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第37話 魔法を学ぶ。

いつもご覧頂きありがとうございます。

 食堂にやってきた。


 高校生ボーイズはチャロンの格好を見て唖然としている。

 気のせいか眼差しが熱い。どこかで見たことがある光景だ。

 ああ、これはコスプレイベントでレイヤーさんに投げ掛けられる視線だな。


 はっきり言っておくが、チャロンの服はコスプレではない。

 あくまでもお世話係の制服なのだ。

 今後、こちらの世界のスタンダードになるのだよ。


 高校生ガールズもチャロンの服を見てヒソヒソニヤニヤしている。

 亜季ちゃんも弓道着を着ているので、既にいろいろと説明してくれているようだ。


「自分の彼女にコスプレさせるなんて・・」

「今夜は巫女さんプレイするのかしら・・」 


 とか聞こえてくる。

 

 何度も言うが、決してコスプレではない。制服である。

 亜季ちゃんもきちんと説明しておいて欲しい。

 後者については否定しないが・・。


 ちなみに今夜のメインはビッグバードのむね肉の照り焼きでした。

 とても美味しかったです。


◆◇


 夕食後、チャロンとそのまま仲良く部屋に戻った。


「ふう、今日もいろいろしたから疲れたね。

 チャロンもおつかれさま。」


「いえ、タクさんこそお疲れさまでした。

 もうお風呂に入って休まれますか?」


「うん、そうしよう。

 今日は魔力もたくさん使ったし、休息も必要だろうからね。」


「じゃあ、今夜のお務めはお休みにしますか・・?」


「いや、それはそれ。

 一日の終わりはお風呂とお務めで〆めないとね!」


「はい・・。じゃあお風呂の支度しますね・・。」


 とチャロンが顔を赤くしながらお風呂の準備にいった。


 その後の展開はお察しのとおりである。


 巫女さんにイケないお願いをするプレーで盛り上がったのは言うまでもない。

 バチが当たって巫女さんに苛め返されるというオプションも付けてもらいました。

 いろいろとても良かったです。


 盛り上がりすぎてプレー後は疲れきってしまい、賢者モードになる暇も無く眠りについた。


 おやすみなさい。異世界・・。


◇◆

 

 おはようございます。異世界7日目です。

 今朝もチャロンと一緒に5時半頃に目が覚めました。

 昨夜はいろいろ激しかったので、若干疲れ気味です。

 

 顔だけ洗って目を覚ましてから、昨日できなかったステータスの確認をしてみます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・名前(年齢):七条 拓(21歳)

・種族:人属

・レベル:3

・スキル(メイン):お手伝い

・スキル(メイン)の効果:他人の仕事を見よう見まねで手伝うことができる。

             スキルの無い人よりちょっと早く仕事のコツを掴める。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

(補足説明) 

 (変化無し。省略)


(サブスキル)

・【鑑定系】:「目利き」

・【生活魔法系】:「点火」「点灯」「洗浄」「放水」「乾燥」

         「汚れ除去」「吹き付け」「吸引」「氷結」

         「氷粒」「土台」「石粒」「空気研磨」

・【弓術系】:「弓術(上級)」「魔力誘導(中級)」「測距(中級)」

       「照準補正(中級)」

・【テイマー系】:「テイマー(初級)」「生き物係(高学年)」

・【料理系】:「解体(小型)」「焼き加減」「揚げ物」(←New)

・【剣士系】:「片手剣士(初級)」、「侍(初級)」

・【生産系】:「デザイナー(中級)」「型取士(中級)」(←UP)

       「お針子(中級)」(←UP)

       「革細工(初級)」「武器作成(各種)(初級)」(←UP)

・【錬金術系】:「物体作成(初級)」(←UP)「物質生成(見習い)」

        「薬品作成(見習い)」「付与魔法(初級)」(←UP)


(称号)

・ハンバーガー勇者

・物忘れ勇者

・賄い勇者(←New)

・コスプレデザイナー(←New)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 うん、1ページ目には変化はないが、サブスキルは地味に増えたりレベルアップしたりしているね。

 使えば使うほどサブスキルは能力がUPするようだ。


 ただそれはともかく、この称号はなんとかならないのかな?

