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第49話 オーダーした衣装の受領(その1)

いつもご覧頂きありがとうございます。

ユニークアクセスが5,000を超えました。

たくさんの方に読んで頂き、感謝申し上げます。

「じゃあ、次は朝にお願いした斥候のアカネちゃんの服をお願いします!」


「ああ、もうできてるよ。

 防具工房からブーツとベルトとかも取ってきてあるから一式そろってるよ。

 早速着てみるかい?」


「はい!お願いします!」


 と、アカネちゃんは待ってましたとばかりに奥の部屋にスタッフさんに連れられて行ってしまった・・。

 よほど楽しみにしていたに違いない。


「いいなー、アカネ。自分用の服ができて・・。」


 と、楓ちゃんが羨ましそうにしている。

 ああ、マモル君が来れば例の服が見せれるんだけどな。


「もうそろそろ、マモル君も来ると思うから、楓ちゃん用の服の見本を見せれると思うよ。

 あ、チーフデザイナー、例の魔法使い各種(見習い)用のローブと内緒でお願いしていた服ってできてますか?」


「ああ、両方ともできてるさ。

 特に内緒の服の方はアイルと彼の姉とその他のお針子達が頑張って作ったから楽しみにしておいておくれ。

 かなり良い出来栄えだよ。」


「ありがとうございます。

 あ、でもその前にアイル君とちょっと打ち合わせしたいんですけど、いらっしゃいますか?」


「ああいるよ。

 ちょっと奥からアイルを呼んできておくれ!」


 と、チーフデザイナーが近くのスタッフさんに声をかけると、スタッフさんが奥に行ってアイル君を連れてきてくれた。


「こんにちはアイル君、例の服の作成のお手伝いありがとう。

 かなり良い出来栄えと伺ったよ。」


 とアイル君にお礼を述べる。


 彼はまだ正式なスタッフさんじゃなく、ボランティアでお手伝いしてくれたから、ちゃんとお礼を述べないとね。


「いえ・・、僕も勉強させて頂きましたから・・。

 あと、チーフデザイナーと姉からは、僕が実際に着てみて勇者様方にお見せするように言われているのですが、よろしいのでしょうか?」


「え!アイル君が着て見せてくれるのかい?

 是非お願いするよ!

 何しろアイル君をイメージしてデザインもブラッシュアップしたからね!

 アイル君以上のモデルはいないよ!」


 とお願いする。


 アイル君は何故か腰砕けになりかけながらも


「はあああう、わ、わかりました・・。

 微力ながらがんばってモデルを努めます。」


「うん、よろしくね。

 もう少ししたらこの衣装をオーダーした召喚勇者の一人がここに来るので、もう準備をしておいてくれるかな?

 あと、それぞれの衣装を紹介する際にとって欲しいポーズがあるんだよ。

 ちょっと練習してみよう。」


「ポ、ポーズですか?」


「そうだよ。それぞれの衣装の特徴と良さをアピールするポーズかな?

 そんなに難しくないから直ぐに覚えられるよ。」


 と言うと、僕は軽く見本を見せながらアイル君にポーズを教えてあげる。


 アイル君には「恥ずかしがらずに堂々と演じるんだ!」と熱く指導しておいた。


 チャロンはキラキラした目で「勉強になります!」と喜んで見ていた。


 楓ちゃんは衣装のデザインの細部を知らないのでチョットハテナ顔で苦笑いしていた。


 亜季ちゃんは・・・、能面のような顔をして無言だった・・。

 もしかして怒ってる??


◆◇


 アイル君にひとしきりポーズを教えたあと、アイル君はスタッフさんに連れられて着替えにいってしまった。

 なお、何故か亜季ちゃんが着替えのお手伝いに行ってくれた。

 元の世界の知識を持つ女子が着こなしやメイクの細部を確認したほうが良いだろうという理由らしい。


 さっきは能面のような顔で怒っていたようだが、何故か協力的である。

 女心は難しいな・・。


 あれこれガヤガヤしているうちにケン君も採寸を終えて戻ってきた。

 無事に採寸を終えたとのことである。

 出来上がりが楽しみだね。


 ほとんど間を空けずにアカネちゃんも戻ってきた。

 ちゃんとくノ一服を着用している。

 しかもいい感じの出来栄えで、とても良く似合っている!


「おお!アカネちゃん、とても良く似合っているよ!着心地はどうだい?」


「はい!とても動きやすいですよ!あとくの一っぽくてかっこいいです!

