表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

エピローグ

 エピローグにぶっこみ(笑)。


 初音は川田家の玄関土間を進むと、中へあがると、ふと佇んでしまう。

(どうしたものか)

 桜に一声かけようか、そんな気が起こりふらりやってきたのだが、彼女は急に躊躇したのだった。

(会わずに去るのも、またよろし)

 初音はくるり振り返る。

 すると、すっと襖が開いた。


 桜がすすっとやってきて、正座をして頭をさげる。

「初音、姉ちゃん、ありがとう」

(気づいていたの)

「当然よ。私の大好きな初音姉ちゃんだもん分かるわよ」

 桜が満面の笑みを浮かべる。

 初音は破顔する。

(桜・・・よかったね)

「うん、まあ」

 はにかむ老女。

「ふふふ」

(ははは)

 2人は何気に笑いあった。


 初音は笑顔をおさめると、

(じゃ、無事解決したし、そろそろおいとましますか)

「姉ちゃん」

(ん)

「また会えるよね」

(そりゃあ・・・な、じゃが、まだまだこっちに来るのは早いよ)

「うん。しっかり生きるよ」

(ん、またの)

「ん、また」

(そうじゃった。お前さんの旦那さんからの言づけじゃ・・・ワシ一郎の活躍する「こちら舟屋暁屋~今日も川下り日和~」は絶賛投稿中だて)

 いきなり爆弾発言をする伝説イタコ。

「それって・・・作者」

(みなまで言うまい)

 初音は苦笑いを浮かべると、片手をあげて桜の前から消えた。

「台無し・・・なんだかな〜」

 こちらも苦笑いの桜だった。


 外は朧月夜の満月。

 川に掘割の流れは絶えず、緩やかに時に激しく、清濁合わせ飲む。

 生あたたかい風が吹き、新緑の芽がではじめた柳の枝をしなやかに揺らす。

 両岸のソメイヨシノの桜吹雪が舞い、無人のどんこ舟の床板に花びらが積もっていく。

 水郷柳川の情景ここにあり。


 


 完結まで読んでいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