#1 怪しい求人票
日本、そう、この国には異世界モノの作品が多い。「小説家になろう」というインターネット小説を誰でも作れるサイトを筆頭に「KADOKAWA」などの出版社が書籍やアニメのスポンサーとなり、テレビで放送している。そんなスタイルが10年以上続いているのだ。その10年以上で100を超えるたくさんの異世界が作られてきている。それによってこの世には、100を超える異世界があるが、そんな簡単にポンポン異世界が生まれるという訳では無い。そこには世間には公表されてないが、実は『異世界制作会社』という会社が異世界を作っていたのだ。この物語は、その『異世界制作会社』に務める1人の会社員とそこに務める5人の従業員のハチャメチャ日常コメディである。
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第1話 「怪しい求人票」
高校3年の春。。今日はオレたち就職組には、人生を掛けた大事な瞬間が訪れる。
そう!!!今日はすんごい大事な『求人票』が貼られる日。この求人票を見て、オレたち就職試験に挑むのだ。
俺の名前は「石原 煬大」(いしはら ようだい)
そんな俺も今日が人生イチバンの大切な日...!!!!!!!!!
求人票は... あった!!えっと〜、、、
は?
あれ?
ん?
てか、どうしよ、、、、、、まともなのが来てない....!!!!
どうかしてるだろ、この学校。。なんだよ
駄菓子屋の跡継ぎ!? 特殊清掃員!? 扇風機だけを修理するアルバイト!? なんだこれ!うちらのことバカにしてんのかw!!!
えっと、、【合法】楽に稼げるアルバイト 仕事内容は要相談。
怪しすぎるだろ!!!
「お、なんかこれいいんじゃね?」
【アニメ制作会社 従業員募集】
うちの高校にマトモな求人はこれだけなのか!!!!
「とりあえず、ここにするしか、、ないよな!!よし、、」
ていうか、、、まともな会社がここしかないってことは
倍率バカ高いに決まってる、偏差値アラサーなオレなら落ちるに決まってるだろ、、さりげなく誰かに聞くしかないよな、、
親友の田中ミツに聞くことにした。
ヨーダイ「田中、お前はどこにしたん?」
ミツ 「聞いて驚くな!!! 使い終わった中古のゲーム機をぶっこわす会社に務めるんだ!!」
ヨーダイ 「あ、うん、、、がんばれ、ストレス溜まってたら相談乗るぞ...」
ミツ 「え!?」
ヨーダイ 「...がんばれっ!!おうえんしてるっ」
はにかみながらオレは答えた。
他の奴らにも聞いてみないと...!!
「特殊清掃員かなー!なんかハラハラするじゃん!?」
「え、ラーメン屋さんでずっと並んでる仕事かな!楽だしw」
「色んなコンビニのトイレ掃除をして回る仕事」
「夏休みの日記だけ書く仕事でしょ!日記好きだし」
「DVDの傷磨き」
「OLの陰口をこっそり教えるオフィススパイ!」
「壁紙と障子の解体作業!破るのサイコーだろ!?」
なんだよ、この学校、マトモなやつがいないのか!
てかオレがおかしいのか!まあいい、オレはオレの道を進もう
うん、ライバルはいないんだ。。