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第38話 魔法使いの制服??

いつもご覧頂きありがとうございます。

ユニークアクセスが3,000を超えました。

たくさんの方々に読んでいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 お礼にそのまま休憩所でマモル君好みの衣装のデザインをすることした。


 マモル君自身は典型的魔法使いの黒いローブ姿が好きらしいので、元の世界の映画で流行ってたそれっぽいデザインにしてあげた。


 元々魔法使い志望だったのだろうか?


 まあ、彼の分は服飾工房にお願いしてもいいだろう。

 あとで生地をもらうついでに連れていこう。


 気になる相方(想定)の服は同じ魔法使いの黒いローブだけども、丈は膝上でソックスは黒のニーハイ、靴はローファー、先がちょっと折れたとんがり帽子という魔法使いと女子高生を足して2で割ったような感じだな。


 旅先での戦闘時の実用性には疑問を感じるデザインだが大丈夫だろうか?

 普段着程度にしかならないような気がするが、きっと強化魔法でもかけるんだろう。


 ローブの中は極短ホットパンツとブラ下までチラ見せのショート丈タンクトップ、しかもブラとショーツは赤という細部に亘るこだわりを語ってくれたので、言うとおりにデザインしてあげたら喜んでくれた。


 タンクトップはともかく、ホットパンツは人によっては内容物が収まらないのでは?と心配しかないが・・・。


 ローブの下は縄で大事なところを・・、とか言われなくてよかった。

 どうやらそこまでは歪んでなかったらしい。 


 ちなみに相方(想定)の身長は155cmくらい(マモル君は165cm)、体型はスリムな感じを想定とのことであった。


 こだわりが半端ない。

 採寸するのに城内にいい感じのモデルさんがいるといいな・・。


 その他の希望として、夜用にメイドさんの衣装も欲しいと言ってきたので、日中は絶対に着れないような露出の多いメイド服をデザインしてあげたら大興奮していた。


 あれだね、いわゆる夜のコスプレ用のやつですね。

 胸もお尻も下着が見えかけてますよ的なやつです。


 マモル君は年齢のわりにはなかなかの性的嗜好ですね。

 こちらの世界の人たちに理解していただけるのかおおいに疑問です。


◇◆


 デザイン大会?が終わったら、マモル君がソワソワしていたので「どうしたの?」と聞いたら、デザインを見たら早く服が欲しくなってしまったとのこと。

 

 仕方がないので服飾工房に連れていくことにした。

 まあ、魔法のコツも聞いたし、どのみち布もらわないといけないしね。


 3人で服飾工房にやって来た。

 なんだかんだで毎日来ている気がするが。

 気のせいということにしておこう。


「おはようございます。チーフデザイナー。

 また採寸と製作をお願いできますか?

 今回のデザインはこれで、着るのはこちらのマモル君です。」


 と手短に紹介する。

 もう慣れたものである。


「あら、いらっしゃい。今日は男の子の勇者さまなのね?

 うーん、上からスッポリと被るタイプのローブね・・。

 まあ、これなら明日の夕方にはできそうね。

 昨日頼まれたテントとかと一緒に揃えておくから取りにきてちょうだい。

 じゃあ、そこの勇者様、早速奥の部屋で採寸してもらってきてちょうだいね。」


 と言って、チーフデザイナーはいつも通りマモル君を採寸部屋に案内した。

 もう流れ作業化してきたな。


「チーフ、実はまた個別に自分で作りたい服があるので、布を少し分けていただけませんか?

 デザイン的にそんなに量はいらないはずなので・・。」


「あら、また面白そうなデザインなの?」


「面白いといいますか、趣味といいますか・・。

 まあ、僕も頼まれただけなので。

 参考までに見てみますか?」


「見ていいのかしら?」


「ええ。でも引かないでくださいね。

 僕の趣味ではな無いということだけ先に言っておきますよ。」


「そう言われるとますます気になるわね。

 秘密は厳守するから見せてちょうだいな?」


 それでは、と、僕はデザインをチーフデザイナーに渡す。

 それを見たチーフは、


「可愛いデザインの服だけど、何やら目的が限定されている気がするわね?

