『ダンジョンを攻略するにゃ″マップ″製作は不可欠よねっ!』
エターナルビジウム…通称物質転送ユニット。
主に物質を構築する構成を丸ごと、マイクロ振動波を分子レベルまで瞬時に分解し、ポイント先にある地点に設置する装置により分解した周波数を再び自動プログラミングに基づき再生。
凡そコンマ単位の誤差も無く最大数白ヤード先にある艦船同士の資材やその他の供給、及び人材の行き来にも使用されている次世代形生態転送モジュールなのである。
だが、人材転送と言っても事故や最悪な想定には未だ技術的に対象仕切れては無いのか。やはり艦船同士の行き来は、労力や無駄な時間をわざわざかけてまで内火艇を使用する。
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漆黒の闇を突如高明な輝きが空間を引き裂く。
同時に蒼白い爆風を巻き込む熱波と無数のエーテルが激しく弾け、砂の地面を溶かし、各地に点々と並ぶ岩山や木々を薙ぎ倒しながら全長147mのランチは、ショートジャンプアウトする。
「っ!…よしっ。脱出成功だぜ、ジェイ、というかここ何処だよ!」
「それより早く不時着ポイントを、やっぱり突貫だけあって推力が下がりまくってる、てか聞いてんのかよ!」
「んなもん分かってるっつの!…ここで俺の操縦テクで、って?あれ?速度メーター壊れたか?マッハ2.05って着地する速度じゃねぇえ!」
融合炉爆発の余波を巻き込みながらの無差別ジャンプだったらしく、康介は必死に操縦桿を力任せに引きながら、機体センサーから送られて来る地形データを、かつ安全に着地可能な箇所を同時に把握しなければならないのである。
『AZ-1708の地点付近ね…えっと、ちょっち待ちなさい…確か、z-72から6200マイルだから』
「って?…んな訳ワカメな記号や御託はいいからもっと分かりやすくしてくれよ?」
「おいおいおい!高度が一気に750フィート下がってるぜ、脱出艇ランチとはいえかなりバランス悪い突貫船体なんだからもう少し考えて操縦してくれよ」
スピットファイア及び、アンゲロイ可変機体を左右に接地での推力供給がアンバランス気味なのか、康介は「うっせえ!集中出来ねえだろ?」と、忠告気味なジェイに罵声を浴びせながら操縦桿を握りしめ、格闘する。
速度は、亜光速領域から減速したものの、未だ音速領域のは確かなのだ。それを額から流れる冷や汗を拭う暇もなく、乾いた唇をひと舐めし、全長105mにもなるランチを着陸に持って行く。
「ナッサウさん。UG-004、003の官制制御をブリッチ中央に繋いでくれ」
「お前、まさか?正気か?」
「そのまさかだぜっ、それにジェイ、スピットファイアの」
「もうやってるぜ、三機同時に逆加速用スラスターで音速域から制動を掛けろっつーんだろ」
一体どんな事を彼はもくさくしているのか、あの数十分前の地獄からの脱出劇での康介のずば抜けた直感と技量を信じ、ジェイは彼の言われた通りにスピットファイア。及び二機のUG‐galaxy可変機の姿勢制御用データをランチ操縦席にリンクさせる。
ランチ艦橋内操縦席にて奮闘中の康介に姿勢制御及び推力を担う三機の機体の官制システムを委ねるのだ。
不安定に揺れる船体の荷重移動を持ち前の感を便りに操縦桿を倒す。
コンソールパネルから送られて来る地形データと機体外部映像を黙視しながら乾いた唇を一嘗めし、グッと倒した操縦桿を逆斜めに倒す。
瞬間軽い地響きと同時に一際つき出した山頂らしき岩石を僅かな距離で掠める。
「康介っ、そこっ!ほらあの」
「平野だろ? 言われなくてもっ!ていうか、このラダークソ固いてぇんだよっと!!!」
隣側から心配そうに覗くジェイを横目に、康介は力任せに足元付近を蹴飛ばす。瞬間思い船体に慣性が働き舷側フラップが開き、音速域からの大気との摩擦で引きちぎれんばかりに揺れながら白く長い帯が朝焼けの空に、一筋の飛行機雲を造り出す。
