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第32話 魔道具の弓を作ろう。

いつもご覧頂きありがとうございます。

ユニークアクセスが2,000を超えました。

たくさんの方に読んで頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。

 おはようございます。異世界6日目です。

 今朝も良い目覚めです。 

 毎日がいろいろと充実しているからでしょうか?


 今朝は2人ともちょっと早めに5時頃に目が覚めたので朝食の前に昨日製作した弓の魔道具の試射に行くことにしました。


 城の中も朝早いのでさすがにスタッフさんの数もまばらです。

 弓術場には誰もいませんね。よかったです。


 僕は持ってきた弓を取り出すと、矢をつがえて的の中心に狙いを定める。

 簡易照準器の十字を的の中心に合わせた状態で一度普通に打ってみる。

 

 すると矢はほぼ真ん中に命中した。

 うん、簡易照準器だけでも普通に打つよりは狙いが早く定まるね。

 慣れれば距離に応じて自分の感覚で照準を調整できるだろう。


 次は弓に付与したスキルを発動させてみよう。

 矢をつがえて、簡易照準器の十字を的の中央に合わせる。

 この状態で弓に魔力を流す。

 

 すると、簡易照準器の窓に距離と照準補正の矢印がちゃんと表示される。

 うんうん、ここまでは昨夜のお試しのとおりだね。

 上手くいっているようだ。


 次に照準補正の上下左右の矢印の案内に従って照準を微調整し、簡易照準器に赤い「●」が示されたと同時に矢を放つ。

 

 すると矢は的の真ん中に吸い込まれるように命中した。

 うん、いいね!


 どうやら弓に付与したスキルはちゃんと機能しているようだ。

 付与魔法の発動時に発動条件を書き込む手順も有効みたいだ。

 これは今後の魔道具作りに役に立ちそうだね。


 最後に簡易照準器上で自分のスキルを発動できるかどうかを試す。

 矢をつがえて、簡易照準器の十字を的の中央に合わせる。

 

 この状態で自分のスキルである「測距」を簡易照準器上に表示するイメージで発動する。

 するとさっきと同じように簡易照準器の窓上に距離が表示された。

 うん、いいね。


 続けて「照準補正」を同じように簡易照準器上に発動させるとこれも上手くいった。

 矢印の表示に従って微調整し、赤い「●」が出たと同時に矢を放つ。

 今度も的の真ん中に命中した。

 うん、自分のスキルを使っても問題なさそうだ。


 最後にもう1つためしてみよう。

 次のステップのために「魔力誘導」との連携も確認しておこう。


 さっきと同じように、自分のスキルを発動した状態で赤い「●」が簡易照準器に表示される状態までもっていく。


 次に「●」が表示された状態で「魔力誘導」を発動すると、矢の先端と的の中央が魔力の線で結ばれる。

 それと同時に右手を離して矢を放つと矢は魔力線に沿って的の中央に命中する。


 うん、いいね。

 簡易照準器は「魔力誘導」の照準としても有効に活用できるようだ。


 僕はスキルがあるから自分で「魔力誘導」を発動できるけど、チャロンのようにスキルがない人が「魔力誘導」を発動できる仕組みが必要だね。


 弓のどこかにスイッチのようなものをつけるか。

 ロックオンスイッチみたいで夢があるね。


 ひとしきり試したのでチャロンにも試射してもらう。


「どうやらうまくいったようだよ。

 弓に付与したスキルで照準を補正してくれるから、チャロンも試してみてくれるかい?」


「はい、わかりました!」


 と、チャロンと交代する。

 チャロンも基本的な使い方は昨日のお試しでわかっているので、早速矢をつがえてバシバシ射ってバシバシ命中させている。


 さすがマルチプレイヤーである。

 弓を引く腕力もぼくと遜色ないぞ?というか僕より強いかも(汗)


 スキル使用だけではなく、ただの照準補助としての使用も試しているようだ。

 多少は的の中心からはずれるものの、中央の黒丸の中には命中させている。

 スキル無しでこれだけ当てれたら十分じゃない?


「タクさん!これはいいですね!スキルの付与もすごいですが、ただの照準用の道具としても便利です。

 格段に狙いがつけやすくなって命中率も向上しましたよ!」


「そのようだね。

 これで簡易照準器をつけているだけでも命中率を向上できることがわかったから、スキル付与を隠すいい理由ができたよ。

 今日は魔道具工房に行っていくつか作ってもらおう。

 それをダミーにしておけばいいさ。

 あと、チャロンのために「魔力誘導」も発動できるように細工をしようと思うので、今日のうちに部屋で内緒で作業しよう。」


「「魔力誘導」もですか?」


「うん、さっき少し試してみたんだけど、「照準補正」で狙いを定めた状態で「魔力誘導」を発動すると、簡単に矢と的を魔力線で結ぶことができたんだよね。

 「魔力誘導」単独で発動するより簡単だし、魔力消費も少ない感じだよ。」


「そうなんですね!じゃあ私も「魔力誘導」を使えるようになるかも!楽しみです!」


「ああ、楽しみにしておいてね。

 そろそろ戻ろうか?

