戦わなければならない理由(春風)、俺は春風が好きなのか?(波月)
「逃げません、戦います」
「ヘ…?」
俺はビックリして
間抜けた声を出した
(どういうことだ…)
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「え~と…それはどういうことだ?」
吉川さんにそう聞かれたのでこう理由を説明した
「それは私も追われてる身だからです
正直言ってヤバイ組織です
お祖母ちゃんもあいつらに殺られました
警察とつるんでるのか交通事故で死んだことにされましたが
もしあいつらが、あなたを追ってる奴と手を組んだら、私はあなたを守りきれない
だから潰しに行かなきゃならないんです」
吉川さんはまだ納得がいってないのかこう言った
「倒しに行かなきゃいけないのは厄介だからなのは分かった…
でも…何で俺にこまでするんだ?
お前の気持ちはどうなんだ」
その言葉に即答でこう答えた
「好きだからです
前に言いませんでしたか?
好きでもない人に私はキスなんかしませんし
家を爆発させてまで守ったりもしません
それに…これ以上大切な人を奪われたくないんです…」
そう言って私は吉川さんを抱き締めた
「これは私の自己満足でしかないでしょう…
だから助けさせてください…
グスンッ(ノ_・。)
もう失いたくない…奪われたくない…
だからお願いです…」
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(ドク!ドク!ドク!ドク!)
春風の心臓の音がすごい…
こっちにまで伝わってくる…
(ドク!ドク!ドク!ドク!)
ドキドキが移ってきたのか…?
ヤバイどうしてドキドキするんだ?
彼女が俺を好き?同性が好きって意味なのか?
俺のこのドキドキは春風と同じってことなのか?
俺は春風が好きなのか?