第38話 夏の校外学習模擬戦 決勝戦④
「氷帝鮮麗!」
「火蒼!」
「もぉー!相性最悪!!」
「そうみたいだな!一青の氷も俺の前じゃ、無力ってな。まだまだいくぞ!スキル【火】火体!」
火鳥が一気に距離を詰めた
「な、速い!これは!」
「ハハハハ!これは自分の体の熱を上げて、血の流れを速くする!つまり俺の体は強化されてるってこった!ほらほら!どーしたよ!」
「くっ!」
(確かに速い!でも、猫頭くん程の速さだから対応できないわけじゃない。けど体が触れるたびにその熱が分かる…。火鳥くん相手に長期戦はまずいわ)
「体術もまぁまぁできるみたいだな!女にしては上出来だ!なんかやってたのか?」
「昔、親の英才教育でね!」
(もー!それにしてもなんで夏は私にだけアドバイスくれないのよ!!…こんな愚痴言っててもダメか。昔から思っていた、なんで氷を操れるのにスキルは【氷】じゃなくて【氷姫】なんだろう。ダンジョンと対人戦は違う。私には私の戦闘スタイルが確立できてるってこと?だから夏は何も言わなかったのかな?…なら、もっと私らしく戦わせてもらうわ!!)
「!!。なんだ!?体が重い…」
火鳥は異変に気付き距離をとった
「…。違うな、重いんじゃなくて、火体が消えて元に戻っている。どうゆうことだ…」
千冬の周りに冷気が集まり、地面の草原はどんどん氷漬けになっていった
「な、なんだこれ。何をしたんだ!」
「昔ね、真冬の雪が降る中、外でずっと待っていたことがあるの。でも、不思議と寒さを感じなかった。その時は寒さで体の感覚がなくなったのかと思ったけど。私ってどうも寒さに強いみたい。スキル【氷姫】千年氷解!!」
千冬の服が真っ白に染まり、地面は氷で埋め尽くされた
白く綺麗な肌をした千冬とその真っ白な服は、氷の中で一輪に咲く青白い花のように美しかった
「さ、寒い。嘘だろ。俺の火が全く機能してない…」
「そうよ。氷を溶かすのが火ならその逆も然りってね。温度が低すぎて火の意味すら与えないわ。終わりよ。氷糸!」
千冬の手から放たれた細い氷は、寒さで動けなくなった火鳥の的を破壊した
「あ、ありえねー。こんなのレベル5並みだろ…」
ビーーーーーー
『火鳥。戦闘離脱!』
「言ってなかったかしら?私元々レベル4なんだけどね!」
千冬は笑顔と共に勝利をもぎとった
「千冬!勝ったようね!うぅ、それにしてもなにそれ、寒すぎるわよ」
「穂子!勝ったのね!あ、ごめんね!すぐに解くから!」
千冬はスキルを解いた
すると、それと同時に地面から黒鎧が現れた
「その時を待ってた!くらえ!火球!」
「く、黒鎧くん!危ない!穂子!」
「魔式展開 斬!!」
朝日さんの斬撃を黒鎧は外皮で受け、傷ひとつつくことはなかった
「効かねーよ!おら!!」
黒鎧の右手から放たれた火球は朝日さんの的を直撃した
「う、嘘」
「氷帝鮮麗!!」
千冬の放った技で、黒鎧はそのまま氷漬けにされ、的の色が赤に変わった
「く、くそ。一矢報いるつもりが…」
ビーーーーーー
『朝日、黒鎧。戦闘離脱!!』
「ハァハァ。ごめん、穂子。すぐに、夏のとこに行かなくちゃ…」
千冬は、俺が飛ばされた方向に向かって走って行った
千冬達の戦闘が始まる頃、俺と嵐山の戦いも始まっていた
「スキル【嵐】太刀風!」
「魔式展開 魔弾!」
嵐山の繰り出した技を、魔弾で相殺した
「夏!後手後手じゃないか!どうしたんだ!」
元気な奴だ…
こっちはレベル5相手に不慣れな魔導武具を使って戦ってるんだぞ。そりゃ先手なんて取れるもんか。
「喋る余裕か?魔式展開 魔弾 乱」
いくつもの魔弾を乱射した
嵐山はそれを見切ったようにかわしていった
「手数はなかなか。でもそれじゃ、まだダメだね!」
ったく。嵐山は風を纏っている分、速さが上がっている。しかも、体の風の影響で魔式封印も撃てない、魔導武具が合わないから魔式解除も撃てないか…。行き詰まってるな。
「魔式展開 火神楽」
銃から火の弾が放たれた
「お!次は火の魔弾かい?太刀風!」
嵐山の強力な風の刃により、火神楽が相殺された
「やるな」
「そっちもね!さぁ、まだだよ!夏!」
はぁー。なんで俺はこうゆう熱血ばっかりと戦うハメになるのやら…
ご愛読ありがとうございます^ ^
連日に続きブクマしていただき本当にありがとうございます!作品の励みにさせてもらっています
したの☆で評価もできますので宜しかったらそちらもお願いします!




