表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
次世代魔法の分家人  作者: めいがしん
〜1学期末と夏休み篇〜
65/74

第64話 胡散臭い



「氷糸!」

千冬の右手から氷の糸が放たれた


俺はそれをギリギリでかわしたと思ったが少し頬に当たった感覚があった


かわしたと思ったんだが。フルセンスの感知能力よりも速いのか?

「…いや。気温が低くなっているから身体能力が落ちてるのか」

氷の糸が頬を掠めたはずなのに痛みの感覚もなくなってるな。かなり温度が下がってるようだな。


「どお?この千年氷解では火鳥くんの火も消えるわよ?夏に勝ち目はないわねっ!!」


Sランクの火鳥の火でさえ消えるのか。なるほど…。かなり厄介な技だな。技よりも顎をくいっと上げた千冬のドヤ顔の方が気になるんだが…


「たしかにその技は強いな。千冬の苦手な火ですら無意味にするなんてかなり凝っている。だが、表面状の火は消せても内に籠る火はどうかな?」


俺は地面に右手をつけた

火焔崇拝かえんすうはい!!」

俺の体は少し赤く発色し、外気の温度が低いためか熱気による白い煙が体から放たれた


「それが火焔崇拝ねっ。仁くんから聞いてるわよ。かなり速くて攻撃力もあるって。でも私の千年氷解でそもそもの身体能力が下がってるのに速く動けるかしら?」


「試してみるといい」


「なら、いくわよ!!氷剣百花蒼ひょうけんひゃっかそう!」

千冬の周りに花の形をした剣が無数に現れた

氷で固められた剣の表面がキラリと光り俺に狙いを定め放たれた


「爆拳!!」

振り切った右腕から爆発が起こり、火焔崇拝と千冬の千年氷解による気温差で水蒸気が現れ俺の周りを包んでいった


俺は地面を強く蹴りボンっと巻き起こった水蒸気から飛び出すと千冬に銃を向けた

「魔式展開 光弾!」


「きゃっ!!!」

放たれた光魔法の魔弾は千冬の前でピカッと光り閃光弾となって視界を奪った


そして千冬の背後を取った俺はうなじに銃口を当てると

「ハァーッハァーッ。…俺の勝ちだな」

息を整えて言った


「もぉーーーっ!!何で勝てないのよっ!」

千冬は足をバタバタさせて言った


まぁ、俺も火焔崇拝が無かったら流石に厳しい戦いだったな…。そんなことより

「早く術を解いてくれ。寒すぎる!」

俺はブルブルと体が震え、口からはカタカタと歯が当たる音が聞こえていた


「あ。ごめんごめん今解くねっ」

千冬が術を解くと段々と気温が上がっていった


「ふぅーー。全く。勝負事になると一直線になるのは変わらないな」


「しょうがないでしょっ!それより何でレベル5の私が負けるのよっ!」


負けたのが相当悔しいみたいだな…。

「レベルが高い=強い。ってわけじゃないからな。レベルはあくまでもスキル経験値の基準だろ?だからレベルが低くても勝てるんだよ」

っといっても、レベル5はそれだけでスキルの使い方や応用性なんかは上手いからかなり強いのに間違いはないんだけどな


「そうゆうものかしら?夏が強すぎるんじゃないの?もう一回勝負よ!!次は負けないからっ!」


「いやいや、流石にこれ以上は俺の魔力が持たないし病み上がりだから終わりにしよう」

こいつどんだけ魔力量あるんだよ…


「ずーるいーー!!勝ち逃げなんて許さないぃー!!」

意固地になっている千冬をなだめながら俺達は部屋から出たのだった


千冬は強いから相手としては最高なんだが、昔から勝つまでやるからそこが苦でもあるな…


そんなことを考えながら俺と千冬の対戦は終わったのであった


そして次の日

早速父さんのコネで回復薬を製造している工場へと足を運んでいた


「えーっと。確か…ここだなっ!」

俺は朝からバイクを走らせ、千葉県船橋市に来ていた

今の回復薬は大手飲料水メーカーが作っているのが主流となっているが、最初に回復薬を製造し始めたのは株式会社キャッドと言うなんとも胡散臭い名前の会社である。


胡散臭いとはいうものの実はこの会社、エナジードリンクや栄養ドリンクを作っている会社なのである。独自に配合をした回復薬は探求者シーカーだけでなく一般人にも人気で売り上げも悪くはない。

まぁ、いうところの上場企業ってとこだろう


広大に広がった工業地帯を颯爽と走り目的地に到着した

門の横にはそこそこ大きな警備室があり警備員に事情を話すと門を開けてくれた


門を抜け、少しバイクを走らせると10階建てはあるビル型のオフィスが目の前に建っていた


全面ガラス張りか。外から見ると私服の社員が生き生きと話しているのが見える。いい企業なのだろう。


俺はオフィス横の駐輪場にバイクを止めた

すると中央エントランスから金髪の男が現れた


「ん?あれは…」

朝日が俺に差し込み逆光して見ずらいため目を細めた


「おーい!夏ー!!!」

その男は大きく右手を振っていた


聞いたことある声だな。

……まさか!!


俺はどんどんと足を速めて行った

「何でここにいるだ!?猫頭っ!」


そう。そこにいたのはクラスメイトの猫頭だった


「え?何でって、ここの社長俺の親父だからね?」


はぁ……。もしかして会社の名前って…猫頭……キャッツヘッドを略してキャッドなのか?

胡散臭いとは口が裂けても言わないでおこう…


ブクマ、評価お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