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完結済 中編

貴方は自分の言葉が鎖になるなんて知らなかったんでしょう?

作者:岩月クロ
「幸せになって」
 淡く微笑む貴方は、私に背を向けて去って行く。泣いて縋ることをしなかった私は、強かったのか、弱かったのか。
 貴方は知らなかったんでしょう。自分の言葉がまるで鎖のように、私を縛り付けることになるなんて。
 それとも知っていたの? だとしたら、なんて残酷な人だろうか。

 ――夢を見た。

 目を覚ます。夢は思い出せない。私はいつも通り仕事に向かう。新規顧客は、カリスマ美容師と謳われる人だった。既視感を覚え戸惑う私に、彼は人が悪そうに笑う。
「思い出したら、教えてあげます」

 夢の香りが強まる程、苦しみは増していく。愛さなければ良かったのに、と声が聞こえる。
 それでも“椿”は、“彼”を望む。

 まるで、よくできた呪いだ。


◆Twitterのお題アンケで決まった『それは鎖のように』を基に作成。
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