第52話 9日目の朝
いつもご覧頂きありがとうございます。
おはようございます。9日目の朝です。
昨日は疲れていたにも拘らずさらに疲れる事をしたので、6時過ぎまで寝てしまいました。
早くお風呂に入って目を覚まさないと朝食が遅くなってしまいます。
チャロンと一緒にお風呂の支度をして、お湯が貯まる間にささっとステータスチェックをします。
いつもどおり「ステータス」と唱えます。
さあ、ステータスに変化はあったでしょうか?
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・名前(年齢):七条 拓(21歳)
・種族:人属
・レベル:3
・スキル(メイン):お手伝い
・スキル(メイン)の効果:他人の仕事を見よう見まねで手伝うことができる。
スキルの無い人よりちょっと早く仕事のコツを掴める。
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(補足説明)
(変化無し。省略)
(サブスキル)
・【鑑定系】:「目利き(上級)」
・【生活魔法系】:「点火」「点灯」「洗浄」「放水」「乾燥」「汚れ除去」「吹き付け」
「吸引」「氷結」「氷粒」「土台」「石粒」「空気研磨」
「防音」(←New)
・【弓術系】:「弓術(上級)」「魔力誘導(上級)」「測距(上級)」
「照準補正(上級)」
・【テイマー系】:「テイマー(初級)」「生き物係(高学年)」
・【料理系】:「解体(小型)」「焼き加減」「揚げ物」
・【剣士系】:「片手剣士(初級)」、「侍(初級)」
・【生産系】:「デザイナー(特級)」(←UP)「型取士(中級)」
「お針子(中級)」「革細工(初級)」
「武器作成(各種)(初級)」
「魔道具作成(中級)」(←UP)
・【錬金術系】:「物体作成(中級)」「物質生成(見習い)」
「薬品作成(見習い)」「付与魔法(中級)」
・【魔法使い系】:魔法使い(各種)(見習い)
・【便利系】 :アイテムボックス(中級)(←UP)
・【格闘戦士系】:総合格闘技(初級)
・【治癒魔法系】:「治療」(初級)「治癒」(初級)「解毒」(初級)
・【斥候系】:「投擲」(初級)、「罠設置・解除」(初級)、「気配察知」(初級)、
「気配遮断」(初級)、「認識阻害」(初級)、
「地図作成」(初級)(←ALL New)
・【交渉人系】:「丁稚」(←New)
(称号)
・ハンバーガー勇者
・物忘れ勇者
・賄い勇者
・夜の勇者
・コスプレデザイナー
(主要な魔道具)
・皮のポーチ(空間魔法500L)
・洋弓「タクカスタム」(上級)(←UP)
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うん、とりあえず昨日までに経験したスキルなどは順調に習得またはレベルアップしているようだ。
斥候系のスキルはアカネちゃんから習ったとおりの名前なので理解できるのだが、
交渉人系のスキルが「丁稚」って、元の世界の商家の用語じゃないのか?
まあ、駆け出し商人という意味なんだろうけど。
この世界のスキルのネーミングセンスは何に由来しているのか、相変わらず疑問だね・・。
まあ、商人のいろはからしっかり勉強しろ、と言うことなんだろう。
デザイナーはついに特級までレベルアップしてしまった。
カエデちゃんのくの一服とかバッジのデザインを頑張ったからね。
特級より上はあるのかな?
洋弓「タクカスタム」のレベルがちゃんと上級にUPしているね。
チャロンの説明が正しければ、もう国宝級に近づいているのではなかろうか?
あとで聞いてみよう。
「チャロン、ステータスを確認したけど、無事にスキルを取得できていたよ。
あとは聖女系のスキルを取得したいね。」
「そうですね。聖女系のスキルを習えば、今回の召喚勇者様方のスキルは全て習得できますかね?
聖女様が使う光魔法はかなり貴重な魔法ですから、是非聖女(見習い)の方とお話してスキルを入手されてください!」
「わかったよ。朝食後に亜季ちゃん経由で頼んでみるよ。
そうと決まったら朝風呂に入ってスッキリしてから早く朝食に行こうか?」
「はい・・。ではお背中流したり、イロイロお世話させていただきます・・。」
とまあ、いつものやり取りを経て2人でお風呂に入る。
ええ、朝からしっかりスッキリしましたとも。
◇◆
6時半をちょっと過ぎてからチャロンと2人で2階の食堂に行く。
高校生チームはもう既に食事を開始していた。
相変わらず男女別だが。
亜季ちゃんと目が合ったので、軽く手を振ってあいさつしてから入り口の方を指さして、
「あとでちょっとお願いがある。」と言いながら通り過ぎる。
亜季ちゃんはそれを見ながら頷いていたのできっと分かってくれるだろう。
他の女子が亜季ちゃんを冷やかしていたことは気にしないでおこう・・。
朝食はいつもの卵やベーコンのセットである。
もうモーニングセットとでも呼んであげよう。
機会があったらAセットとかBセットとか整理してみたいな。
まあ、ここにはそんなに長居しないから、旅に出たあとにでも考えよう。
旅先でモーニングセットの屋台やカフェを経営するのも楽しいかもね。
せっかく交渉人スキルも覚えたから商売もできるかもね。
まだ丁稚だけどね(笑)。
◆◇
朝食を美味しく頂いてからチャロンと一緒に食堂を出ると、亜季ちゃんが待っていてくれた。
「おはようございます。タク先輩、チャロンさん。
昨夜はよく眠れましたか?
