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『剣と魔法と光線銃って!?』  作者: Ark-Royal(Aircraft carrier)
『入り乱れる天空人達の追憶』
25/35

『静寂に咲くあの花のように――』――その13――

はいっ!

かなりの期間たいへんおまたせしました。←(遅すぎw


前回から続きます今回はっ。


遂にある者によって暴走を始めてしまう巨大移民船での遺跡。

かつては敵同士でもあった者達。それぞれの違う状況下で一つになり。この最悪な遺跡からの全員の無事脱出の作戦開始。


そんな中。康介は再びシルビアと再会し、はたしてっ?


康介「いや、そんな緊迫した状況とはw」


シルビア「ふふふふ…」


康介「つーか久々の登場でおかしくないか?こいつ」


シルビア「よろしくっ!」←

 





「おいっ!なんだあれ?地震だぁ!」


「柱が倒れるぞっ」


「いや、待て、この建物自体倒壊するんじゃ」



 突然に起こる微かな振動から徐々に足元を突き抜けるような巨大な振動と地響きが連続して起こる。



 地下牢らしき箇所から元々のノーザンクロスの街から連れて来られた住民。プラスここの巨大遺跡を根城にその住民達を確保して来た盗賊団の一員達。



 総勢百数人は居るであろう遺跡内の人々は、全長数kmの巨大移民船をコントロールする筈だった跡形もないブリッジ。その何層にも渡る空洞真下に集められている。



 この状況下での避難所を確保し、そして指揮を取るのは、ナッサウのバートナーでもある元アンゲロイ連邦特殊突撃部隊所属のエルザスと呼ばれる士官であろう。

彼のかつて培った技量や経験は、こんな状況には最適なのである。



「んで、肝心のコントロールを失い、しかも数百年も辺鄙な星に座礁し眠り続けていた移民船が今まさに再稼働する。なんかロマンを感じるにゃぁ」


「あのっ。ロマンはいいんですが、エルザスさんっ。既に第五十二層区画。及び第百三層までの残りの人達が避難所に移動完了です」



 ガラガラとセラミック破片が所々落下する中、特徴のある長く突き出した金髪髪を揺らしては一体どんな作戦を思考しているのか。



 不安気な表情を見せながら臨時的に指導するメンバーに従い各区画に潜伏していた人達が巨大ホール内にかき集に集結する。



 そのサポート役にもなるジェイは、エルザスの乗って来たアンゲロイ製

可変戦闘機。

『UG-X00』の索敵用レーダーから、自分が両手に抱えているコンパクトなタブレット端末を通し巨大移民船内に残る生命反応と、その避難状況をリンク。

 全ての状況を把握しながら目の前に未だ空洞を仰ぐエルザスに告げる。



 ジェイが手に持つタブレットもある街での旅先に出くわしたバザーで手に入れた物なのではあるが、エルザス自身は、彼が元々持ち合わせる情報収集能力を高く評価しているようだ。



「ご苦労さんっ。後は、第十三区画にて予備のコントロール施設に潜伏する輩。多分やっこさん。僕達と同じ技術を持ってると見て間違いないと推測するんだけどにゃ?なぁ、康介ちゃんっ」



「てか、ちゃん付けは辞めて下さいますか?…それに、こんな場所に皆集めて一体どうすんすか?この船は」



 ジェイが手に持つタブレットを除きこむ形で康介は、彼が一体どのような考えなのか全く理解不能な事を質問する。




 ――何故暴走し始めたのかは、エルザスの読み通りな事は分かる。



 しかし、最悪な事に彼は船舶自体が暴走し、そのエネルギー源でもある縮退炉心が臨界点を超えた最悪の状況はかつて乗っていたシャルンホルスト号での出来事にて経験しているのである。