 ただ、賄いメニューを作ったり自分の趣味でチャロンの服をデザインしただけで称号が付いていたら、これからどんどん溢れて来そうだ。

 誰のネーミングかわからないけどセンスもちょっとアレだしね。まあいいけど。


「おはようチャロン。無事にサブスキルは成長しているようだよ。

 やはりいろいろ経験すればするほど成長するようだね。

 今日もいろいろ経験しなきゃね。」


「そうですね。

 私もいろいろ見てると楽しいので一緒にお供しますよ。」


「ありがとう。でもまずは昨日作った弓の性能確認をしてみよう。

 朝早い時間なら弓術場は無人だろうしね。」


「はい!早速いきましょう!。

 私も早く試してみたいです!」


 そういうと、僕たちうはささっと着替えて弓術場に向かった。

 もちろん手には魔道具の洋弓タクカスタムを持っている。

 名前が若干恥ずかしいけど・・。


 弓に付与したスキル発動自体はもう慣れたものなので、簡易照準器で狙いを定める。

 「●」印が表示された段階で昨日搭載した押しボタンを押してみる。

 すると魔力の糸が矢の先端から的の中心までスッと伸びる。

 

 うん、無事に発動しているようだ。

 ロックオンのようで格好いいな。

 今後はこの押しボタンの事は「ロックオンボタン」と呼ぼう。


 単3バッテリーの保有魔力量を確認するため、20本くらい連続で矢を魔力誘導で放ってみたが、魔力が切れることはなかった。

 保有魔力と自然吸着分で無事に供給できているんだろう。

 まあ、通常の狩猟等での使用なら問題なさそうだね。魔力より先に矢が尽きそうだ。


 隣を見るとチャロンも「魔力誘導」を発動しながらバシバシと的の中央にヒットさせている。

 どうやら既にロックオン機能も使いこなしているようだ。

 やたらニヤニヤしながら矢を放っているが大丈夫だろうか?

 もしかしてチャロンは相当なバトルジャンキー?


「うん、いいね。性能的には問題なさそうだ。

 これで狩猟も楽になりそうだね。」


「そうですね。これなら基本的に一撃必中なので、狩りの効率が劇的に向上しますね。

 狩人か冒険者の何れでも有益な道具になりますね。」


「なら良かった。じゃあ、朝食にいこう。

 今日も多忙な一日になりそうだからたくさん食べてエネルギーを補給しないとね。」


「そうですね!」


 と、僕たちは腕を組んで部屋に戻る。


 魔道具の試射を終えて朝からご機嫌な僕たちは、影からこちらを覗き見る視線に気づかないまま・・。


◆◇


 魔道具の試射で一汗かいたので、チャロンと朝風呂に入ってスッキリする。

 もちろんいつもの儀式も込みで。


 2階の食堂に行くといつものように高校生ボーイズ&ガールズの視線を浴びる。

 ボーイズはやはりチャロンの衣装が気になるようだ。

 重ねて言うが、これはコスプレではない。

 僕のお世話係の制服だ。


 ガールズはいつもどおりニヤニヤしている。

 お、亜季ちゃんは弓道着を着ているぞ。

 気に入ってくれたのかな?