 そろそろ誰かが弓術場に来るかもしれないしね。」


「そうですね!お風呂に入ってから食事にいきましょう!」


 と言うと、僕とチャロンは腕を組んで歩いて別館に戻る。

 どうやらチャロンは手つなぎから腕組みに発動スキルを進化させたようだ。

 左腕に感じる柔らかで幸せな感触は気のせいだろうか?

 これがいわゆる「当ててんのよ!」というやつなのだろうか?


◇◆


 部屋に戻って、いつもどおりに朝風呂に入ってスッキリする。

 当然ながらイロイロすっきりしてもらう。


 当然ながら僕もお返しにイロイロすっきりさせてあげる。

 端からみたら「朝からお盛んで・・。」というやつだろうけど、本人達が楽しんでいるので問題はないのです!


 いつもどおり別館2階に朝食を食べに行くと、女子チームは相変わらずニヤニヤしているが、亜季ちゃんは優しい笑みを浮かべていたので、昨日の「防音」の魔法は効果があったのだろう。

 よいことである。


 他方、男子チームからは相変わらず怨嗟の声が聞こえて来そうな負のオーラがただよってくる。

 何故に?


 食事は相変わらず美味しかったです。はい。

 なんか毎食贅沢をしているようで申し訳ない感じです。


 元の世界では一生懸命バイトしていたので、お金のために働いていないことに少々罪悪感を感じてしまうのは、元の世界の悪い癖だろうか?


 ここは、僕は召喚の被害者だからこれぐらいの待遇は当然享受できるのさ!くらいの気持ちでいよう。


 朝食を終えて食堂を出ると、また亜季ちゃんが待っていた。

 うん?、今日は怒られる理由はないはずだが?


「タク先輩おはようございます。

 昨夜はちゃんと「防音」の魔法をかけていただいたようですね。

 昨日も忘れてたら私の堪忍袋の緒が切れてしまうところでしたよ。」


「その割りには男子チームから怨嗟のオーラを感じたのだけれども?」


「なんか、一部の男子は音が聞こえてこないことに怒ってたみたいですよ。

 どうやらそういうのが好きなヤツもいるみたいで。

 趣味悪いですけどね。」


 と、苦虫を噛み潰すかのような嫌そうな顔で教えてくれた。


「そんな奴らと一緒に旅をするのかと思うと嫌なんですけどね・・・。

 そんな話はともかく、今日のご予定は?」


「うん、今日は朝から魔道具工房に行ってちょっとした道具を作ってもらう予定だよ。

 昨日もらった弓につける部品だから亜季ちゃんも一緒にくるかい?」


「ぜひ!ではいつもどおり8時に中庭でお待ちしています!」


 と言って部屋に帰っていった。

 なんか亜季ちゃんも一緒に行動するのが普通になってきたな。


「ぼく達も部屋に戻ろう。少し準備したいこともあるしね。」


「はい。わかりました。」


 とチャロンと2人で部屋にもどる。

 弓を元に戻しておかないと怪しまれるしね。


◆◇

 

 部屋に戻ると早速簡易照準器を外して、ビス穴を「物体作成」で補修して元の通りにする。

 

 次に昨日の真鍮の板の残りで直径1cm高さ2cm程度の棒状の物体と、同じ直径で高さ1.5cmのバネを作る。

 バネは硬めの設定にする。


 さらに内径が11mm高さが3cmの筒を作る。

 筒の中にバネと棒の順に差し込んで、筒の底とバネの両端と棒の下面を「物体作成で」一体化する。

 うん、便利なスキルだ。

 

 これで筒から5mm程度棒が飛び出した状態になった。

 まあ何を作ったかというと、簡易的な押しボタンだね。

 

 いろいろと応用できそうなので材料の残りでいくつか作っておく。

 10個ほどできた。十分だね。


「これは何に使うんですか?」


 と、チャロンに聞かれたので、


「スキル発動用のスイッチにするのさ。

 これを弓に埋め込んでおいて、これを押すと「魔力誘導」が発動するように設定するんだよ。

 そうしたらチャロンも「魔力誘導」を発動できるようになるよ。」


「すごいですね!付与魔法もすごいですけど、タクさんの弓作りの発想がすごいです!」


「まあ僕がというよりは、元の世界の道具のおかげだね。

 いろんな便利な道具がたくさんあったからね。」


「そうなんですね。やはり勇者さま達を召喚する理由がよく分かります。

 まあ召喚された方は大変でしょうけど・・。」


「まあそうだけど、僕はチャロンがいてくれるおかげでこっちの世界も楽しめているからいいんだけどね。」


 と、フォローしておく。

 チャロンは何も悪くないからね。


「そろそろ時間だから出かけよう。」

「はい、タクさん。」


 うん、このチャロンがいつもそばにいる日常に慣れてきたね。

 もう1人には戻れないよね。

最後までご覧頂きありがとうございました。


感想などいただけると幸いです。


引き続きよろしくお願いいたします。

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