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『剣と魔法と光線銃って!?』  作者: Ark-Royal(Aircraft carrier)
『入り乱れる天空人達の追憶』
13/35

『静寂に咲くあの花のように――』



さてさてっ。

前回に引き続き、いよいよ新章突入です。



様々な者達が交差するここ、未知の惑星アムールで康介達が見た世界とは?



そんな訳でっ!

『剣と魔法と光線銃って!?』

始まり始まりっ!

 



 人々の口伝えに広まる風の噂は時として希望の灯火を綴り、送られて来る事もある――


 絶望だけが支配する国――(いにしえ)から言伝えられる伝説が、滅びの道を辿るドマーニ国を小さくも力強く照らす。

 


 ――1700年の時を越え"天空人が"飛来した。



 と、ありえないような噂を聞きつけ、事実を知ろうとする人々の足はとても速い。

 昨日まで死の街だったここ、商業都市スコンは各地方からいつの間にやって来る人々で、正にお祭りムードに包まれていた――




   ▲▽




 様々な看板が重なり合い、遥か遠くまで連なる。夜の戸張がさしかかる空の元、赤を主張とした独自の民族衣装を羽織る者。

 はたまたグレー系の薄汚れた生地を羽織る親子連れ。

 様々な服装や現地の方言が入り乱れながら交差する。

 各地から集まる人々が次々と大型のトラックの荷台から、若しくは優雅にこじんまりとした馬車からゾロゾロと降り立つ。



 それ等が一段となり、スコン中央街から各々な場所へ雪崩込むのだ。



「ちっ! こんな大事な時によぅ。一体なんの騒ぎだってんだ…くそっ! お前等そこを退けっ」



「痛っ! ちょっとなにあの変な人」



 ごっ互いする人々を強引に自身の身体を押し込み払いのける。当然背中から突き出された人々は、罵声を浴びせるも、全く耳に入らず又前方を遮る人々を無理やり両手で強引にかき分ける。

