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おもいで



◇金曜日の研修


電車の窓から外を眺めながら…


大阪、梅田に行くのは私は阪神電車を利用する 。

神戸電鉄を乗り新開地から阪神梅田行きに乗車する 。


学生の時からの習慣で阪神でないと落ち着かない。


というのは、阪急はお上品で阪神はよく言えば気楽

JRは対面座りが嫌という勝手な個人的偏見だった。


帰りもいつもは同じルートだが

今日は違った、梅田から阪急に乗った。


美佳に会う為、岡本駅に行くからだ、


やっぱりお上品だ、私には買い物帰りの

食品の匂いがする神戸電鉄がお似合いだと思った。


その点、美佳はバリバリの阪急奥様。


それも、おしゃれな阪急沿線、

御影や岡本の岡本で働いている

なんとおしゃれ主婦なんだろう。


こう見えても学生の時は私も御影だった

ただ御影は御影でも阪神御影だったので

だいぶん違っていた。


そんな事を考えていると


岡本駅に着いた


美佳には到着時間は連絡していた。


岡本に着き改札を出ると


岡本駅は甲南大、甲南女子大もあり

駅前には女子大生もたくさん歩いている


これも、岡本だな〜


そんなところに

スーツを着た、場違いな私はいた


喫茶店に入って、待つつもりだったが

どうも1人で入るのが不安で

美佳が来るのを待った。


美佳が来てくれた!

(今日の姿も素敵だった、いくらお店の

 洋服だといってもそれを着こなす美佳は

 さすがの店長さんだ、常連さんが多いのも肯ける)

 


「なんだ外で待ってたの?」


(少し照れながら)

「うん、ちょっとね」とごまかす


「入ろう」


(お店の方)

「いらっしゃいませ」


(美佳)

「こんにちは」


よく、来てるみたいだった、が

そういうところに私が来てよかったのか?



「大丈夫だよ、何も思われないって」


「パパはいつも気にしすぎ」


(一応パパは小声で言ってくれてた)



「パパ、スーツだね、初めてだ」

「なかなか、似合ってるよ

 インフォーマルもいいね」


 といいながら、ネクタイと襟を直しくれた 。


「ネクタイも合ってるよ、奥様の見立て?」


「ちがうよ、靴下も下着も着るものはだいたい

 自分で選ぶよ、好みがあるからね」


「ほんと、うるさそうだもんね(笑)」


「で、研修はどうだった?」


「うん、半日だけだからね、

 聞いてただけって感じかな」


「ところで、美佳お店は?」


「うん、大丈夫、真紀さんにお願いしてきた」

(真紀さんはスタッフ)


「そっか、それなら少しだけなら時間大丈夫だね」


「パパ時計使ってる?」


(私は当然という顔を作り)


 ほらといいながら、ワイシャツの袖を

 少し上げて、腕を見せた。



「あっ、ちやんとしてくれてる」


「まぁね、あまり見られないようにはしてるけどね」



「美佳は?」

 同じように腕を見せてくれた


「それ、ぜったいおかしいよ美佳」


「その洋服に、その時計は合わないよ」


「パパ知らないんだね

「今はジーンズもボーイジーンズっての

 があるでしょ、

「時計も大きな男物をつけて着こなす」


「いやいや、わかるけど、美佳のお店の洋服は違うでしょ」


(少し怒って)

「いいの! わたしが気に入ってるんだから」


(こういうやりとりが、何気に楽しくほっとする)




(岡本駅の周りのお店も多くが震災で倒壊して

 取り壊されてしまい、このお店もなくなって

 しまった。

 初めていった二人の 思い出のお店はほんとうに

 思い出だけになってしまった)




「パパさあ、前言ってたお泊りだけど」


「来週の3連休の土曜の夜はどう?」


「3連休か・・いけると思う、

 うん行ける!」


「美佳は大丈夫か?」


「日曜日は公休をもらうから」


「土曜の仕事終わってからお泊りして

 朝ゆっくりして

 ランチして帰るってのはどう?」



「お店は?店長が休んじゃって大丈夫なの?」


「大丈夫!月曜は祭日だからその日頑張る!」


「ケンちゃんは?」


「うん、友達と遊びにいってそのまま

 友達家に 泊まるって言うからOKだよ」


  この時ちよっと不安だったが、

  嬉しさの方が勝ってしまい

  それ以上は考えようとしなかった。

 (美佳はちょっと甘いところがあった)



「よし、そのスケジュールでいこうね、パパ」


「今から、楽しみだね」


「美佳、ホテルはどこでもいい?」


「美佳はどこでもいいよ、パパと一緒

 にいられるならね」



この時、ちゃんとしたホテルを予約しておけば

よかったと、あとで後悔する事になる。

そしたら、あんな事にはならなかったかも知れないと…



「それじゃ、パパお店に戻るね…」


「うん、仕事頑張ってね」


   店を出て美佳を見送る、


 ずっと探していたものはこういうもの

  だったのかもしれない


  寄り添う幸せを羨ましく思うけれど

  離れた幸せの絆が強いときもある。



 ただ今は小さな嵐が二人に迫っていた…

 その嵐を乗り越える事が出来るのか…

 それとも負けてしまうのか?

神様は試練を与えたのだろうか…




ちっとした不自然な事が疑念を抱かせる、

人はそれが何かと答えを出そうとするからダメになる

その不自然な事は今まで二人には出来なかった自然な事

本当の自分達の姿だとは二人にしかわからない。


泊まりで起きるハプニングが

二人を引き裂こうとする••



美佳と真にメッセージや、感想を頂ければ幸いです。

よろしくお願い致します。

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