続け樣にコンソール左下の推力用レバーを細心の注意を促しながら徐々に倒し込む。
ランチ下部、約4ヶ所からなる着陸用装置を稼動し。更に揚力を保ちながら降下、船体は多少バンクぎみだが左右に接続する各機体の姿勢制御用スラスターを康介は、持ち前の感と技量を巧みに使い分け、なんなりと操作させる。
160mはある重い船体を突貫的に支える三機の機体。その全ての制御をランチ前方に位置するブリッジ内。
中央部座席にて操舵する康介一人に、遺跡から避難した人々を含む250名以上の命を預けている。
「よぅし、高度計の針は約820フィート。各スラスター逆噴射のタイミングはっと」
地形データーと外部映像を黙視しながらでの着陸に踏み切る康介。
彼が所属していたダライバルでは、主に全て機体制御コンピューター及び、重力安定フィールドによる着陸や着艦は略当たり前でもあり それに特化した様々なサポートモジュールが当たり前なのではあるが。
うっすらと、東側の恒星の輝きが大気全体を淡い菫色に照らす中、足元を揺るがす轟音と、数百フィート付近まで立ち込める巨大な砂誇りの中、静寂を切り裂くターボジェット特有の高回転サウンドから徐々に安定域に達し。あの地獄のような巨大移民船からの脱出作戦が無事に終わりを告げる効果音の如く響き渡る。
そして、康介は、ランチブリッジ内のコックピットに腰を沈め、一息つきながら染め上げる明け方の空を眺めながら数日前からの緊張の連続と披露も手伝い、安堵すると同時に意識が遠退き数秒も立たずに深い眠りについたのだ。
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「で?…何で又俺がパシられなならんのだ。ったく、ジェイはジェイで三機分の機体エンジンブロックのチェックとかの口実でナッサウさんのケツばっか」
ぶつくさと文句をつぶやきながら康介は、白く大きな壁に囲まれた街の大きな門付近に足を止める。
いったいいつの時代に建てられたであろう赤く薄汚れた鋼鉄の扉。その中央付近から少し上方に位置する極印文字を渋い顔を見せながら眺める。
位置的にはメリクリウス帝国王都、ゴステロから遥か6500マイル付近なのだろうか。ダライバル及びアンゲロイ共通言語でもあるローマ字主体の彼にとってはまるっきし未知の異形文字でもある。
「ふむ…ドマーニとメリクリに…えーで?ま、まあシルビアにある程度言語は教えて貰い大体なら行けるんじゃと思いきや?…つまりこの地点は三つの国が交差する場所っつー事か」
扉を見上げながら白い畳みの壁に描かれた、表示に目を向ける。旅人か冒険者がまず最初に自ら訪れた場所を把握しやすく親切丁寧に表示してくれるのは流石は大陸全土を統治するメリクリウス帝国といった所かと、彼自身が属していた巨大星間国家と照らし合わせながら頷く。
無数の連なる国や土地をひと纏めにする共通の文字等は似たり寄ったりなのだろう。
南北や方角を示す矢印と、その先々に位置する土地や街。はたまた隣国を代表とする首都らしき文字と距離数を記された錆び付いた表示を眺めながら康介は門を括り。時間的にはまだ疎らだが様々な民俗衣装を携えた行き交う者達を横目にこの街のメインストリートらしき場所を歩く。
手の平サイズのタブレットを取り出しては、軽く手首を降るように、小さなホログラムにも似た一覧と、現在位置がマーキングされたマップを開きながら指先で操作する。
彼の相棒ことジェイいわくランチの動力に使う幾つかの細かなパーツが焼き切れ、離陸不可な事。更に、本来の目的でもある薬草をドマーニの街に届ける目的には程遠くの地点、更に期限内所か5日以上経過してる現場。
そう。それを打破する最高の方法が、あのランチ内に旧式にもなるエターナルシステム。そいつを起動させるパーツもかね。康介は、複製とはいえ、時期セラミックで成功に加工された金貨を手に。街の中心付近に位置する機械屋とおぼしき箇所に足を運ぶのである。
その2へつづくっ!?