 もしかしてそういうこと?」


「ええ、まあ、そんな感じだと思います。

 趣味嗜好は人それぞれですので。」


「まあ、そうね。

 でも胸のあたりもお尻の周りも膨らみが少ない気がするんだけど、これじゃ窮屈じゃないのかしら?」


「実はですね・・、それは男の娘と言いまして男子に女装させて楽しむための服なんですよ。

 はっきり言ってしまいますと。」


「ああ・・・。それで納得できたわ・・。

 それはまあいいけど一体誰に着せるのかしら?

 どうせならちゃんと採寸したほうがいい出来になると思うけど。

 というか、私が作りたいわね。

 目的はともかくデザインはかわいいからね。

 普通に魔法使いの女の子やメイドさんにも需要がありそうだけど。」


「そうですか?

 依頼者曰く、身長155cmくらいのスリム体型の男子が着るのを想定しているらしいのですが、誰かちょうどいい感じのモデルさんがいませんかね?」


「ああ、なら丁度いい感じの男の子がいるわ。

 うちの裁縫スタッフの弟君なんだけど、将来は服飾関係の仕事に興味があるらしくてたまにこの工房に見学と体験に来るのよ。

 たしか今日も来る予定だから、その子に手伝ってもらって採寸しておくわ。

 このデザイン預かってもいいかしら?」


「ええ、是非お願いします。

 僕が作るよりプロの皆さんに作っていただいたほうが良い出来になることは間違いありませんので。」


「じゃあ、任せておいて。

 完成したらチャロンに伝言するわね。」


「よろしくお願いします。」


 と、業務調整が終わったところで採寸を終えたマモル君が戻って来たので服飾工房をお暇した。


 マモル君とは「また明日の夕方に受け取りに来ようね。」と言ってその場で別れた。


 当然ながら例のデザインの製作をチーフデザイナーにお願いした事は内緒で。


◆◇


「それにしてもマモルさんはものすごくデザインにこだわりがありましたね・・。」


「ああ、いろいろ驚いたよ。

 まあ、あれくらいの強い思いがあるからこそ、魔法使い各種なんていうレアスキルがもらえたんだろうけどね。」


「確かにそうですね。

 魔法の発動は現象を形にする思いの強さに比例しますから。」


「それはそうと、さっき教えてもらった魔法の練習をしたいんだけど、何処かにいい場所があるだろうか?」


「うーん、生活魔法と違って攻撃魔法ともなると目立っちゃいますし、私がやりましたと言ってごまかすこともできないので、屋外ではちょっと厳しいかもですね。

 とりあえず部屋に戻って目立たない魔法の訓練はどうですか?

 空間魔法とかなら部屋でもできませんか?」


「うん、そうだね。それがいいね。

 攻撃魔法は外に訓練に行ってからにしよう。」


 チャロンの言うとおり、目立ってしまって目をつけられても困るしね。

 部屋でこっそり練習しよう。


◇◆


 別館の部屋に戻ってきた。


 マモル君のこだわりに刺激されて、チャロンの次なるコスプレ・・ではなく制服のデザインに興味が湧いてきたが、今やるべきことを先にしよう。


 マモル君曰く、魔法はイメージできれば何でもあり的な感じのようだ。

 僕のスキルなら何とか再現できるのではないか?


 とりあえずは空間魔法だな。

 僕の中では異世界もので最も役立つスキルベスト3に入っているものの一つだね。


 空間に手を入れていろいろ出し入れできる状況をイメージしながら「アイテムボックス」と呟く。


 すると目の前に空間の歪みが発生して、本当に手を入れることができた。

 おお!これはすごい!

 もしかして発動できた?


 試しに部屋のロッカーに入れていた洋弓や戦闘服に手を触れて「収納」と言ってみると、それらがスッと消えて無くなった。


 おお!収納できた?

 取り出しもできるのかな?


