19/19
あなたに会いたいその理由は
その機能的で一見無駄なく見える執務室で、翡翠の瞳を持つ男は机に重ねられた資料を見て、呟いた。
「やっと、見つけた」
他のものとは明らかに違うーー異常で、異質。
全部バラバラなように見える。
全部で一つの「世界」をつくっている。
非効率、不均一、理外。調和そして完成。
「欲しい」
「…会いに行こう」
身体の底から湧き立つ快感にも似た感覚に、翡翠の奥が鈍く光り口の端が上がる。
久々に楽しい。
期待を裏切らないで欲しい。
この飽き飽きとした腐った世界に、一滴の神の雫を。
新しい、世界の、つくり手。




