料理への挑戦
ベルはとりあえず、簡単に運べるであろう小さめのサイズの魚と野菜、そしてパンを保冷室から出して、テーブルへ置き、先ほどの机の横にあった袋から刃物を探り、短刀を取り出した。
「すごい、袋は小さめなのにこんなに大きいものがはいるとは。これも魔法というやつですかね?」
まだ見ていない魔術書をちらりと見て、後でじっくり読もうと心に誓う。
食材を鑑定にかけてみると、調理法がパッと表示された。
ヤマメ
今日のおすすめ料理 塩焼き
鱗を取り、肛門から刃を入れて内臓を取り除く。
塩をふんだんにもみこんで直火で焼く
じゃがいも
今日のおすすめ料理 マッシュポテト
じゃがいもを一口大に切って茹で、柔らかくなるまでつぶし、牛乳を加えて滑らかにし、胡椒で味を調える。
生で食べられる葉菜類と食べるのがおすすめ
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などなど
「鑑定が便利すぎる」
そうして今日は
ヤマメの塩焼きとレタス&マッシュポテト、パンをたべることにした。
よし、鑑定通りにやってみるぞー!
まずはマッシュポテトを作ろうとおもい、棚のうえにあった鍋を取り出し、触ると水の出る魔道具を使って水を貯め、それを火の出る魔道具の上においてじゃがいもをゆでていく。
魔道具は、この触った時に魔力を吸収するらしい。
水属性がないから心配だったが、やってみたらちゃんとでたようでよかった。
ステータスを確認すると水の魔道具を使用するときは魔力を20使って、火の魔道具を使用するときは魔力を10使っていた。2倍の差がどうやらあるみたいだ。
適性ってこんなに差が出るんですね、これは節約しないと魔力が残り70しかないです。
とりあえず飲み水も確保しておこうと思い、おおきめの容器に水を注いでおく。
ジャガイモを茹でている間にヤマメの鱗と内臓取りをする。
「これ、むずかしい…」
下処理と味付けが終わった時にはちょっと形が歪になってしまった。
それを竹串で刺して直火焼きする。せっかくだから火魔法使ってみよう。
イメージが大事って言ってたからな~うーん、焚火みたいな感じかなぁ、
小さめの焚火出てきてください。
そうすると掌からぶわぁっと火が噴きだしてあわてて串刺しのやまめをかざしてあぶる。
火の勢いが思いのほか弱かったのか、時間がかかったがなんとか焼けたようで茶色の焦げ目がついた。
いいかなと思って火を消すと、ヤマメから滴る油がてのひらに付いて「熱っっ!!」と声がでてしまう。
あわててお皿にやきあがったヤマメを置き、水で冷やそうとするが、魔力が足りなくなったのか魔道具が使えず、そういえばとスキルを思い出し、修復と念じてみる。すると赤くなった掌と油がなくなり、痛みもなくなった。
「なるほど、回復もできるのか」
そう言って一息ついて落ち着くと
いつのまにか茹ですぎてかなり柔らかくなってしまったじゃがいもに驚愕し、つぶす手間が少なくなったのだと思うようにしてじゃがいもを鍋からとりだし、味を調えた。
料理は難しかった。肉と野菜を炒めるところから始めればよかったかなと思いながら苦労?してつくった食べ物にありついた。
火魔法に時間を使ったこともあり、魔力がほとんどなくなっていたので今日は本を読みながら眠ろうと思い、寝台に上がった。
上級の魔法書だったが、基本的な攻撃魔法なども書かれていたので明日は外にでて試してみようと思い、眠りについた。




