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『剣と魔法と光線銃って!?』  作者: Ark-Royal(Aircraft carrier)
『入り乱れる天空人達の追憶』
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『静寂に咲くあの花のように――』――最終回。中編――



 ――深い――とても深い闇を新天地への希望を載せ、遠い記憶の彼方に忘れさられし旅路の先に辿り着いた惑星。




 aCMa…白色に輝く星々が集う俗に言う1等星宙域と呼ばれるシリウス星系、その複数の連星の間に取り巻く水素分子のガス雲から現れた恒星。



 銀河を取り巻く星間国家組織から探索不可な宙域に存在する惑星。その星を先人達はアムールと命名し、新たな大地となりて、旅人はこの地を故郷にした。



 そして先人達を載せた巨大遺跡にもなる恒星間航行用巨大移民船はこの地に根付いた人々により――





          ▽







          ▼





『誰かと思えばバカ康!軍用チャンネルの通信開いて、しかもこのCodeって』


「元気そうだな、ラスラ。まぁちょいと事情があって、ええっとこのCodeだっけ」


「うん。Angeluus(アンゲルース) luna(ルーナ) crescens(クレスケンス) Galaxy(ギャラクシー)…略してUGから始まるアンゲロイのを、しかもなに?あの薬草はどおしたの?それにシルビアも居ながら全く!」



 時折ノイズが走りながらの懐かしいラスラの元気そうな映像と声に康介が身を乗り出す。

 しかし彼女の気になる目線は通信側の座席の彼よりもその彼の後ろ側で両腕を組み様子を伺うアンゲロイ製アンドロイドのナッサウ。そして操縦席側にて今現在このホールからの避難民のチェック作業をするエルザスに向けられているようだ。



 かなり懸念そうな素振りで二人の人物を交互に見つめるラスラは、多分康介とシルビアは何らかの形で敵勢力にもなるアンゲロイ連邦にスピットファイア事鹵獲されたのかと思考するのが当たり前だ。



 そんな怪しい物を見つめる仕草で小さな顎に片手を添えるラスラに康介は手短だが今までの経緯や今現在の緊迫した事情。そして彼の頼もしい協力者にもなる二人の人物について説明を促す。


 その間もこのホールを含む巨大移民船の縮退炉の暴走はいつ臨界点を越し半径数十キロを巻き込み消滅するか、とにかくこの暴走を止める鍵を握る彼女の技術力に掛けるしかないのだから。






          ▽▼







 ランチの操縦席側に腰を下ろす事実上この避難民救出チームの責任者でもあるエルザスとダライバル連合での技術面で類を見ない康介の姉。

 ラスラとの緻密なる暴走阻止までの過酷なミッションがスタートする。




「俺達のスピットファイアで、出力的には恒星間をジャンプする程のユニット二機を僅か0.552の誤差で共鳴させる。その関エルザスさんがランチ右翼。そしてナッサウさんが左翼から姿勢制御と。その誤差も…」



「ぶつけ本番だけど放置してたランチを更に二機を接続し、系三機のランチ、その中核になう中心の機体のメイン端末にリンクしたのはいいけど、でもこれって」




 今現在スピットファイアの後席からキャノピー越しに視界に映るノズル脇の凡そ7tにもなる巨大なフラップが、重い駆動音と共に上下に稼働する様を眺める。

片手で軽く操作する度にパタンと二つの姿勢制御装置がダイレクトに稼働、その確認を確かめる。系四つが閉じ足元にある操縦桿。

 及び左右に手を伸ばし接続状況を確かめながらスロットルレバーの遊びを辞任。




「そっか、あのラスラさんって人――この短期間の間に此方側からの全システムをここに集中させたのか、流石だな」



 ジェイは、康介の自慢の姉、ラスラのプログラムソフトの作成能力を唸るような仕草で機体チェック。



 及びぶつけ本番差ながらな最終テストを行いながら「だろ?その反面怒らすと怖ええけど」との痴話的な会話を横目に作業を進める。




「しかしなぁジェイ。いくらなんでも高性能機体、三機。系六機を一つの船舶のようにし脱出か。ラスラさんって、こんな無茶苦茶な作戦なんか。最初の作戦の方が…」


『つべこべ言わずにさっさとランチの接続作業しなさい、後16分。同時に行う離脱後の姿勢制御データ、それに』



 突如二人の会話がだだ漏れしていたのか、少し不機嫌そうなラスラからの通信に再び沈黙。

 この一か八かのバクチ染みた作戦内容をラスラが康介が今現在狩るスピットファイアのメイン端末から何かしらの方法でリンクし突貫とは言え、作成したプログラムに文句を言いながらも目を通す。



『その通りだと思うぞ?お前、こんな良い方法を思いつく姉を持つお前はもう少し再教育してもらうのを進める。まぁお前のそのサボり癖そのものからだけどな…ふふ』


「ああもぅ!分かりましたってんでしょうが!皆してなんで俺ばかりいじられなきゃなんねーんだ!」


「おおい、康介。因みに後数十分を切ってるから早く」


「はいはいジェイさまおっしゃる通りでったく」



 通信越しにナッサウからのサポートにもなる説教を「んなもん全部出来るか!」と茹る彼の叫びを軽くあしらい聞き流しながら後数十分という限られたタイムリミットの中淡々と順序良くこなして行くジェイ。

 後席にてランチの操縦席からの基本操作プログラムを今現在自分が搭乗するスピットファイアとリンクさせて行く。



 なんだかんだと小さな針に糸を通すような細かい作業を段取り無しで組み上げる二人の能力に少し綻びを隠すように苦笑するエルザス。



 彼も又,新たに遺跡の空洞内から持ち出して来た二機の小型ランチ。更にその中核を担う大型のランチを合わせ、凡そ370名全員の避難収容状況を把握しながらの細かい作業をこの限られた時間の中で行えるのもやはりあの絶対に諦めない強い意志を持ち、このミッションを提案した彼。

康介という青年の不思議な魅力の力なのだろうかと。



 遺跡全体を揺さぶる地響きが徐々に激震になり彼方此方の区画から倒壊にも似た惨劇が襲い始める。



「対に来たな、さて後は頼んだぞ康介にジェイくん」



 その一言を皮切りにエルザスはくちをつぐみ遺跡内ホール内全てを包み込む程の閃光。全長数キロにも及ぶ巨大移民船の各ブロックをつなぎ合わせる巨大なフレームが紙屑のように粉々に粉砕する惨状を目の当たりにする。



 倒壊と核融合暴走劇からの過酷な脱出作戦の

狼煙は切って落とされた。



 後編につづく!













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