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番の瞳  作者: 言葉
第八章:望む未来への道程
311/641

311.兄妹の再会と、これから。

すみません、なかなか納得がいかなくて書き上がらず、遅くなりました。


「それで…エヴァ、こちらに」


ミュラー侯爵家について語ったハーレイは、扉の横に直立不動で立っていたエヴァを呼び寄せた。


「この私の護衛騎士のエヴァが、今話したイヴリン・ミュラー、イヴだ」


「「…え?」」


イヴが城に戻ってエヴァとして皇太子の側にいることは、フリードも知らなかった。

というか、ミュラー侯爵夫妻と、メイリーンにしか知らせていなかった。


フリードがガタン!と立ち上がり、ハーレイの横に立つ、肩までの長さの藍色の髪にフローライトの瞳の美男な騎士を見つめた。


「その瞳…お、お前、本当にイヴなのか…?」


いつも冷静沈着で滅多に見ないフリードの慌て様に、エヴァの変装のイヴが眉を下げて苦笑いを返す。


「はい…リド兄様」


イヴは男性の声でそれだけ答えると、取り出した指輪をはめて魔力を通した。

直後、藍色の髪がフリードと同じ銀髪になり、肩までだった髪がふわりと背中までの艶やかなストレートに戻っていく。

フリードは懐かしい妹の姿へと変わったエヴァを驚きの表情で見つめ、やがて破顔した。

その隣のミカエルも、ポカンとイヴを見上げている。


「良かった…無事、だったんだな、イヴ…っ」


「心配をおかけして、ごめんなさい、リド兄様」


しばしの間9年振りの兄妹の再会を見届けたのち、イヴがエヴァとしてここにいる理由と共に、レイアとシェリルの現状を語った。



「なるほど…実は先程ここに来る前、クラウスから一昨日から所在の不明な団員が3人居ると報告を受けました。その中の一人は雷の適正があったので…おそらく彼がアンリエッタとやらに操られたのだと思います」


「そうか…3人の行方は追えていないのか?」


「はい、魔力も辿れないので攫われて何処かに捕らわれている可能性が高いかと。殿下のアンリエッタが操れる対象の話を聞くに、雷魔術を使った彼に関してはそこまで魔力が多い訳では無かったので、おそらく、もう…残りの2人も、耐えれるほど魔力があるかと言われますと…微妙です」


ミカエルが話すのを聞いて、ハーレイがギリっと奥歯を噛んだ。


「そうか…分かった。その3人以外でも、他の団員の中でアンリエッタの催眠にかかっている者がいないかを調べて欲しい。フリード、これは騎士団にも頼みたい。アンリエッタがノア様を手に入れる手段として、母上とシェリルを捕らえる事を諦めない以上は、これらを排除しない限り、シェリルを城に迎え入れる事が出来ない。だから出来るだけ急いでほしい」


「「かしこまりました」」


魔術師団団長と騎士団団長の顔に戻った2人が、強く頷いた。


「そしてサウルが見つかるまでの間、アンリエッタの魂が入っているであろう石を持っているアリアと、催眠下にあるアリシアを、離宮ごと結界で覆って拘束しようと思う」


ハーレイがそう口にすると、執務室が、しん、と静まり返った。


「それは…可能なのですか?」


アリシアは今でさえ城内では幽閉に近い状態で、アリアも通学があるので外に出れるとはいえ、城内に戻ればアリシアと同じ環境だ。

2人はそれで抑えられるとしても、アンリエッタは別。

空間転移もできるアンリエッタをただの離宮に閉じ込めたくらいでは、なんの拘束にもならない。

ましてアリアは昼間は監視が付いているとはいえ、自由だ

転移ごと阻む結界で確実に閉じ込めるしかない。



早くシェリルの安全を確保したいハーレイは、いい加減我慢の限界だった。


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