 いつもどおり美味しく朝食を頂いて、元気をチャージする。

 今日も一日頑張れそうだ。


 食堂をでると、いつも通り亜季ちゃんが待っていた。


「おはようございます、タク先輩。この弓道着ありがとうございました。

 今日から早速これを着て訓練しますね。

 それと、他の女子達からかなり羨ましがられたんですよ。

 チャロンさんの巫女服も絶賛してましたし。

 皆も自分の職業専用の衣装が欲しいみたいですよ。」


「ああ、そうなの? じゃあ、機会があればデザインさせてもらうよ。

 というか、まだ話したことないけどね。」


「じゃあ、近いうちに紹介しますね。

 タク先輩の今日のご予定は?」


「うん、今日も色んなところを見学かな。

 今日は魔法士団の見学をしてみたいね。」


「そうなんですね。

 じゃあ今日はご一緒は無理かな?またお昼を一緒に食べてもいいですか?」


「ああ、もちろん。じゃあ、昼に弓術場に迎えにいくね。

 訓練頑張ってね。」


「はい、タクさんとチャロンさんもまた後で。」


 と言って、亜季ちゃんは去って行く。

 なんだかんだで亜季ちゃんが合流する時間が増えてきたな。


「ねえ、チャロン。

 魔法士団の訓練って見せてもらえるのかな?」


「大丈夫と思いますよ。普通に訓練場で魔法を放ったりしているので。

 訓練場は屋外でオープンですしね。とりあえず行ってみましょうか?」


「そうだね。とりあえず行ってみよう。」


 チャロンと腕を組んで歩きつつ魔法士団の訓練場にやってきた。

 ちょうど朝の訓練が始まったところらしく、若手の魔法士達が的に向かって火魔法や水魔法を放っている。

 なかなかの威力だ。攻撃魔法はやはりロマンだね。

 意外に女性の魔法士の率も高いな。2~3割は女性っぽいぞ。


「女性もわりと多いね。」


「そうですね。

 実は魔法適正を持って生まれてくる男女の比率はそう変わらないんですよ。

 魔法適正を残すために攻撃魔法の適正を持つ貴族の女性は家を継ぐこともありますしね。

 実は魔法士団は魔法適正を持つ貴族の子女の出会いの場でもあるんです。

 貴族が子女の伴侶を探す目的で入団させる場合もあるんですよ。

 それに・・。」


 と、チャロンが何か言いかけたところで、


「あれ、あなた達は例のカップルですね?

 こんなところで何かご用ですか?」


 と、視界の隅に写った人影が話しかけてくる。


 うん?この少年は確か魔法使い各種ボーイではなかったっけ?


「君は確か、召喚勇者の魔法使い各種(見習い)さんでは?」


「ええその通りです。僕は我孫子 守です。

 マモルとお呼びください七条先輩。」


「ありがとう。僕は七条 拓だよ。

 こちらは僕のお世話係兼指導教官のチャロンさん。

 僕のことは気軽にタクと呼んでほしい。

 よろしくねマモル君。」


「はい、よろしくお願いします。タク先輩とチャロンさん。

 今日は魔法士団で何かお手伝いですか?

 食堂とか服飾工房でいろんな手伝いをされていると聞いてますが。」


「いや、お手伝いではないんだけど、元の世界には魔法がなかったからね。

 どんなものか一度みておきたかったんだよ。

 マモル君も訓練するなら見せてもらっても良いかい?」


「ええ、いいですよ。

 でもちょっと訳があって、あそこで練習している団員ほどの威力はまだ発揮できていないんですけどね。」


「そうなんだ。

 でも僕も魔法のことはよくわからないから、とりあえず見せてもらってもいいかな?」


「ええ、まあ今から訓練なので僕のでよければどうぞご覧ください。」


 といって、マモル君も訓練を開始した。

 火、水、風、土、氷、雷等を指先から発生させて的を攻撃している。


 種類は多いが確かに威力は他の団員より小さいな。

 何か理由があるのか?

 

 一通り攻撃魔法の訓練を終えたマモル君が戻ってきた。


「ざっとこんな感じですね・・。

 どうでしたか?」


「すごいね。本当に色んな種類の魔法が使えるんだね。

 でも確かに他の団員に比べて威力が小さかった気がするね。

 何か理由があるのかい・・?。」


「それが理由がありまして・・。

 実は魔法使いとしてのレベルアップの条件を満たせていないんですよ・・。」


「条件?そんなのがあるんだね。

 参考までに教えてもらっても?」


「ええ、いいですけど。

 ここじゃ何なんで向こうの休憩所にいきましょう。

 本当は女性に聞かれると恥ずかしい話なんですが、まあこちらの世界の方は皆さんご存じのようなので、問題ないでしょう・・。」


 と、チャロンを見ながらため息をつく。


「チャロンも問題ないかい?」


「ええ、だいたい分かりますので・・。」


「じゃあ、問題ないね。」


 と、問題の無いことを確認してから休憩所に移動して話を始めた。


「タク先輩は元の世界で「魔法使いになる方法」について聞いたことがありますか?

