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STAND BY YOU!  作者: ぬこ@nuko_nuko


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25/25

春名:なんで!?


 改めて言われて、うん、としか言えない。

 春臣よりは低いけど、吉成君も身長高い方だと思う。

 目の前の鏡には、吉成君の喉元までしか映らない。


 

「腕とか細いし、手とか小さいし」

「そうかな」

「ほんと小さいよ。子供の手みたいじゃん」

 


 そのまま手を、上にあげさせられる。

 何となく吐息がかかった気がして、嫌な感じがする。

 

 振りほどきたいけど、同級生だし──


 

「ちょっとピン止めたいから、離してもらってもいい?」

「頭も小さいし、人形みたいだよな」

「……吉成君?」


 

 振り返ろうとして──痛い。

 掴まれた腕を捻るみたいになって、思わず顔をしかめる。


 

「あれ、ケガしてるの?」

「この間転んじゃって。離してもらえる?」

「へえ、腕だけ?」

「足もだけど……」


 

 そろそろ時間無いから、そう言おうとした途端。

 

 

「あっ」


 

 頭を抑えていた腕も、つかまれた。

 そのせいで髪の毛がばさっと肩に落ちる。


 

「ちょっと──って、何っ?」

「うわー、片手で両方の手首つかめるんだ」

「急いでるんだけどっ」

「うん、それはいいからさ」


 

 両方の手首をつかまれて、両腕をまっすぐあげさせられた。


 全部ほどいたら、もう一回縛りなおさなくちゃいけない。

 まだ浴衣乾かしてもないのに、時間に遅れちゃう。


 

「ねえ、吉成君っ?」

「じっとしててねー」

「……何、してるのっ!?」

 


 手首に、違和感。

 ぎゅっとつかまれていたと思ったら、そのまま何かを巻かれてるような──タオル?

 振り返りたいけど、振り返れない。

 鏡でも、近すぎて見えない。

 

 ……やだ、なんだか怖い。

 

 

「さて、何でしょう」

「タオル──?」

「正解でーす。それじゃ、もう一つ」

 

 

 不意に両手首から手を離される。


 「何、──痛っ」

 

 もがいていた勢いで両手を鏡の上にぶつけちゃって、顔をしかめた途端、息苦しくなった。

 鏡を見ると、あたしの鼻と口の上にはタオル──って、何で!?


 そのままぎゅうっと締め付けられる。


 

 「んんんっ!」

 「ああ、ごめんごめん。苦しい?」


 

 もう一度、手首をつかまれる。

 そのまま吉成君があたしの前に立つと、鼻に被っていたタオルを下におろした。

 おかげで息苦しさは改善されたけど、どういう事!?

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