私は部屋に帰ってお風呂に入ってからすぐに死んだように眠りましたよ。
おかげでかなり疲労回復できました。」
と、聞いてないのに教えてくれた。
心なしか機嫌はよさそうだ。
いまなら聖女(見習い)女子への取り次ぎもお願いできそうだ。
「それは何より。疲労回復できてよかったね。
朝から申し訳ないけど、少しお願いがあってね。
実は同じ召喚勇者の聖女(見習い)の女子生徒を紹介して欲しいんだ。
あ、変な目的じゃないよ。
彼女のスキルについてちょっと話を聞きたくてね。」
と、単刀直入にお願いする。
最近は亜季ちゃんはやたらと勘がいいから、下手にごまかしても見透かされちゃうしね。
「ああ、それなら丁度よかったです。
実は彼女からもタク先輩を紹介して欲しいって言われているんですよ。
理由はまあ、お察しのとおりですが・・。」
「あ、もしかして衣装のデザインとか?」
「そうなんです。
女子チームで専用の服をオーダーしてないのは彼女だけですから。
他の女子の話を聞いてとても羨ましがっているんですよ。」
「それならお安いご用さ。
彼女のリクエストを聞いてからササッとデザインしてあげるよ。」
「それではいつもの中庭に8時集合でどうですか?
そこに彼女を連れていきますね。」
「わかったよ。無理を言ってごめんね。」
「いえいえ、先輩と友人のお願いを聞くのも大事なことですからね。
ではまた後で。」
と言い残すと亜季ちゃんは弓道着の袴の裾をなびかせて颯爽と帰っていった。
もうすっかり弓道着を着こなしているね。
「じゃあ、部屋に戻って支度するかな?」
「はい、タクさん。」
と、チャロンと腕を組んで3階の部屋に戻る。
部屋に戻ると、訓練用の服に着替えたり身支度したりしながら時間を過ごしたあと、今日すべきことをチャロンと一緒に整理する。
「今日の予定なんだけど、午前中は聖女のスキルの習得。
午後は野営訓練の準備にあてたいんだけどいいかな?」
「もちろんです。野営訓練はいつから開始しますか?」
「できれば明日は日帰りで城の外に出て、冒険者登録をしたいんだ。
時間があったら城壁の外にちょっと出て、とりあえず冒険者デビューしてみたいね。
明後日から本格的に泊りがけで野営訓練しつつ狩りとかの依頼をこなしてみたいと思ってるよ。」
「わかりました。
それじゃあ、今日はサクサクと準備しないといけませんね。」
「そうなんだよ。必要な食材や装備の準備をしたり、魔道具をいくつか作りたいからその作製をしたりといった感じかな。
今日も忙しくなりそうだよ。
「私もがんばって準備のお手伝いしますね!」
「ああ、よろしく頼むよ。
集合まで少し時間があるから、ひと仕事しておくかな。」
「何をされるんですか?」
「うん、今日紹介してもらう予定の聖女(見習い)の女の子用の衣装のデザインだよ。
彼女が元の世界で信仰していた宗教の修道院で修行する女性が着る服をベースにデザインをしてみようと思うんだ。
まあ、とりあえず描いてみるよ。」
「わかりました。書くものを用意しますね。」
と言うと、チャロンは紙とペンを持ってきてくれる。
「よし、じゃあさらっと描いてみよう!」
と言うと、僕はオーソドックスな女性用の修道服、いわゆるシスター服を描く。
黒いロングのワンピースに首から胸の上半分と袖口に白い布をあしらって、足元は黒いパンプスっぽい革靴と黒いソックスで黒で統一する。
頭には黒いベールのような長い布を被せる。
ウィンプルって言ったっけ?あんまり詳しくなくてすみません。
布の頭の前面にあたる部分には白い布をあしらって、と。
うん、雰囲気はシスターだね。
「よし、こんなもんかな?