 主にネット上のネタ話ですが。」


「ああ、あるよ。

 あの「特定の年齢までドウテ・・、いや、女性経験がないと魔法使いになれる。」ってやつかい?」


「ええ、それです。

 それは元の世界では完全なネタだと思ってたんですが、どうやらこの世界の事実が元ネタだったようなんです。」


「と言うと?」


「その前に、タク先輩はもうレベルが上がりましたか?」


「うん、そうだね。

 ここに来たときよりはレベルUPしているよ。

 それが何か関係あるのかい?」


「ええ、関係おおありです。

 実は魔法使いがレベルアップを図るためには、体内の魔力を解放するためにある通過儀礼が必要なのです。」


「通過儀礼?」


「はい。まあ、端的に言うと、成人後にできるだけ早く異性とのアレコレを経験する必要があるんですよ。

 要は大人の階段を早く登らないとレベルアップできないらしいんです。」


「マジで?」


「ええ、しかもお相手は誰でも良いというわけではなく、お相手によって魔法使いの能力の解放度合いが変わってくるそうなんです。

 例えば、生涯の伴侶になる人を最初の経験相手に選ぶと将来的なレベルが高くなります。

 逆に、そうじゃ無いような方、例えばその道のプロ的なお仕事の方にお願いすると、将来的なレベルはあまり上がらないようです。」


「つまり愛情のレベルも関係があると?」


「そうなんです。

 なので、魔法の素養のある貴族の子女なんかは将来の伴侶かつ最初のお相手を探すために成人するとすぐに魔法士団に入団してくるそうです。」


「ああ、それで女性の数も多かったのか。

 出会いの場所も兼ねているのであれば理解はできるね。

 ただ恋愛感情が魔法士団の士気や風紀に影響しないのかは気になるけど。」


「まあ、トータルで見れば魔法使いのレベルアップに繋がるので、余程じゃない限りは指揮官も大目に見ているようですよ。

 それに大切な人を守るという意識がいざという時の底力につながるみたいなんで。」


「なるほどね。

 じゃあ、魔法士団にいる女の子に声かけしてみては?」


「それが・・。

 いまいる女性の団員さんは皆さんすでにお相手がいるんですよ。

 それに、ちょっと私の好みの問題もありまして・・。」


「好み?」


「ええ、実は・・。

 そちらのチャロンさんの前で言うのも恥ずかしいのですが、既に他の同級生は知っている事なので正直に申し上げると、実は僕は男の娘が好きなんですよ。

 昔から最初の相手は相思相愛の男の娘と決めているんです。

 ですが、一緒に召喚された同級生には該当者はいませんし、こちらの世界でそういう嗜好が許容されているのかどうかも分からないので、誰にも相談できずに困ってたんですよ。」


 なんかいきなり予想外のカミングアウトしてきたな。


「確かにね・・。

 でも男の娘なら異性を経験したことになるんだろうか?」


 と、疑問に思ったことを聞いてみる。


「さりげなく一般論として聞いてみたところ、過去事例としては無いらしいですけど、ザックリ言うと肉体的接触を伴うアレコレで大人の階段を登ればいいので、可能性はあるんじゃないかと。

 それに最初の相手は妥協せずに好きな人にお願いしたいですしね。」


 う、元の世界では初めてのお相手を泡のお姫様にお願いしてしまった僕には耳が痛い。

 はい、正直に言います。

 妥協しました。


「うーん。気持ちはわかるけど、この世界での男の娘文化を調べるところからスタートだからハードルはちょっと高めだよね。」


「タクさん、マモルさん、すみませんが男の娘とは、どのような方のことを言うのですか?」


 と、チャロンに質問される。


「うん、まあざっくり言うと、女子に見える男子のことかな。

 男子が趣味で女装する感じだね。

 でも楽しみ方は人それぞれで、単に女装だけを楽しむ人もいれば、身も心も女子になりたい男子もいて、後者の場合は性的嗜好も男の人が好きだったりするね。

 まあそのあたりは人それぞれの自由なので、元の世界では理解されていたんだけど。

 この世界でもそういう文化はあるのかな?」


「うーん、女装したりその逆が禁忌になってるとかはないんですが、さすがにお城と王都内では聞かないですね。

 街中もどちらかと言うと古くて固い感じですから。

 でもちょっと離れた大きな街にはそういった趣味の方々が集う食事処?酒場?のようなものがあると聞いたことがありますよ。

 なんでもメイドさんの衣装を着た店員さんが出迎えてくれたり、きれいな女性がそばについてお酒の相手をしてくれたり、女装した男の人が盛り上げてくれたりとか、いろいろあるそうですよ。

