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すみません。テイマリアン・サーガを読みたくて  作者: きっと小春
第三章 静かなる狂者の間引き
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元の生活へ

シフォが捕まっている檻に近づくと、黒い騎士が反応する。わたしは短剣で、黒い騎士を攻撃しつつも、徐々に後退していく。塔の扉まで、あと少し…。ひょいっと後方に大きくジャンプする。黒い騎士は、変わらぬスピードで、距離を詰めてくるが…。ガシャン!!! 


「ふふふっ。ダンモフのモフモフカバーの上に、土を被せた…。必殺落とし穴です!!」


2m近くある黒い騎士が出られないように、4mほどの穴を掘っていた。


黒い騎士は、落とし穴から出ようと、手足をガシャガシャと落とし穴の壁に、引っ掛けようとしていたが、上手く登れないでいた。


「おい、大丈夫かよ?」ギツァをおんぶしたシフォが、メタフォに檻から救出され近づいてくる。


「うん。さて、埋めてしまいましょう!」


わたしとシフォ、うさ角とダンモフで、穴の中で暴れている黒い騎士の上に、土をこれでもかとかけて、穴を埋めてしまった。


「ふ〜。疲れたねぇ…。生き埋めって、ちょっと可哀想だったかな?」


「ベネツィオ…、あ、あの…いろいろ、ごめん…。怒っても…埋めないで」


う〜ん…。ときたま聞こえる”おっぱい”に関する陰口の犯人が、シフォだと確定した瞬間だった。


その後、ギツァを起こすと、もう少し檻の近くの建物を調査すると、金貨53枚を発見する。


「これで、地震で家を失った人に、援助できるね!」


「え…。す、1枚ぐらい、お小遣いとして欲しいな…」シフォが駄目かな? って顔でこっちを見る。こっち見んな!! 


「そうだね…1人1枚って貰っておこうか…」


黒い騎士が地中から出てきてもいいように、地上に出る前に橋を壊した。村に戻ると、守衛のボルベスさんに、無敵の黒い騎士がいるから、地下迷宮の入り口は塞いだほうが良いとアドバイスする。


村長のバルベルデとマレカラートも近くにいたので、金貨50枚を渡しておいた。


資金を得た村の復興は、より多くの人手を使えるようになり、さらに加速していくのだった。


***** ***** ***** ***** ***** 


わたしの日常も元に戻る。


「お父さん、店の売上って、前と変わらないのに、わたしとニールの人件費が増えて、大丈夫なの?」


「うん? まぁ、赤字にはならないが、利益が減ったのは確かだな。でもその分、おまえたちに働いてもらってるから、こっちは随分とらくになったけどな」


「それじゃ、わたしが狩りして、仕入れ値ゼロの食料売れば、多少は利益出るかな?」


「ははっ。牛肉がドロップする”忘れられた地下大迷宮”は、狩り禁止だろ?」


「うっ。で、でも…。村人にも栄養のある食材を売りたいじゃない?」


「まぁ、いろいろ気が付いたということは、ちゃんと店のことを理解して働けている証拠だな」

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