学園都市へ―3―
後半、欲望しかありません。
「なるほどね……」
フェーラーというエルフは確かにいた。たった一日だけだけど、オレとコアと一緒に。
羊皮紙にはこう書いてあった。
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いろいろなことがいきなりで、負担をかけさせてしまいました。
私は、オスフェリアの執事ですが、それ以前にリーデル家の血縁です。
エルフと人の混血といったところです。
少し前に、当主からあなたを探せとリーデル家全員に伝えられました。貴方の人相書きとともにです。
そして、もし見つけたなら、記憶を呼び起こせとも伝えられました。
コア様には悪いのですが、利用させていただきました。
でも、陰ながら見守り続けるきでいます。
コア様の中から私という存在を消しました。
これで、コア様は私を一切覚えていないでしょう。
また、会う日までお元気で。
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フェーラーはオレの血縁だったのな。
しかし、血縁にエルフと子をなしたやつがいるなんて、誰だろうか。
とにかく、フェーラーのことは一度頭のすみにおいておこう。
これに書いてあることが、事実ならリーデル家の人間がこれから現れることになるだろうから、もっと詳しい事がわかるかもしれない。
……今になってとか、もうあいつは死んでいるだろうからオレを探す理由のある人間なんて、リーデル家にいるわけがないのにな。
「スカイさん、食料の中にお肉がいつの間にか入っていましたー!」
コアが、肉の包みをかかえながら、こちらに走ってくる。
「肉?」
「はい、ほら。」
差し出された肉の包みは、めったにお目にかかれないレアな肉だ。
美味しそうだが、誰が……。
「たべたいですよね……、これ」
「だよな」
オレはコアと一緒に、肉を穴が開きそうなほどじっくりと見つめた。
見覚えのないものは食べてしまうべきじゃないんだけど……、でも。
「たべてしまいませんか?」
「そうだな……」
オレが先にたべれば毒見をすることができるから、コアはあんぜんだしな。
「よし、久しぶりの肉だ」
「何にしましょうか!」
コアは張り切りだしたのであった。
肉は美味しく頂いた。口の中でとろけるような肉で、頬が落ちるかと心配になるほどだった。
しばらくは、こんな肉を食べることはできないだろう。