 どれも結構人気があるそうです。

 なので、もしかしたら男の娘?のお店もあるかもしれませんよ。

 ちなみにそれらのお店も過去の召喚勇者様が持ち込まれた文化だそうです。」


 それって、メイド喫茶にキャバクラにオカマバーだよね。

 きっと過去の召喚勇者の誰かが流行らせたにちがいない。

 でも確かに男の娘の店があってもおかしくないな。


「あとは、まあ、ちょっと言いにくいですが、貴族の中には男の子に女装させていろいろするのが好きな趣味の方もいまして・・・。

 そういう人たちは奴隷商で気に入った子を買ってお相手をさせると聞いたことがありますね・・。」


 なんと!やはり男色貴族はこの世界にもいるんだね。

 久々のテンプレです。


 というか、この世界にも奴隷がいるのか。


「この世界には奴隷制度があるの?」


「はい。大きく2つの種類にわかれるのですが、犯罪奴隷と借金奴隷ですね。

 前者は犯罪の罰として鉱山や工事現場等で働かされます。

 後者はまあ、借金のかたに売られてしまう感じですね。

 自分の借金で売られた人は仕方がないですが、親の借金のかたにされる子供はかわいそうですね。

 まあ、そういった子供達が貴族や裕福な商人に屋敷の使用人として買われていくんですが、 なかには、その、夜の相手をさせるために買っていく場合もあって・・という感じですね。」


 うーん、やはりあったか奴隷制度。

 今日はテンプレ2連発ですね。


「ちなみに、奴隷ってだれでも買えるの?」


「そうですね。お金があれば基本的には買えます。

 ただし、奴隷商が売りたくないと思う場合は取引を拒否できるので、ある程度の社会的地位は必要ですね。

 主人には奴隷を養う義務がありますので、明らかにその能力のない人には売らないですね。」


「なるほど、よくわかったよ。

 ということで、マモル君、この城内では無理でも1か月後に旅に出れば理想の相手に出会うことも可能じゃないかな?

 できるだけ早くに大きな街に行って出会いのチャンスを探してみてはどう?

 僕にできることがあれば協力するよ?」


「本当ですか?

 では僕の理想の男の娘の衣装をデザインして作ってほしいのですが?

 さすがにちょっと自分が着ない服を服飾工房に頼めないので・・。

 タクさんはデザインも得意だと聞いたのですが・・?」


「まあ、できなくはないけど。

 でも作るのはいいけど、どうやって持ち運ぶんだい?旅の荷物が嵩張らないかい?」


「大丈夫です。僕は空間魔法も使えますので、ある程度なら亜空間に収納できますから。」


「空間魔法!いわゆるアイテムボックスかい?

 すごいね!ちなみのどれくらいの容量なの?」


「今はまだレベルが低いので・・そうですね、押入でいうと1畳2段分といったところですね。」


「いいね!じゃあ、デザインと製作を請け負う代わりに魔法のコツを教えてくれるかい?

 お互いメリットのある取引といこう。」


「いいですよ。こちらこそお願いします。」


 ということで、交換条件に基づく取引をすることにした。


 マモル君曰く、魔法使いの才能さえあれば、現象をイメージできれば魔法を無詠唱で発動できるらしい。

 そういう点では日本人は元の世界のアニメや小説でイメージ力だけは抜群なので、マモル君もどんな魔法でも最初から発動できたらしい。


 それこそ、火、水、風、土の基本4種類だけでなく、雷、氷、木、光、影といったレアな属性魔法や、空間魔法、時間魔法、重力魔法といった魔法も使えるらしい。


 なんなら、それらの組み合わせで新しい魔法の創造もできるとのこと。

 火と風を組み合わせて火炎放射器的な魔法攻撃をすることもできるとか。


 あとはいわゆる強化魔法。

 身体能力を一時的に強化したりさせたりとか、布とか木とかの素材を強化することもできるとのこと。 


 ちなみに、病気の治療や怪我を治したりする魔法は聖女や治癒士の領分なので、マモル君はできないらしい。


 どの魔法もイメージが重要とのこと。


 ただし、時間魔法は時間を止めることしかできず、時間を進めたり戻したりはできないらしい。

 いわゆるタイムマシン的なことや、若返り的なことはできないとのこと。

 うーん、残念!


 こちらの世界の魔法使いはイメージ力が不足しているので、詠唱が必要だったり、そもそも使えない種類の魔法があったりするらしい。


 話を聞く限りどの魔法も発動できそうだが、この場で試すとスキルの効果を知られてしまうので部屋に帰ってからにしておこう。

最後までご覧頂きありがとうございました。


感想など頂けると励みになります。


引き続きよろしくお願いいたします。

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