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1人2役、ではなく1人2者  作者: 秋ルル
本編
25/71

勉強会1

今回は望視点の話になります。

「「「お邪魔しまーす」」」


週末の土曜日。今日は以前聡と約束していた勉強会だ。私こと大山望は遥、恵子といっしょに相沢家を訪れた。


「みんなーさあ中に入って」

そう言って綾が出迎えてくれた。綾は明るく元気な子で私の親友でもある。

そして綾の後ろに聡は立っていた。


「今日はよろしくね、聡」


「別にうちでやらなくても良かったんじゃないかな?図書館とかのほうが静かに勉強できるし」


「別にいいでしょ。私たちは綾に会いに来たんだから」

「相沢さん今日はよろしくお願いします」

「その、よろしくお願いします」


今日は私と綾、遥、恵子と聡を含めた5人での追試対策勉強会である。


と言ってもこの中で追試なのは私と遥だけで綾と恵子には私たちに付き合ってもらっている。

そして今回の指導教官がコイツなのである。


私たちはまず、綾の部屋に案内された。この部屋に入るのはいつぶりだろうか?少なくとも綾が事故にあってからは来たことはなかった。


「うわー綾ちゃんの部屋可愛いですね~」

そんな感想を言ったのは遥だった。


「そんなことないですよ。普通ですよ」

綾の部屋は確かにぬいぐるみとかファンシーな多く置いてあった。この大きなくまのぬいぐるみは私と遊園地に行った帰りに買ったものだ。綾はまだ大切にしていたんだ。よかった。


「それにしても綾、前来たとた時とあんまり変わってないわね」

望はふとそんな疑問を口にした。


「そっそうですかね!」

綾は動揺していた。


「嘘よ、前来たのだいぶ昔だから覚えてないわよ」

やっぱりこの子は以前の綾ではない。聡からは記憶喪失だと聞いている。この子はこの子なりにこちらに心配させまいと必死なんだ。綾の部屋を覚えてないといったのは嘘である。本当は覚えていた。もしかしたら記憶をなくした時に思い出のものも全て捨ててしまったのではないのかと思ったけどそんなことはなかった。


そんな時。

「その~そろそろ勉強会を始めてもいいですか?」

声の主は声は聡だった。


空気を読みなさいよ馬鹿!今回勉強会という形で無理やり家に押し掛けたが、実際は綾の暮らしぶりを見たかったからである。結局のところ望も綾のことが心配なのである。


そんな思いとは裏腹に勉強会が始まった。

四角い机を4人で囲み聡は椅子に腰かけるという形のスタイルをとった。


「まずは、全員今回の英語テスト何点だったか教えて下さい」

聡の開口一番がそれだった。


「ちょっと待って!なんであんたなんかにそんなこと教えなきゃいけないの?」


「皆さんの実力を知らないと適切な指導はできないでしょ?」


聡が頭がいいことは知っている。だから今回の指導役を依頼した。そして自分の頭の悪さも知っている。だからこそ言いたくはなかった。


「落ち着いて望さん」

止めないで綾、私にもプライドはあるのよ。そんな望の抵抗虚しく。


「私は52点です」

「私は86点です」

遥!恵子まで!そして。


「望は何点だったの?」


「38点よ…文句ある?」


「別に…」

聡の目は点になっていた。


絶対に馬鹿にされた。それでも背に腹は変えられない。これで追試落ちたら絶対許さないんだからね。


「ごめんね望、軽く教えるつもりだったけど。ちょっとこのままでは不味いから本気でやるね。2人は綾と一緒にやっててね」


そういうと聡は望を自分の部屋に呼び寄せた。

「ちょっと、なんで遥と恵子は特別扱いなのよ!」


「あの2人はそこまででもないし、それに綾もいるから大丈夫だろう。でも望はまずい」


ヤバイ。

幼馴染みの望は知っている。聡が勉強を教えるときはスパルタだ。

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