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「テンプレ」について

小説家になろうでは「テンプレ」な設定の小説が数多くある。

これについて、辟易しもう読みたくないという人も多いが、個人的には「テンプレ」な設定の小説はあってもいいだろうと考えている。

なにしろ、私がそのテンプレな文章を書いている一人であるからだ。


小説家になろうでしばしば言われる「テンプレ」とは、ある小説が元となり、皆がそれをこぞって真似をして書いた結果よくある設定となったものである。

これの例として、今なろう内で流行っている「異世界トリップ」、「転生」などが挙げられる。


「小説家になろう内の小説について」書かれているエッセイで、「テンプレ」を批判している人もいるが、個人的には、この人たちはあまり否定できる立場にいないと考える。

なぜなら、この「小説家になろう内の小説について」を書くということ自体が一つのテンプレではないかと思うからだ。

「テンプレ」に沿って書いている人間が「テンプレ」を否定するとはなんとも矛盾しているではないか。


確かにテンプレ化されたものばかり読むと飽きてくる。だからこそテンプレにも流行が存在するのである。

しばらくすればいずれ今流行している設定もすたれるだろう。ただその時は新たなテンプレが出来てはいるだろうが。


ランキングを見ていると、テンプレ小説は多いが、本当にそれだけだろうか。

探せばいくらでも今流行りのテンプレ化されていない小説は見つかるはずだ。

それでも現状が気に食わないような人はどうしても少人数であり、この少人数の意見を受け入れられる日はいつになるか分からないのだから、小説家になろうを見限るしかないのかもしれない。

テンプレ化した小説が蔓延しているのはネット小説だけで、本屋に行けばいくらでもテンプレ化されていない小説は見つかるのだから。




さて、「テンプレ」肯定的な私でも、これには気を付けてほしいと思うものがある。

それはテンプレゆえにおこる「省略」である。

テンプレにはある一定の流れが存在する。

例えば、まだ死ぬはずではなかったのに神の間違いで死んでしまうが、間違えて死なせてしまったために神がチート能力を授け、異世界に転生させるという一連の流れがある。

当然この内容の小説を書く場合、この一連の流れも書くわけだが、この流れを異様に短く書かれている小説もある。


確かにこの後主人公がどう生活していくかが大切ではあるのだが、「テンプレなんだからみんなわかるでしょ?」とばかりに省略するのは違うのではないか。

このテンプレな流れの中にも伏線を入れることは出来るし、あえてテンプレな流れを丁寧に、かつ自分独特なものを入れることができれば他の作品との差別化にもなる。

テンプレの部分をさらっと流してしまうからこそ、テンプレであると強調し、辟易される原因の一部となってしまっているのではないかと思う。




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