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STAND BY YOU!  作者: ぬこ@nuko_nuko


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19/25

春名:挟まれて、一回、目があった。



 「何を?」

 「……上唇っ」

 「きゃー! 藤田君ってば!」


 

 電話の向こうで三津屋がやるなあって言う声がする。

 キスは、何回かした事ある。

 でも、今日みたいに唇で挟まれたのは、初めて。

 凄いびっくりしたし、一気に顔が熱くなった。

 


 「それからっ?」

 「も、もっかい、ちゅって……された」

 「うわー、あたしまでドキドキしてきたよー!」

 「あたしだって凄くしたもんっ!」

 「それで? それで?」


 

 普通にキスして、……挟まれて、一回、目があった。

 その後もう一回ちゅってされて、頭撫でられて、──好きですよ、って。


 

 「……思い出すだけで、顔が赤くなっちゃう」

 「わかるよー! そういうのって凄くドキドキするし、嬉しいよね」

 「うん……」


 

 でも思い出すたびに、あたし唇カサカサしてなかったかとか、変な顔してなかったかとか、凄く色々気になる。

 

 ドキドキして、記憶飛んじゃうくらい緊張した。

 目が合って、春臣の顔がすぐ目の前にあって。

 

 ゆっくり目を閉じるのが見えて、──あたしも、目を閉じた。

 

 その間中ずっと、自分の心臓の音が聞こえてて、息が苦しくて、どうやって呼吸したらいいかわからなくなって。


 ……でも、好きだって言ってくれて、凄く嬉しかったんだ。


 

 「それで、どうしたのっ?」

 「あ、あたしも好きだって言いたかったけど、緊張しちゃって」

 「うんうん」

 「──転びそうになって、支えられた」

 「あははは、いいじゃないっ?」

 「びっくりしたんだもんっ!」

 「うんうん、するよね?」


 

 体勢崩して、ひっくり返りそうになった。

 そしたら、春臣が支えてくれて。

 

 腕、力強くて、またドキドキした。

 

 ちゃんと好きって言いたかったのに、恥ずかしくて、上手く言えなくて。

 それで、ぎゅうって春臣の手を握ったんだ。

 

 

 「大丈夫、ちゃんと藤田君はわかってくれてるよ」

 「かなあ……」

 「うん。大丈夫」

 「ありがとう。三津屋これから彼氏の家でしょ?」

 「うん」

 「三津屋も緊張してるんじゃない? 大丈夫? あたしの話ばっかり聞いてもらっちゃってごめん」

 「春名の話聞いてたら、緊張とけてきたもん。嬉しいよー? ありがとっ」

 「そ、そうっ?」

 「うん。……あ、彼氏来た! それじゃ、がんばってくる!」

 「うん、ありがと! がんばってね!」


 

 そう言って、電話を切る。

 三津屋はこれから彼氏の家。

 この時間からって事は、晩御飯一緒に食べるのかな?

 もう付き合いは長いって聞いてるけど、初めて彼氏の家に行くってやっぱり緊張するよね。

 

 でもきっと、三津屋なら大丈夫だって思える。

 優しいし、可愛いし、きっとおうちの人だって喜んでくれる。


 うまくいきますようにってスマホに祈って、枕元に置く。


 春臣もあたしの家に始めてきた時、緊張したのかな?

 あの時はお姉ちゃんしか居なかった。

 でも、特にいつもとあんまり変わらなかったし、緊張してなかったのかな?


 ──今度、春臣の家に行く時、って考えただけであたし、凄く緊張する。

 

 どんな感じなんだろう?

 ……皆身長高いのかな?

 

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