 試しに洋弓をイメージしながら「取出」と呟くと取り出すことができた。


 うん、まあ、テンプレどおりのアイテムボックスですね。

 そのうち、スキルが進化してリスト表示機能がついたりするんでしょう。


「チャロン、空間魔法でアイテムボックスが使えるようになったよ。

 これで旅先でも便利になりそうだ。」


「すごいですね!私も使えると便利なんですけどね。」


「ああ、そうか。チャロン、この前作ってもらった戦闘服用のポーチ持ってきてくれる?」


「あの、革で作ってもらった腰に巻くベルトにつける小さなカバンですか?」


「そうそう、ちょっと試してみたい事があってね。」


 もうここはテンプレの空間魔法を付与したポーチを作るしかないよね。


「はい!持ってきましたよ。」


 と、チャロンが自分のポーチを部屋から持ってきて手渡してくれる。


「ありがとう。じゃあ、早速やってみよう。」


 僕はチャロンのポーチを手にとると、空間魔法の付与をイメージしつつ、付与魔法を発動する。

 もちろん容量は可能な限り最大で。

 ついでに時間魔法もかけておこう。

 テンプレの収納中は時間が止まるってやつね。

 これでハンバーガーでもカレーでもアツアツで収納できるよ。


 するといつも通りのキラキラエフェクトがポーチにかかったので、きっと成功だろう。


 「目利き」スキルでポーチを確認してみると、

・革のポーチ(魔道具):空間魔法付与済み。容量500L。

            収納中は時間経過なし。

            最初に使用した人の専用アイテムになる。

            片手でポーチに、もう一方の手で収納対象に手を触れて

           「収納」と言うと収納できる。

            取り出す際は、取り出したい品を思い浮かべて

           「取出」と言うと取り出せる。

           (備考:生き物は収納できません。) 



 おお、ちゃんとできたようだ。

 500Lだと家庭用の大きな冷蔵庫くらいあるな。

 結構な収納能力だね。


 時間経過なしもちゃんと付与されてるしね。

 でもやっぱり生き物は収納できないんだね。

 ここはテンプレか・・。 


「チャロン、空間魔法が付与できたよ。

 最初に使用した人の専用品になるみたいだから、ちょっと試してみて。

 容量は500Lあるみたいだから、結構な荷物をこれに収納できるよ。」


 と、チャロンに収納魔法を付与したばかりのポーチを手渡して、使い方を説明する。


 チャロンは自分の荷物に手を触れながら「収納」「取出」を繰り返して使い勝手を試す。


「すごいですね!