 ナッサウは、青い瞳を彼に一度滑らし。そして再びこの状況を楽しむかのように再び空洞を仰ぐ。




「そうだにゃあ。僕達が所属するアンゲロイ特殊部隊での経験ちゃー、実験的にもなるんがね」



「実験?…まさか、完全な結果無しで」



 康介は少し眉をしかめながらエルザスの横顔を見つめる。たしかにこんな最悪な状況を打破し。皆が揃い無事に、この遺跡から脱出する索は全く浮かばない。

 でも安全ではないが、少しの可能性で生き残りを掛ける。



 そのようなあまりにも無謀だけど、どうしようもない状況には変わりないのは確かなのではあるが。



 いつの間にか。避難する人混みからナッサウに連れられこの船に潜伏した康介のパートナー。

シルビアと、ジェイの幼馴染みのサラも続けて康介の前に集まる。



「エルザス大尉。この二名の民間人で最後です。後――康介っ!」


「いいっ!?…し、シルビアがなんで?」


「詳しい話しは後。それにほらサラ。」



 エルザスから視線を逸らしながら仰け反る康介。シルビアには内緒でこの移民船内に囚われの街の人達を助ける筈だった彼は、かなり複雑な心境なのは確かだ。



 何故、ノーザンクロスの街のサラの実家に居た筈の彼女が、しかもジェイの幼馴染みであるサラまでもがこの場所に居るのか。



 しかしその答えは自分に歩み寄るサラが大事に持つある物が証明する。


 小さな民族的な刺繍の入る袋を大事そうに手渡され、その袋に入れられた薬草を眺める。



「――まさか、これを?」


「全く…シルビアの言う通りなマヌケな彼ですねっ」


「ま、マヌケって…」



 二人がドマーニから隣個。メリクリウス帝国の領土内まで来た目的。

ドマーニの街で未だ病に苦しむ1人の子供を救う目的での薬草。

 このメリクリウス領土内にあるノーザンクロスの地方に生えるこの薬草を確保するのが本来でのシルビアと康介の目的である。


「わざわざすまんな、サラ」


「まぁ。あたしよりもシルビアのおかげでもあるんだけどな。所でジェイは?」


 サラは、康介に一言告げる。そして自分の大切な知り合いでもある彼の姿がいないのが気になるのか、周りを見渡しては彼の名前を呼ぶのだが。





          ◆◇




「えと、マイクロ融合炉二機である種のショートジャンプ。その作戦って」


「ええ、あたしが乗るこのUG-X004で、先ずは瓦礫からDA-105Dを引き上げる。その後は、お前のパートナー。康介にも手伝ってもらい、大尉のUG-X00。三機であれをホールまで輸送」


「えっ?」


 ジェイは、ナッサウに連れられ数十分前には敵でもあった彼女の深紅のアンゲロイ製の機体。

その機体メイン端末を操作し、ナッサウのサポートをしている。



 今まで乗って来た康介のスピットファイアとは違い、多少はコンソールから流れる言語に違和感があるのだが。彼が持つあらゆる電子機器に対応出来る技量も手伝い。

 今現在取り押さえる形で瓦礫に埋れているスピットファイアを丁寧に掘り起こし作業をする。



 ナッサウは、アンゲロイでの人工AIでの飛び抜けた戦闘能力はあるが、こうした可変機体の両アームで行うような細かな作業までの教育は入力されてはいない。



 ましてや、彼女が操る機体でも、敵艦隊に打撃を与える特勘用に試作された特機自体にも、そのようなデータすらも蓄積はされてはいない。



 それを補うサポートには最適な人材ではあるのだが――



「あのっ。あ、あまり深く腰を沈められては、それにこの機体。元々エルザスさんのサポートすよね。ひ、一人乗りはちと」


「む? なんだ?狭いのか?」


「いや。そう言う問題じゃなくてですね」


「なら始めるぞ。ましてやあまり時間が無い。それに完全にこの移民船事態が暴走しては」



 ナッサウは、一番の問題でもあるジェイの意見を軽く受け流すように、作戦の遂行を冷静に告げる。



 幾らアンドロイドとは言え、女性であるナッサウを気にしては、顔を赤らめながらも彼女に言われた指示通りスピットファイアを瓦礫から取り出しに掛かる。



 密閉されたコクピット内にて、彼は今現在エルザスと共に行動してる康介と代わりたい気持ちで復旧作業に集中しようとはするものの、彼女の膝の上に乗る形での背中から来るリアルな感覚。

それも手伝い、複雑な心境なのは確かだ。




          ◇◆




 一方。ナッサウが作業する状況を把握し、掻き集められた人々を眺めては、不本意だが、久々の機密的な作戦に自然と表情をゆるめるエルザス。

 あゆる状況下で主に最前線に立たされ自らが指揮を執る巡洋艦での数々の作戦を遂行して来たアンゲロイ時代を思っては懐かしい感覚と緊張が交差する。



 そんな彼がふと見つめる先に集まる康介とシルビア。

そして、シルビアに色々と説明を受け納得中のジェイの知り合いでもあるサラ。



 この若者達を眺めては、星間国家での宇宙軍での教育や規律。敵である輩は打たなければならない事に色々と否定して来た野心を密かに思う。



 敵や味方云々を通り越し。こんな状況下で信頼する仲間達。



 これこそが、あの忌々しい数百年に渡るダライバルとアンゲロイでの銀河を隔てての星間戦争。両勢力の悲劇の殺し合いを集結する規模なのだと――




 つづくっ。

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