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失声ローレライ  作者: 葉月
2/2

失声ローレライ(下)

2部構成になってしまった…

なんか回を重ねるごとに、文字数が増えて、文がめちゃくちゃになってる気がする。

半年が過ぎ声が少し出るようになった。

学校にも少しづつ顔を出した。

初めは周りから心配されたが、時が経つにつれ騒ぎも止み、普通に通うようになった。


しかし、合唱部には顔を出さなかった。

部員が訪ねに来る事もあったが、ずっと避け続けていた。


秋が過ぎ、ポリープが治り、声も問題なく出るようになった頃。

冬の日に、合唱部の顧問であった先生から手紙を渡された。

合唱部のメンバーからだそうだ。


手紙ならと、読む事にした。

そこには、私に対する心配と、避けられていて悲しかった事、声が出るようになったのを聞いて安心したという事が書いてあった。


そして最後の1枚に、先生からで、もうすぐ行われる冬の大会に出てみないか。と書かれていた。


今までずっと歌う事はないと思っていたのに、もう一度歌えると思うと、涙が出てきた。


それでも前に踏み出せずに、どんどん時間が過ぎて行った。


そして大会一週間前になった頃に、ようやく合唱部に顔を出した。元々合唱部に居た人達は、みんな驚いた顔をしていた。


私は今までずっと避けていた事を謝り、少しづつ練習に参加していった。



大会当日、私は久し振りに緊張していた。

歌に対する懐かしい感覚だ。

だが、もうストレスになるものではなく、清々しいものだった。


自分達の出番になり、ステージに上がると、緊張はもう無く、やっと歌える事が嬉しかった。


歌っている内に色々な事を思っていた。


学校に行ってない間、親に迷惑をかけていた事。

合唱部のみんなを避けていた事。

色々な事に、心の中で「ごめんなさい」と言っていた。


私は涙を流しながら歌っていた。

もちろんみんなに見られている中で。

会場からは、ざわつきが聞こえていたが、それでも歌い続けた。



大会の結果は12組中7位だった。

練習に遅れて参加し、泣きながら歌を歌っていたのだ、自分が足を引っ張っていた事は明確だった。


それでも、部のみんなは私の事を泣きながら励ましてくれた。私もまた泣いてしまった。


結果こそ散々だったものの、自分としては意味のある事になったと思う。



後日聞いた話だと、泣きながら歌っていたのが噂になり、その噂に尾ひれが付いて、《あれは大会当日に歌えなかった女の子の幽霊だ》と言う噂もあった。


大会当日に歌えなかったと言うのはあっているが、なぜ幽霊になってしまったのか、合唱部の間では、今でもその話をネタにされている。

最後まで読んでくださった方ありがとうございます。


ダメ出しなどありましたらストレートにダメと言ってください。改善致します。

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