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斉木光ノ観察記録  作者: 雨夜 フレ
一年生編

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31/43

泣く女。笑う男。の真実[違和感]

こんばんわ!

記録を再開します!

いよいよ二年生編です、大きな変化は今のところありませんが、緩やかにそして確かに変化していくそれを確認ください!

桜散る道を、私は一歩一歩踏みしめて歩く。

今日はクラス発表がある。

手を開いたり握ったりの状態だ。


「おお、斉木さんおはよ!」

「うん。おはよう佐藤君」


声の先にはクラス発表の掲示板の前に立っている佐藤君。

まだ掲示板には何も張られていない。


「他のみんなは?」

「ああ、二人ともいるぞ」


そういって指をさした方向には少し離れた場所にいる二人がいた。

私は駆け寄って挨拶をする。


「おはよう二人とも」

「あ!斉木さんおはよ!」

「おう、おはよう」

「クラス一緒だといいね…」

「うん」

「そうだな……」


そうして話していると掲示板の方が騒がしくなる。

先生が紙を張りに来たらしい。

私は肩に力が入る。


そうして先生は紙を掲示板に貼って去っていく。

その瞬間一斉にみんなが様々な反応をする。

その中でも目立っていた二人がいた。


「よし!」


満面の笑みの男性。


「うそ……」


泣く女性。


お互いがお互いを視線の端で見ていた。

そうして顔を背ける。


私は何となく見てはいけないものを見た気がして目を背ける。

そうして自分の名前を探す。

私は自分の名前を発見する。そこには皆の名前もあった。

そうして少し安堵していたら横から衝撃を感じる。

酒井さんが抱き着いてきていたのだ。


「やったね!」

「うん!」


その横には佐藤君と三船君がいた。

二人は何も言わないがその顔には笑みがあった。

それだけで十分気持ちは伝わってきた。


「じゃあ、教室に行こうぜ」


佐藤君の言葉でみんなが教室に向かう。


そうして教室に入ると佐藤君はさっそく皆に挨拶をしに行った。


「忙しいなあいつは」

「ふふ、彩人らしいけどね」

「うん」


そうして佐藤君を目で追っていたら、偶然目に入った。

それは先程の笑顔の男性と泣いていた女性だ。

ただ違和感があった。


「もう泣くなよ」

「ああ……」


それもそのはず先程笑っていたはずの男性が泣いていた。


「ふふ、よかったね?」

「うん!」


先程の女性は笑っていたのだった。

そしてお互いをまた視線の端で見て困惑していた。

私は口元に手を持っていき考えてしまう。


「うん?どうしたんだ?何か気になることでもあったか?」

「え、う、うん。ちょっとね」


三船君が私の素振りをみてすぐに考え事だと気づく。

こういうところは三船君らしい。


「えっと、さっきねクラス発表の時に泣いていた人と笑って喜んでた人がいたんだけど、今度は逆転してるの」

「笑ってた人が泣いて、泣いてた人が笑ってるってことか?」

「うん。でね少し不思議で考え込んでたの」

「不思議な話だね。確かに」


酒井さんも三船君も一緒になって考えてくれる。

何となくそんな二人を見て笑ってしまう。


「どうしたの?」

「ごめん。なんかつい面白くて」


二人は困惑していたがそれがなぜか余計に面白かった。

少し笑って落ち着いてから再度話す。


「えっとね、嬉しいんだ。一年前までは違和感があっても人に話すことも一緒に考えることもなかったから」


それを聞き二人は微笑む。


「そうか。なら考えるかいもあるな」

「ふふ、そうだね」

「うん。ありがとう」


そうして話していると佐藤君が戻ってきた。


「おいおい、俺抜きで楽しそうだな?」

「それは彩人が悪い」

「うん。ギルティ―」


酒井さんと三船君が有罪だと判決を下す。


「俺が悪いのか?」


私は頷くことにしておく。


「まじか……」


膝から落ちる佐藤君。


「まあ、冗談はともかく」

「冗談かよ!?」


酒井さんの言葉で元気よく立ち上がる佐藤君だった。

そうして佐藤君にもさっきの話を話す。


「ああ、それな俺も不思議で本人たちに聞いたんだ」

「彩人それノンデリってやつだよ?」

「え?まじでか?」


みんなが頷く。


「ま、まあ。今度から気を付けることにしよう」


そうして一息入れて再度続きを話す。


「でな、聞くに二人ともはっきりは答えてくれないだが一言「()()と違ったんだって」二人とも言ってたな」

「予想?」


私はその言葉に強い違和感を感じた。

まるで何かのどに引っかかっているかのようだった。














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