 これを着ていれば本当に隠密になれそうですね!」


「気に入ってもらえたようで何よりだよ。

 あと、投擲用の武器は一応クナイをイメージしてホルダーをデザインしたけど、自分の使いやすい物を使ってね。」


「はい!わかりました。

 でもせっかくなので武器工房でクナイをオーダーしますね。

 楽しみです!」


 これでアカネちゃんのオーダーは完了っと・・・、あとは魔法使い各種ボーイだな。

 早く来ないかな・・・と思っていたら、服飾工房の入り口に見覚えのある高校生が現れた。


 うん、マモル君がようやく到着したぞ。

 でもまあ、アイル君が着替えに行ってるので丁度いいタイミングではあるが。


 よし!、さっさと終わらせよう!


「待ってたよ、マモル君。昨日オーダーした服の受け取りだね?」


「は、はい。魔法使いのローブなんですが・・、できてますか?」


「ああ、もうできてるよ。早速着てみるかい?」


 と、チーフデザイナーがマモル君に尋ねる。


「は、はい、お願いします・・。」


「まあ、着てみるかい?と言ってもローブを上から被るだけだからね。」


 と、チーフデザイナーが黒いローブを手渡す。


 マモル君はそれを受け取って、そのままスルリと着用する。

 

 うん、まあ、魔法使いのローブだね。

 元の世界の有名な映画にに出てくるよくあるやつだね。


「どうだい?気にいってくれたかい?」


 と、チーフデザイナーが尋ねる。


「はい!、思ってたとおりのローブですね!

 大切に使わせていただきます!」


 と、マモル君はとても喜んでいる。

 気に入ってくれて何よりだが・・、他のメンバーの服とちがって何かこう華がないというか似合ってないというか・・。


 横で黙って見ているケン君と楓ちゃんとアカネちゃんもダンマリである。

 どうやらビミョーな感じらしい・・。


 まあ、本人が気に入っているならいいか。


「マ、マモル君、ローブができてよかったね。

 これで毎日の訓練にも張り合いがでるかな?」


「はい!これで魔法使いになれた!って感じですね。

 やなり何事も形から入ることも大事ですからね!」


「そ、そうだね。

 ところで、マモル君にもう一つ見て欲しいものがあるんだけど、時間はあるかな?」


「何かあるんですか?」


「う、うん。実はマモル君が欲しがっていた魔女っ娘?用の衣装とメイド?さん用の衣装ができたようでね。

 いまモデルさんに着用してもらっているところなんだよ。

 準備ができ次第マモル君に出来栄えを見てもらおうと思うんだけどいいかな?」


「本当ですか!!もちろん見させていただきます!

 でも誰がモデルさんなんですか?」


「実はこの工房のスタッフさんの弟さんでね。

 明日からこの工房で働く予定の子なんだけど、

 無理を言ってモデルをお願いしたんだよ。

 ほら、一応マモル君の趣味というか嗜好にあってるかどうか、確認が必要だからね。」


「そ、そうなんですか!すごい楽しみです!

 なんか興奮して来ましたよ!」


 と、マモル君は興奮を隠せない様子である。

 なんか呼吸がハァハァしてきてないか?


「まあ、もうすぐ準備ができると思うから、気分を落ち着けて待っててよ。

 お、どうやら準備できたみたいだよ。」


 マモル君と話していると奥の部屋から亜季ちゃんが出てきた。


「タク先輩、アイル君の準備ができました・・。

 あの、わりと大変なことになってるんでビックリしないでくださいね。

 あと、我孫子はモデルさんに決して手をふれないように。

 まだ未成年の子だから手を触れたら犯罪だからね。わかった?」


 と、亜季ちゃんはマモル君に真顔で念押ししている。

 マモル君の性癖を知る亜季ちゃんだけに、真面目に警戒しているのだろうか?

 それだけ、アイル君の仕上がりが完璧ということなのか?


「あ、亜季ちゃん、準備がよければアイル君を案内してもらってもよいかな?

 マモル君も楓ちゃんも早くみたそうだし。」


 と言うと、マモル君も楓ちゃんもウンウンと高速で頷いている。


「わかりました・・。少々お待ちください・・。」


 亜季ちゃんは能面のような顔をしながらアイル君を呼びにいってくれた。


 さあ、どんな仕上がりになっていることやら・・。


最後までご覧頂きありがとうございました。


感想など頂けると幸いです。


引き続きよろしくお願いいたします。

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