表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/71

わたし

 

 あれっ、ママの心臓が早鐘を打ってる。

 それに何かバタバタしているようだけど、怖いことでもあったのかしら。


 わたしもドキドキしてきちゃった。

 心拍数が上がっているわ。

 ママの精神状態がすぐに影響を及ぼすのよね。

 だってママとは一心同体だから。何があったのか知らないけど、ドキドキが長く続くのは嫌だから、ママ、落ち着いてね。 


 ところでね、生まれるまで残り10週を切ったのよ。

 この前精子様と結ばれたと思ったのに、時が経つのは早いものね。びっくりしちゃう。


 でも、そんなこと言っている場合ではないの。

 そろそろ生まれる時のための準備をしないといけないの。


 何をするのかって?


 大きく向きを変えるのよ。

 今まではママの子宮の中で頭を上にしていたけど、生まれる時に産道から出やすいように逆さにならなきゃいけないの。

 つまり、頭が下になるように姿勢を変えるの。

 だってお尻から先に出て頭が最後だと大変でしょ。

 それって逆子ってことだから帝王切開になっちゃうことも多いのよ。

 お産の時、わたしだけでなくママが大変だから、それだけは避けないとね。


 でも、逆さに向きを変えるって結構大変なのよ。

 なにせ子宮の中は狭いからね。

 体が大きくなったわたしが向きを変えるのは簡単ではないの。

 だから掛け声をかけて勢いをつけてやるのよ。


 では、やってみるわね。

 せーの、

 あっ、ママのお腹にぶつかっちゃった。

 大丈夫だったかしら。

 わたしは羊水で守られているから平気だけど、ママは痛かったかな? 

 ママごめんね。

 次動く時はもっと慎重にやるね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