルのご飯おいしいね。そういえばレイナは作っていないよね。何か理由はあるの?」
マズイ、さっきソルと話していた事を蒸し返されるのは。
俺はソルと目線を合わせて、どう話を変えようと頭を悩んでいるとレイナがある事を言う。
「前に一回作った事があるけど、その時の記憶がないんだ。でもハルヤとソルにもう二度と作るなと、かなり強く言われたからそれ以降は作っていないな」
「それほど酷いんだな。よくダンナとソルは無事だったな。俺様も料理は殆ど出来ないが、それ以上にめちゃくちゃマズイ奴を知っているから思い出したくないぜ」
良かった。これでレイナの料理を食べてみたいとか言われなくて。
そして、無事に食事が終わって風呂を入った後、布団が敷いたままなのでそのまま寝る事にした。
その後、数日間かけて準備をした後、ついにロートスのダンジョンにもう一度入る事になった。