 こんなの国宝級の魔道具ですよ!私が使ってもいいんですか?」


「うん、遠慮なく使ってね。

 というか、もう既にチャロン専用になってるはずだから、チャロンが使うしかないよ。

 大切に使ってね。」


「はい!ありがとうございます!」


 と満面の笑みで答えてくれる。

 やっぱりチャロンはいい娘だね。


「ついでに僕のポーチにも空間魔法を付与しておこう。」


 と、僕のポーチにも空間魔法を付与して魔道具化しておく。


「次は強化魔法だね。」


「強化魔法ですか?」


「うん、ただし、人じゃなくて着ている服のね。

 旅に出たら森の中で木に引っかけたりするだろうから、強化しておきたいんだよね。」


「なるほどですね。

 でも強化魔法はずっとは効きませんから、定期的にかけ直す必要がありますよ。

 少なくとも1日に1回は。」


「そうなの?じゃあ、ちょっと考えないとね・・・・。

 あ、そうだ。

 昨日作ったバッジの魔道具と同じような物を作って、それに魔法を付与しよう。」


 と、昨日と同じ要領でバッジの魔道具を作る。

 材料は昨日の余りがまだあるからね。


 デザインは「弓使い+剣士」にしておこう。

 付与する魔法が増えるから大きさは縦横とも2倍の6cm×2cmくらいにしてと・・。


 うん、形はいい感じだね。


 付与する魔法は「汚れ除去」の他にテンプレの「破れ防止」「耐火」「耐熱」「耐寒」「内部快適温度・湿度」「防水・透湿」くらいでいいか。


 これでかなり快適度合いがUPするだろう。

 あとは12時間に1回、定期的にかけ直すようにして、と。

 よし、これで魔法をまとめてイメージして付与しよう。


 魔法の種類が多かったから魔法のイメージが若干大変だったが、なんとかがんばって付与できた。


 魔法のイメージは元の世界のアニメや製品を思い出したらなんとかなった。

 元の世界のいろんな知識は半端ないな。 


 特に「防水・透湿」なんてこっちの世界の人は思い付かないだろうしね。

 ◯アテックスを発明した人は本当にスゴイ。

 アウトドアウェアの大革命だよね。


 「目利き」スキルで確認すると、


・バッジ(魔道具):「弓使い+剣士」のバッジ(大)

          魔力を流すと「汚れ除去」「破れ防止」「耐火」

          「耐熱」「耐寒」「内部快適温度・湿度」「防水・透湿」

          が発動する。

          連続発動3回分の魔力を内部にチャージできる。

          (30分で再チャージ可能)

          任意に発動しなければ12時間毎に自動的に全ての魔法を発動する。

          繰り返し使用可能。


 うん、バッチリできているようだ。


「チャロン、できたよ。今回は「汚れ除去」「破れ防止」「耐火」「耐熱」「耐寒」「内部快適温度・湿度」「防水・透湿」を付与してみたよ。


 発動回数は昨日作ったものと同じだけど、12時間に1回、自動で魔法をかけ直す設定にしたから、実質はずっと魔法が付与されている状態にできるよ。

 これで服とブーツの外も中も1日中清潔・快適だね。」


 と言って、早速左の胸元につけてあげる。

 昨日作ったバッジは予備としてポーチに収納してもらった。


 ついでに、魔力を流して付与した魔法を発動してもらった。


「タクさん、ありがとうございます。

 服の中もブーツの中も快適になりました。

 特に服やブーツの中が蒸れずに乾燥しているのがいいですね。

 これは女性の必需品かもしれません。」


「確かにね。魔道具として作ったら売れるかな?」


「十分に売れると思いますが、あまりにも効果がありすぎてかなり高価になるでしょうね。

 購入できる人が限られますから、機能を限定したほうがいいですね。

 「内部快適温度・湿度」だけでも相当のニーズがありますよ。」


「そうなんだね。まあ、旅だったらいろいろ作って売ってみよう。

 とりあえず、僕の分と・・、そうだね、亜季ちゃんと楓ちゃんの分もついでに作っておこう。

 亜季ちゃんは同じデザインでいいとして、楓ちゃんはどうしよう。

 テイマーって何かシンボル的なものってある?」


「そうですね~。

 まあ、最強の生き物はドラゴンといわれてますので、ドラゴンをあしらったデザインなんていかがでしょうか?

 ドラゴンをテイムできれば、テイマーとしては最強でしょうから。」


「それいいね!

 というか、この世界にはドラゴンっているのかい?」


「この辺にはいませんが、魔王の住む森の奥にドラゴンがいると聞いたことがあります。

 もっとも、その他にも危険なモンスターがたくさんいるので、普通の人はドラゴンに会えるほど森の奥には進めないらしいですよ。」


「そうなんだね。

 じゃあ、ドラゴンのデザインでいいや。

 適当に格好よくデザインして、と。」


 と言って、亜季ちゃんの分と、楓ちゃんの分のバッジも作る。

 

 城内で渡すと目立つので、外に訓練に出た時にプレゼントすることにしよう。

 その際には僕のスキルのこともいろいろ説明しておかないとね。


「そろそろお昼ご飯の時間だから、亜季ちゃんを誘ってから食事に行こう。

 今日も内勤者用の食堂に行ってみるかい?」


「そうですね!また美味しいメニューだといいですね!」


 食事のことになるとチャロンは笑顔がはじけるね。

 今日のランチメニューも楽しみだ。


最後までご覧頂きありがとうございました。


感想などいただけると励みになります。


引き続きよろしくお願いいたします。

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