第20話 夏と深緑ダンジョン
一夜明け俺は朝早くから準備をし、愛用のバイクでダンジョンに向かっている
深緑ダンジョンは奥多摩に現れたダンジョンだ
高速を使い1時間半かけて到着した
深い森の中を颯爽とバイクで走っていると大きなダンジョンが現れた
「大きいな。」
俺はバイクを駐輪場に止めて、ダンジョンへと歩いていった
ダンジョンの周りには宿泊施設が3軒ほど経っており、その中の1つであるコテージに向かった
ダンジョンは大きいほど攻略に時間がかかるがアイテムも大量にゲットできる
そのため難易度の高いダンジョン近くには宿泊施設が設置され、寝泊まりやアイテムを一時仮置き出来るのだ
「予約した六条です」
「いらっしゃいませ。六条様ですね。お待ちしておりました。こちらにどうぞ」
俺は案内されるまま宿の自室に向かった
部屋としては悪くないな。
最低限の設備と、個室の温泉か。
俺はある程度の荷物を置き、早速ダンジョン攻略に向かった
ダンジョンの入り口では沢山のパーティーが話し込んでいるようだ
ほほぅ。あれはAランク8位のパーティー【月夜の泉】か。リーダーの月影はAランク5位の凄腕という噂だ。
それに、あそこにはAランク2位の勝井もいるな。パーティーはランク外だが、2位の称号は伊達じゃないだろう。
そのほかにも聞いたことがある程度の探求者が粒揃いとは、このダンジョンの難易度がよくわかるな。
1年に1度、ギルドが開催するランク戦がある
団体戦と個人戦だ。
各ランクの上位10団体と10名が表彰され、賞金も出る。国の一大イベントとしてTV中継もするほどだ。
ダンジョンが解禁されてから1年しか経ってないので第二回は期待中だ
まぁ、俺は順位に興味がないが、自分の現在の強さを知るための見える化だと思えば悪くわないだろう
探検者がぞろぞろとダンジョンに入っていくのを追いかけるように俺も入っていった
深緑ダンジョンを攻略途中や攻略済みのパーティーは転移魔法で各階層に向かった
だが、初見のパーティーはゾロゾロと下の階層に向かう通路で列になっていた
はぁ…。これじゃ、ダンジョンなのかテーマパークなのかわかったものじゃないな…
「まぁ、俺は1階層を確実に回るから空いたころにまた来よう。」
俺は他とは違う通路を曲がり進んでいった
すると、カエルの魔物が現れた
「グリーンフロッグか。さて、Sランクに近いダンジョンはどれだけのものか見せてもらおう」
魔物は長い舌で俺に先制攻撃
だが、俺は簡単に体を動かし、その舌を交わしていく
なるほど。舌先に微弱ながら毒の匂いを感じる
触れたらまずいな。
改めて俺のスキルを紹介しておくが
俺のスキルは【第六感】
言葉通り捉えるなら、人が感知しえないものを感じ取ることができる。
だが、その通りだが、少し違うのだ
第六感は他の五感を極限まで極めた状態で使えるスキル。
つまり、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の全てを俺は超越してると言うことだ
そしてその上にもう1つある。
五感と六感全ての感覚が研ぎ澄まされた状態【完全感覚】だ!
まぁ、その状態は頭に入ってくる情報量が多すぎる為、演算能力と並行して使うのが難しい点が厄介だけどな
さて、話は逸れたがこのカエルをどうやって倒すか。
「視覚で相手の魔核位置を見極める。…心臓近くだな。そして、触覚で身体能力、状態異常不可能力をあげる!そして一気に叩く!!」
俺は拳を勢いよく、魔物めがけて振り抜き、魔核を破壊した
「よし!楽勝!」
そこからの深緑ダンジョンはカエル…カエル…カエルのオンパレード
カエルの毒液と魔核を大量にゲットして2階層に続く部屋へと向かっていった
「空いてるといいんだが。」
なんだかんだで1階層を回るのに1、2時間をかけて来たが、どうやら列は無くなっていた
俺は階層ボスの部屋に入った
するとそこには巨大な鋼鉄のアリがいた
「攻略情報通り。アイアントか!」
さて、鉄と言うくらいだ、どの程度の硬さか、確かめてやる
勢いよく懐に入り1発をおみまいさせた
だが、アイアントはビクともせず俺に歯を立ててきた
すぐに俺は距離をとり、アイアントの噛みつきを避けたのだ
なるほど。それなりに力を入れたんだが…
なら、銃で相手をするか
俺は腰に下げた鷹白を取り構えた
「魔式展開 魔弾」
銃から濃縮された魔力の弾が放出され、魔物の眉間を撃ち抜いた
そして、魔物は地面に倒れた
「まぁ、なんてことなかったな。さて、アイテムは…魔核と皮鉄か。皮鉄は重いし、欲しいアイテムじゃないから魔核だけもらうとしよう。」
俺は2階層に続く階段を降りていった
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