第34話 夏の校外学習模擬戦 準決勝2回戦
準決勝が終わり俺たちは控室に戻ってきた
「みんな!おつかれさま。ごめんなさいね。先に脱落しちゃって」
「そんなことないさ。朝日さんが雷豪さんを抑えていてくれたおかげで勝てたんだからな」
「そーよ!穂子がいなかったら私達が合流する時間がなかったもの!」
「そう言ってもらえると助かるわ。それにしても、梵さんと猫頭くんの連携は凄かったわね!」
「梵さんのスキルの使い方が上手くて助かったよ!」
「いえ、千冬の的確な指示のおかげです」
「アハハッ!それほどでもー。まぁ、なにわともあれ!決勝進出おめでとうーー!」
なかなか良い班になったな。朝日さんも千冬もそれぞれが役割を全うしてくれたおかげで勝てた試合だ
「決勝進出したんだ、次の嵐山班の戦いを見ておくとしよう」
俺たちは控室から出ると、観覧席に向かった
するとそこには、山城班、高橋班、剣崎班、雷豪班が集まっていた
おいおい。なぜみんなでここにいるんだ…
「お!六条達!おつかれ!」
「すごい戦いだったな!」
山城と高橋が言った
雷豪さんは立ち上がり俺の方へと向かってきた
「完敗だ。見事な采配だったな。ありがとう」
そう言うと右手を俺の前に出してきた
雷豪さんは喋り方が男らしいな
俺は握手をして言った
「こちらこそ、ありがとう。だが、あの作戦は千冬の考えたものだ。俺はただの囮役さ」
「な、なに!?千冬が?…ハハ。まいったな。策士が2人とはな」
「千冬の氷には驚いたわよ!」
「ほんと…すごすぎ」
分枝さんと圧城さんが千冬の元に駆け寄り言った
「俺はそれよりも六条のマナシル?だっけか?あれの方がすごかったけどな」
「あぁ。たしかに。おどろいたよね」
盾岡と日暗が言った
「マナシル?なんだそれ!聞いたことないぞ」
山城が言い出した
はぁー。無駄な話は避けたかったんだが…
俺は魔法封印の説明をみんなにした
「あ、ありえねーぜ」
「そんな神業ありなの?」
「六条…君…強い」
「本当にスキルは第六感なのかよ?」
全員の質問に答えていたらキリがないからな
「まぁ、その内教えるよ。それよりも模擬戦始まるぞ。千冬、データはあるか?」
「もちろんあるわよ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スキル
嵐山 仁 【嵐】
火鳥 炎 【火】
黒鎧 百足 【百足化】
眼吹 瞳 【魔眼】
精華 星 【精霊】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「全員が転移組ね。火鳥くんがSランク、黒鎧くん、瞳がAランク、星がBランクよ!」
「そして、仁くんがSSランク…。このチームは手のつけようがないわよね」
朝日さんが言った
「それに、仁はレベル5、火鳥がレベル4、黒鎧、眼吹、精華がレベル3だ」
「火鳥のスキルと仁のスキルは相性がいいからな。私と千冬、そして嵐山班はクラスでも頭ひとつ抜けていると思われているが、さらに上の仁までいるからな」
雷豪さんが言った
「嵐山達は確実に上がってくるはずだ。何か手はあるのか?六条?」
「いや、今のところはないな。この試合でどれだけ手の内が見れるかで勝率は変わるだろうな」
しかし、嵐山だけではなく火鳥とはな…。それに黒鎧のスキルで中、近距離のカバー、眼吹さんと精華さんのスキルで探知と遠距離ってとこか。皆が思っているよりもこの班はすごいだろうな
『準決勝第2試合!はじめ!!』
先生の声が響いた
「弓島達はあくまで遠距離で攻める姿勢だな。先ほどから進軍をしないからな」
「得策なんじゃないか?嵐山班はオールマイティーすぎるからな。下手に手を打つよりはシンプルでいい」
「そうだな、遠距離の火力なら弓島班にあるからね」
山城、剣崎が言った
試合が始まって数分後
おいおい。これは驚いたな…
「な、なにあれ!」
「うそでしょ?」
「まじかよ…こんなのありかよ」
全員が驚くのも無理はない。嵐山…ここまでとはな
弓島班の上空に嵐山班が空を飛びながら現れた
「空を飛べるなんて無敵じゃない」
「つ…よす…ぎ」
「弓島班に勝ち目なんて」
「まだだ。見ろ」
俺が指を刺すと
弓島班は各自のスキルと魔法で空中にいる嵐山班に向けて一斉に攻撃をしかけた
だが、火鳥の火力で全てを無効化し、眼吹さんと精華さんの魔法とスキルで無力化され圧倒した形で試合は終了した
「…六条くん。勝ち目あると思う?」
朝日さんが臆するのも無理はない
それだけ、嵐山達の強さは尋常じゃないからだ
「夏君…」
「六条くん…」
普段明るい猫頭も梵さんも塞ぎ込んでしまったな
「3人とも!まだ戦う前からそんなんじゃだめだよ!やってみなくちゃわからない!私達は強い!勝てるよ!」
「あぁそうだ。千冬の言う通りだ。やる前から負けてどうする?俺達なら勝てるさ」
『これより!昼休憩を挟んでから決勝戦とする!』
先生の放送と共に皆がゾロゾロと食堂に向かっていった
「さぁ、私達も何か食べましょ?腹が減っては戦はできぬってね!」
「…そうだね!いこうか!」
「いこう」
「そうね。いきましょうか」
全員無理してる感があるな。
とにかく、俺も何か考えないとな…
ご愛読ありがとうございます^ ^
この作品が面白いと思ったら
ブクマ、評価、感想お願いします!




