32.届いた言葉、また一つ ― 心がつながるコメント
夜。
投稿から、半日ほどが経っていた。
尚人は、スマホを開くのが少し怖かった。
けれどどこかで――ほんの少し、
「誰かがまた見てくれている」という予感があった。
そして、画面を開いた瞬間――
通知:新しいコメントが届いています
(……!)
手が、すこしだけ震えた。
けれど、迷う間もなく、指が自然に動いていた。
画面に表示されたのは、前回と同じアカウントからの、
短くて、やさしい言葉。
「表情、とても自然で素敵ですね。
やさしさ、ちゃんと伝わってきました」
尚人は、目を伏せたまま、そっと微笑んだ。
(あぁ……また、伝わったんだ)
言葉が届いた。
気持ちが、確かに誰かと“共鳴した”。
それだけで、胸の奥が、
ぽうっと、あたたかく満ちていく。
(ありがとう。ほんとうに……ありがとう)
尚人は、震える想いを丁寧に言葉に変えて、返信を打ち込んだ。
「また見てくださって嬉しいです。
このキャラがくれたやさしさを、
少しでも形にできたらと思っていました。
そう言ってもらえて、本当に励みになります。」
送信ボタンを押したあと、
尚人は、そっと目を閉じた。
「きっと“好き”って、
誰かと分かち合えるものなんだね」
その言葉を胸に、尚人はノートの端に、そっと書き添えた。
【感じたこと】
・同じ人が、もう一度言葉をくれるって、
それだけで“自分の世界に足を踏み入れてくれた”って感じがする。
・ありがとうの気持ちを、次の“表現”で返したい。




