【2-9-5】
この力に気付いてすぐ、まだ里の大人達にもバレていない頃私はあの子には説明しておこうと考えた。
だってもしかしたらあの子もいつかこの力に目覚めるかもしれない。その時に備えて力の使い方くらいは知っておいてもいいじゃない?
それに何やら最近物騒なのだ。この辺りで野盗やらモンスターやらが増えてきてる。なーんでこんな辺鄙なところにー? と思うんだけどね。
今日現れたガーゴイルってモンスターも普通はフクローラン? とかの辺りのモンスターと聞いた覚えがある。まあ私の力を見せるには打ってつけだったからいいけど。
しかしこの死骸は隠しようもないし、私が倒した事も説明しなければならない。そうしたら里の大人達がまた騒つくんだろうなあなんて思う。
でもそんなの私にとってはどうでもいいんだ。私はこの子を守れればそれでいいんだから。
「いい? ――まずはね、手を伸ばす」
この力はきっと、神様が貴方を守るために私に授けてくれたんだよ。私がこの力を使う時はいつだって貴方の事を想っているんだもん。
だから貴方が誰かを守りたいと願った時、この力をキチンと扱えるようにちゃんと教えておくからね。
その時まで、私が伝えた事忘れないようにするんだよ。
――スーニャ。
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