まあ、標準的なシスター服といったところだね。」
「へー、初めて見るデザインですね。
こちらの世界の神殿でお勤めされる女性の服とは違いますね。」
「まあ、そもそも世界も違うしね。
でもこれだと普段着用にはちょっと不便かもしれないから、もう一着使い勝手のよさそうなのをデザインしておくか。
どちらか好きなほうを選んでもらおう。」
と、僕は何かいいデザインはないかと考える。
彼女は委員長キャラだから制服っぽいほうが似合いそうなんだよね。
それでもってシスター服・・。
うん、ここは女子高生の制服とシスター服のコラボで攻めてみよう。
色は全体的に黒と白を使おう。シスター服のイメージで。
黒の短めのジャケットに黒い膝上のプリーツスカート、ジャケットの中は白いブラウスで襟元と袖口はレースをあしらって、と。
ブラウスの上には黒いベストを着せて、パッと見はワンピースにするかな。
またブラウスの襟元は黒いリボンタイで飾っておこう。
襟元のアクセントにもなるしね。
これだけだとなんだか飾りっ気のない黒白の制服になるので、ジャケットの襟と前の合わせの部分は銀のラインで縁取りしよう。
前の合わせ部分のボタンも銀色にして、袖の飾りボタンも同じ銀色にして・・、と。
ついでに袖口にも銀のラインを一巻き入れておく。
ちょっと軍服っぽくてかっこいいかも。
うん、これで華やかさが出てきたかな。
スカートも黒一色だとシンプルすぎるので一工夫しよう。
裾のから5cmほど上の部分に上着と同じく銀のラインを入れて、裾の部分には白いレースで幅3cmくらいのフリルを足してみる。
スカートがいたずらに長くならないように気をつけて、と。
うんいい感じだ。
フリルのおかげで膝も少し隠れて清楚感が増したぞ。
足元は黒いハイソックスにローファーを履かせて女子高生風に仕上げる。
頭にベールを被るとなんだかバランスが悪いので、銀色のカチューシャを付けてラインだけ入れておこう。
うん、いいね!
シスターというよりかは、女子高生の制服(ゴスロリ風)になってしまった。
まあ、いいか。
委員長女子は凛とした感じなのでこれはこれで似合うかもしれない。
まあ、本人に選んでもらおう。
「うん、できたよ。こんなもんかな?」
「わあ!これも素敵ですね!
可愛いとかっこいいが合わさったようなデザインですね。
普段の生活にはこちらのほうが便利そうです。
聖女様というよりかは、お城の文官さんや商会の女性スタッフの制服によさそうですね。
色使いを変えれば聖女様以外の用途にも使えそうです。
それに、街の女の子の私服としても人気が出そうですよ。
きっとこれも服飾工房のチーフデザイナーが気に入ってくれると思います!」
「やっぱり?これも著作権登録とかしたほうがいいのかな?
チーフが作って売りたいって言うかな?」
「その可能性は高いですね。
もし聖女様が選ばなかったとしても、新たな女性用の制服として売り込みましょう。
利益が出ればタクさんの収入にもなりますしね。」
「それもそうだね。
お金が入ってきて困ることはないからね。
せっかくだから服飾工房にも紹介してみようかね。」
「はい!是非そうしましょう!」
「了解だよ。
でもよくよく見てみたら2つとも元の世界の影響が多すぎるかな〜。
特に2つ目は・・・。」
と、僕は改めてまじまじと自分のデザイン案を見てみる。
シスター服はともかく、女子高生の制服(ゴスロリ風)は個人的な趣味が前面にでてしまったな。
これは亜季ちゃんの冷たい視線にさらされる可能性が極めて高い。
うん、亜季ちゃんの冷たい視線をそらす対策が必要だ。
「もう1つ描いておくかな。そうだね。治癒士の萌ちゃんと同じようなデザインにしておこう。
聖女も治癒魔法の使い手だしね。」
と、萌ちゃんとおそろいの白魔道士風の衣装をデザインする。
下はロングスカートかな。そのほうが聖女っぽいよね。
色は白だと汚れるし、萌ちゃんと同じ緑ベースだと面白くないから、別の色にしよう。
黒だと喪服のようになってしまうからな〜。
元の異世界ものの漫画とかだと、聖女の服は紺色も多かったな。
うん、よし全体的に濃紺にしよう。
首周り、袖周りとローブのスリット部分は水色のラインで縁取りしてアクセントを付けて・・と。
帽子も濃紺にして、つばの縁を水色のラインで飾って、と。
うん、いい感じじゃない?
「できたよ。治癒魔法繋がりで萌ちゃんの服と同じようなデザインにしてみたよ。」
「あ、これもいいですね。
先の2つに比べてこっちの世界っぽいデザインですので、こちらの世界の方にはわかりやすくてよいかもしれません。」
「そうなんだね。ならよかったよ。
まあ、本人の好みをまだ聞いていないからなんとも言えないけどね。
とりあえず会って話を聞いてみないとね。」
「それもそうですね。
私なら3つとも欲しいですけど。」
「まあ、それもありかな。
そろそろいい時間だから中庭に行こうか?
まずはデザイン問題を解決してから、聖女スキルの習得と野営訓練の準備に取り掛かろう!」
「はい!」
さあ、また忙しい一日の始まりだね!
最後までご覧頂きありがとうございました。
感想など頂けると幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。




