表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/177

メアの見た過去の夢。

«スゥゥ…スゥゥ…»


「余程、疲れてたんだな、帰ってきたらすぐに寝ちゃったべ。」


「ええ。二人とも今日の模擬戦を頑張ってたもの。」


「だべな。それにしても…明日には旅に出ちまうのか…」


「その暗い表情、やっぱりクマ子ちゃんも寂しかったのね?」


「そりゃな…でも二人には明るく旅に出てもらいたい…だから…」


「そうね。明日は笑顔で二人を見送ってあげましょう。」


「うん。そのつもりだべ。」


二人の寝顔をしばらく見つめた後、そっと静かに部屋の扉を閉めたのだった。


(クマ子さん。ミーナさん。 あなた達の思いはちゃんと私が伝えますよ。ふわぁぁ…そろそろ寝ようかな…)


それからメアは布団に入ってすぐ眠りについた。


「スゥゥ…アイルちゃん…」


そしてメアは再び遠い記憶を夢に見ていた。それは昔、アイルと出会って二年ほど経った時の事…


『えっ…?今なんて…?』


『私って元は天界の住人じゃないんだ。』


『じゃあアイルちゃんは一体どこからやってきたの?』


『氷の国…」


『氷の国…?それってどこにあるの…?』


『私にもよく分からない、住んでた場所がその国だってことしか覚えてないんだ…」


『覚えてない…?』


『女神様から聞かされてるのは…私は前世の記憶を

 封印されているから、何も覚えてないらしいの…』


『記憶が封印されてる…?いったい誰に…?どうして…?』


『それもわからない…』


『そっか…』


『ただ…』


『ただ…?』


『記憶はないけど、私は幸せだよ。メアちゃんに出会えたから。』


『アイルちゃん…』


「んっ…あれっ…今のって…」


布団から起き上がったメアは気になり、異世界の地図を広げた。


『氷の国…そんな国はないな…一体、どこにあるんだろう…?』


謎が深まるばかりのメアだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