 群がる人々を睨み付けながら突き進むどデカイ輩のボサボサ頭がここスコン郊外を挟むメインストリート沿いでやけに目立つのだ。



 天然的な寝癖の強い黒髪を片手で器用に掻き毟る。鋭い両目を細めながら自身の周りを見渡す。

 人混みにまぎれ、何かしらを警戒している素振りで耳元まで突き立てられた黒いコートで身を隠す。



「ったく、気持ち良く寝腐ってるぜ。」



 その一言を一体何に話しかけるのか。

 黒服の輩は、一端街路沿いに設置されたベンチに右手に持つ露骨な黒いバックを置く。

 荷物の脇、少しだけ空いた場所を無造作に視線を滑らせ何かを確かめる。



 身長180を越す大男には似合わない素振りで口元を緩ませ、嘲笑うように再び周りを囲む雑居ビルの間をひた歩くのだ。



「そこの若造、ちょいと待ちな」


「あ?」



 中央のメインストリート沿いから歩く事数分後。

 いつの間にか古びた雑居ビルが建ちならぶ区画までたどり着く。

 突如小柄な容姿の輩に呼び止められ、じっとその男が手に持つ"ナニカ"を辞任するも、『此方へ来い』と頭全体を覆う赤紫のローブを揺らし、彼をエスコートする。

 道先案内人なのか、目線をずらすも、そそくさと慣れた足取りである場所へと彼を誘うのだ。



「ちっ、冗談じゃねぇ…こんなヤバゲな場所をなんだって取引場所に選んだんだ」



 その一言を口内に含み…先を先導する輩の後を追い、雑居ビル街の更に薄暗い路地裏まで突き進む事数分後。



 ある程度開けた地点にたどり着く。

 古びた赤レンガがむき出しの廃棄ビル。

 裏口らしき箇所に設置してある錆付いた手摺りを器用にひっかける。軽い身のこなしで飛び越えながら。

 薄汚れた鉄制の扉の前に佇みむ。

 一呼吸置いて落ち着いた所でガコンと重い扉を開ける。

 そして懐にしまい込むある物を再度確認し、ここの施設内に足を滑らせようとした矢先。



「うがぁぁぁぁぁぁっ!」


「なにぃ?」



 突如けたたましく耳に突き刺さる断末魔と共に眼前に飛び込む道先案内人の姿が映る。 同時に軽く硬い石造りの床が捲れ上がらせながら銃声がけたたましく鳴り響くのだ。



 飛び散る鮮血とコンクリート片を右斜め後方に身を傾け回避。

 同時に透かさず右手を腰元のホルダーに引っかけズシリと重い小銃を軽々と引き抜き、目の前で銃口を向ける人物に突き付け、お互い対峙し、静止する。



「ほぅ?Us105とは――アンゲロイ製か。あんたなかなか良い物持ってんな。元軍人崩れっつー訳か、だがよぅ。抵抗しても多分無駄だと思うぜ」



「ふふっ…若造が。"コイツ"の性能を知ってやがるとは。話しが早い。もし、この位置から"コイツ"を撃ち込めばどうなるか分かって言ってるという事だな」





 周りに立ち込める火薬臭が鼻に突き刺さる。

 床一面に転がる無数の薬筒。更に砕けた机や椅子に混じり数名の輩が無造作に転がり、時折うめき声が響く。


 留めは敢えて刺さず生け捕りにする。紛れもなく目の前に対峙する輩は賞金稼ぎなのだ。



「さぁ…。ごちゃごちゃとあまりお喋りはごめんだ。あんたの懐にあるそれ――いいから黙って差し出せ」


「ちっ…。政府の犬みたいな事を――貴様っ! 何故それを?」



「ったく。さっき俺が言った事分かんねぇぇかなぁ〜それに抵抗は――」



「ほざくなっ! 小僧っ!」


 次の瞬間。こじんまりとした一室内を震撼させる銃声が響いたのだ。




    ▽▲




「へぇ〜? 案外綺麗な屋敷だな。相当高そうなステンドグラスかぁ」



「そうか。まぁ元々の主の趣味でな、取り敢えず君達の所在は大体把握済みだ。こちらにどうぞ」



 市街地での騒動から一変してここは、同じくスコン郊外に建つある屋敷では、 先程前にこの場所に訪れた来客でもある康介とラスラ。



 その2人の容姿を一舐めしてからエスコートをする謎の人物。

 その3人の後を同じく彼等と同行したダンとシルビアも続く。

 そして広々とした敷地内を抜け由緒ある屋敷なのか。

 その立派な門構えを抜け目の前に飛び込む広場。

 その一番左手に見える扉の先の一室に招かれる。



「ダン? こんな場所に私達を連れて来て。それにこの場所はもしかして」



「ん? ラスラ。一体どうしたんだ? んな怖い顔をして」



「んもぅバカ康っ。あなたに質問してんじゃないわよっ!」



 白い壁に何かしらの絵が壁ぎわに引っかけてある。 何処かしらの景色だろうか、白く聳える山脈地帯に囲まれた湖畔を描かれた絵を眺める康介をスルーし、 反対側に設置された長机に腰を下ろすダンに向かいラスラは腰元まで延ばした黒髪をサラリと揺らせ、両手を組ながら煮え切らない表情で質問を投げ掛けるのだ。


「ねえ。さっきの妙なやさ男は容姿からしてこの星の原住民なのは分かるけどねぇ、それとあの壁に飾ってあるこれっ! それにあれも」



「ああ…」



「ああじゃないわよっ! 私が聞きたいのは、なんで何世代前のこの施設に私達が持つような小銃とかが飾ってあるのかって事よ!」



 ツカツカと木製の床にパイロット用シューズの渇いた音を響かせ一番目立つ位置の壁に引っ掛けてある、ある種の特殊装備品に詰め寄る。

 彼女の目の前に引っ掛けてある露骨なデザインの小銃を両手に持つ。

 ラスラはいくら整備士とは言え、基礎的な軍事教育を受けた現役兵である。


 当然それ等を、慣れた手つきでロックを外す。

 鉛弾を数十発装填し、広範囲の敵に撃ち込む旧式のタイプのようだ。


 ラスラは小銃の角に刻印されたある種のマーキング等を読み上げる。


「(Science――。まさかっ。アンゲロイ製っ!?)」


 一旦マーキング等を再確認し、再び壁際に設置してあるフックに丁寧に引っ掛ける。

 不愉快な表情でダンにどういう事なのか問い掛けるのだ。



「いや。これは――」


「ねえ。この銃とかはダンの所有物なのよね。僕達と同じ元ダライバル兵だから、でもそれにしてはこの数って一体。しかも僕達と違うアンゲロイの銃が、これっ。一体どうやって」



 ラスラや康介と同じく味方側での兵器等なら、この星に流れついた再での装備品だと想定出来るが。ラスラが見かけた銃は、明らかに違う敵国製である。

 何処で手に入れたか疑うのは当然なのである。



 奥側の席に腰を下ろすダンにズイッと一気に詰め寄り質問を続け、答えを待つラスラ。


 彼女の気迫に押されたのかハァ…。とため息を吐きながらゆっくりと口を開くダン。



 そんな矢先に豪快にこの一室に設置してある扉が勢い良く開く。



「おらっ! ガゼット。頼まれた物と8人の輩を取っ捕まえて来た。報酬の77クラドを頂きに?…つーか。ダン。そのお客さんは? まさか俺の仕事を信用しないでライバルを宿ったのか?」


「あ。クリスチルか、違う違うって、"コイツ"は」



 突如この一室に傾れ込むサラリとした銀髪を揺らす謎の少年。

 つい先程前に戦闘をしたのか、黒系のジャケットから火薬臭が漂う。

 その輩を今度は扉側の壁際に居た康介も気付きゆっくりとした足取りで詰め寄るのだ。


 それを一体ナニと勘違いしたのか、クリスチルと呼ばれる少年は鋭い目線を康介に滑らせる。

 同時にジャケット内、左胸の懐にしまう自動拳銃の銃口を容赦無く向けるのだ。



「貴様。それに貴様等は一体何者だ」


「えっ? てめぇこそ、なぁ知ってるか? この制服の意味」


「あ?」


「もぅバカ康も止めなさい。ったくそこの少年も何やってっ!」



 康介はラスラの一言をスルーする。更に右腰元のラックにしまい込む彼の所有武器であるYFX28式光線銃。通称『シューティングスター』を無造作にスイッチを入れる。

 軽い独自のモーター音を響かせ目の前に対陣するクリスチルに銃口を向ける。

 こじんまりとした一室にお互い狙いを定める形で制止するのだ。



 はたしてこの一触即発な危機を康介は切り抜けられるのか。



 更に無理やりだが次回へ続くっ!

〜後書きコーナーを乗っ取るんだよっ〜


光雄「あのなぁ〜マリオン。"乗っ取る"って、しかもこの場所は?」



マリオン「ん? 決まってんじゃないっ。ここを頂いて私達の」



康介「あのっw」


クリスチル「お嬢さん。それにそこのピンク少年、ここは俺達の」


光雄「いや(汗)すんまへん。」


マリオン「なんだよなんだよっ! みんなしてかしこまっちゃってさぁぁ〜」


光雄「ていうか元々アンタが"訳わかめ"な事企てるからいけないっつの!」


篠崎「まぁまぁ光雄くん。話しはわからん事もねえが。それと……チラ」


マリオン「へっ?」


篠崎「ゴクリッ――かっ、かかっ可愛い!」


マリオン「ひゃぁぁっ!? こっち見るな来るな変態いぃぃぃぃぃぃ!!!!」










    ▽▲





光雄「うっわw…マリオンが」


康介「すまん光雄っ! きゃつはこういう奴なんだ」


シルビア「そう……マリオン先輩の天敵はロリコン変態……そんな訳で次回もよろしく」


光雄「……。」

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